昔の私の口癖は、
「どうせダメなんだろうなぁ」でした。
その言葉通り、何をしても冴えなくて。
社会人になっても、コピー1枚とる雑用すらできなくて、
勤務先の院長に叱られる日々。
上手に仕事ができなくて自己嫌悪。
毎日、口癖のように「どうせダメなんだろうなぁ」とつぶやいていたものでした。
他人より遅いペースで仕事が覚えるようなった20代の時に、
妊娠発覚。
この時に、「あぁ。もう整体の仕事ができないだろうなぁ」と思いました。
当時、都内に住んでおり、
子育てのサポートがなく、子育てと仕事の両立をする自信がぜんぜんなかった。
子供が幼稚園になったら職場復帰という願望がありましたが、
平日の9時から3時までの勤務で土日祝日休みの
（当時は)求人はありませんでした。
子供の手が離れるまで、整体業はできないのだろうか。
難しいだろうなぁ。
子供が小さいうちは、スーパーなどでパートをして、
レジのお金が合わずに、
「京谷さん。しっかりしてよ」と、
スーパーの店長から小突き回される日々なんだろうなぁと、
具体的に妄想しました。
加えて、何年も整体業を休んで仕事をする頃には、
もう手が忘れている。
残念だけど、それも良いではないか。
自己実現等とは別に子育てをする喜びがあるじゃないか。
そう言い聞かせ出産。
長女を出産して、1年3か月後長男を出産。
(無計画です 笑)
子育てをする喜び云々よりも、子育てに格闘して、
自己実現云々は、どうでもよくなっていました。
それでも、この仕事を諦めることができなくて、
妊娠中は、手を忘れないように旦那や周囲の人を整体して、
子育て中の間に、旦那が購入してきた女体関連の本を読み漁り、
細々とでもよいから整体を諦めませんでした。
開業して2年。中古の自宅を購入して３カ月。
子供が１歳と２歳の時に、
旦那が突然「もう一度、治療術の勉強をしたい」と言い出し、
借金をして東京へ勉強に行ってしまいました。
「子育てをしているから」という言い訳はできず、
有無を言えない状態で、職場復帰を果たしました（笑)
この時に、細々とでもいいから
整体と勉強を続けて良かったと心底思いました。
もし、なんの準備もせずに、
「はい！仕事復帰して！」と言われても、
「やっぱり無理です」「どうせダメです」と言い訳をして
逃げていた気がします。
振り返ると、何でも諦めていた私が、
絶対に諦めなかったのは整体と執筆だけでした。
執筆も、「いつか本を出版したい」と思いながらも、
具体的な活動はしていませんが（笑)、
一人で諦めずに原稿を書いていました。
最近、気づいたのですが、
昔の口癖は、仕事を復帰してから言わなくなりました。
頑張れば夢がかなうとか、やればできるとか青臭い事じゃなくて、
きちんと準備をしていれば、
ちゃんと神様は見ているんだなぁと気づいたからです。
その口癖をやめてから、
自分の人生が大きく変わった気がします。
天才的な才能があって、運がある人は、
なんの準備もせずに夢が叶うかもしれません。
私のような凡人は、地道にコツコツと準備を重ねて、
チャンスが来た時に、すぐ飛びつようにしないと。
今、当たり前のように整体をしていますが、
毎日思う。
諦めないで良かった・・・と。
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来月、旦那は区役所主催の
「ランナーのためのストレッチ講座」の講師をします。
毎晩、遅くまで物凄い準備をしています。
昨夜も、２人で一緒に練りあげて眠りにつきました。
これだけ準備ができる講師なら、きっと良い講座になるでしょう。
旦那のこれからが楽しみです。