バナナマンのCMでも知られることになった「行動経済学」。
"フレーミング効果"や"ナッジ理論"など難しそうな単語が並びますが、実際は私たちの"ついやっちゃうよね"と言う不合理な人間性による行動を追求していく学問です。
近年はグーグルなど企業のマーケティングの中心にも据えられている「行動経済学」を、身近な実例も交えてわかりやすく解説していきます。
【このページの目標】
言い方一つで意思決定が変わる!?
フレーミング効果の仕組みと応用を知る!
突然ですが、上の画像を見てどう思ったでしょうか?
「ん!たった1g?」
実はこれ、有名な栄養ドリンクの謳い文句なのですが、
単位が違うだけで"なんだか"イマイチ"に感じてしまいます。
正くは「タウリン1000mg配合」。
量は同じなのに、単位と数字が違うだけで、効果が全然変わってくるように思えるのはどうしてでしょうか。
表現が変われば、印象も変わる
同じ情報でも、それを提示する方法によって人々の判断や意思決定が変化する現象のことを「フレーミング効果」と言います。
人の情報の受け止め方は、見え方(フレーム)によって左右されます。
上記の栄養ドリンクのように、多く感じたり、少なく感じたり、その見え方を工夫することによって商品の販売に繋げることができる、マーケティングの基本とも言える考え方です。
どこに注目させるか!具体例で考えてみる
今回はマーケティングの基本である「フレーミング効果」を使った実例をいくつか挙げながら、その時の心理状態も見ていきましょう。
- 医師に手術の説明を聞く場面
- 毎月支払う保険の勧誘
◯ 1日100円の保険いかがですか?
- 電気会社の勧誘
◯ 10年間で15万円おトク
いかがでしょうか。
いずれも同じ内容をただ言い換えただけのはずなのに、だいぶ印象が変わっています。
上記は数字によって人の心理をついている例です。
電気代に関して「10年間で15万円おトク」と聞いて、10年先のことを言ってもしょうがないのでは?と思うかもしれません。
しかし、人は今、感じられる大きな利益に惹かれてしまう生き物。ここをしっかり抑えることで、より刺さるマーケティングに繋がるのです。
これらの考えをもとに、自社商品の見え方を調整してみてはいかがでしょうか。
以上、最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。
このブログでは消費者の深層心理"インサイト"を行動経済学の視点から読み解きます。
実戦で使える実例も入れていますので、企業の広報PR担当の方へおすすめです!
企業やお店のマーケティング、売れる仕組みとしても取り入れてみてください。
マーケティングディレクター 山浦慶太 sponsored : 味わいせつぐうの肴 東京北区赤羽店、札幌平岸店
参考にしたのはこちらの本。さらに詳しく知りたい方はぜひ。
▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽ ▼ ▽