表現が変われば、受ける印象も変わるのが

フレーミング効果」と呼ばれる現象。

 


例えば

 

医師に手術の説明を聞く場面で、

"この手術の失敗率は5%です"

と言われるのと、

"この手術の成功率は95%です"

では、だいぶ受け取り方が違います。

 

 

このように伝える表現を変えることで相手にやる気を出させるような言い回しを、

ビジネスのシーンでも考えてみましょう。
 

 

 

フレーミング効果についてはこちら!

 

 いつも期限ギリギリの部下へ

 

いつも提出期限ギリギリになって焦っている人っていますよね。

 

夏休みの宿題だったり、月末に溜まった仕事に追われるサラリーマンだったり。

 

未来よりも今の楽しさに惹きつけられてしまうのが人間の悲しい性。

そんな"現状バイアス"の状態から抜け出すために、

ちょっとした声の掛け方で変わることがあるかもしれません。

 

 

 

例えば、部下に仕事をお願いする場合。

 

「 1カ月後に提出お願い」

 

1カ月後だと、まだだいぶあるように感じてしまいます。

 

 

 

そこで

 

「4週間しかないけど、お願い」

 

といってみると、だいぶ切迫感が出てきます。

 

 

 

さらに

 

「1週間ごとにできた分だけ見せて」

 

とすると、だいぶやらなきゃいけない感が出てきます。

 

 

このように、"事実を言い換える"ことで、伝わる印象がだいぶ変わってくるのです。

 

 

 

 フレーミング効果の使い方

 

ここで「フレーミング効果」をうまく使うためのポイントを見てみましょう。

 

 

【ポイント1】事実を言い換えてみる
  • 目的地まで70分
  • (目的地まで1時間10分)

同じ意味でも言い換えて並べてみると、違いが見えてきます。

同じ時間でも"70分"の方が短く感じますね。

何か言い換えれるものはないか、考えることが大事です。

 

 

 

【ポイント2】ポジティブ・ネガティブを使い分ける

前述の医者の手術の説明のように"ポジティブを強調"したパターンがこちら。

  • この手術の成功率は95%です
  • (手術の失敗率は5%です)
こちらはポジティブに言った方が安心感があります。
 
 

一方でダイエットの広告のように"ネガティブを強調"したパターンがこちら。

  • 太っていると将来的に病気になる確率が高くなります
  • (痩せると健康になります)
こちらはネガティブを強調した方が危機感を感じ、ダイエットしたくなります。
 
 
 
このように、パターンに当てはめて探ってみると、商品やサービスにぴったりな
戦略的「フレーミング効果」が導き出せるかのしれません。
 
 
広告に使うもよし、ビジネスや日常生活で使うもよし、
ぜひ実践で試してみてください。


 

このブログでは消費者の深層心理"インサイト"を行動経済学の視点から読み解きます。

実戦で使える実例も入れていますので、企業の広報PR担当の方へおすすめです!

企業やお店のマーケティング、売れる仕組みとしても取り入れてみてください。

以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

マーケティングディレクター 山浦慶太

参考にしたのはこちらの本。お馴染み池上先生の行動経済学の本です。

▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽