CASTDICE の「現代文」の参考書ルートです。
「2024年 CASTDICE 英語・参考書ルート」「2024年 CASTDICE 数学・参考書ルート」に続く第3弾になります。
CASTDICE では昨年から、塾内では”参考書フロー”という名称で、塾生一人一人の実情に照らし合わせたカリキュラムを作っているようです。
実際に書店に行けば多くの参考書・問題集が棚に並んでいます。
いずれも甲乙付けがたい参考書・問題集です。
どの参考書・問題集をやるかより、志望大学に向けて自分オリジナルのカリキュラム、今 自分に必要な参考書・問題集は何か? その参考書・問題集から何を吸収するのか? こういったことが非常に重要になります。
CASTDICE は基本的にレベルが高いので、まずは参考書ルートに乗るまでの学習が必要になることが多いと感じています。
「国語(現代文)」の小学校・中学校からの積み上げです。
特に”語彙力”や文章の”読み方”に関する能力がとても重要です。
また、そもそも「入試現代文」とは何か?というのを知る必要があります。
柳生先生の『ゼロから覚醒 はじめよう現代文』は非常に参考になる一冊でした。
また、「「入試現代文」と「学校の国語の授業」とは違う!」の『現代文 入門問題精講』の著者である長谷川先生の動画も参考にして下さい。
この辺のことがわからないと、今回の参考書ルートに入っている『船口のゼロから読み解く 最強の現代文』もやっただけで終わってしまう可能性がある一冊です。
「現代文」は「読み方」や「解き方」を学ぶ科目です。
今回の紹介動画の”まとめ”にあるように、あるレベルまで達すると後は問題を解きまくることが大切だと言っていますが、そのレベルまで学習していないと(単に問題を解いているだけでは)成績が伸びにくい科目でもあります。
「数学」の間違った勉強法で指摘されることと同様に、「現代文」も問題を解いた場合、解きっぱなしにせず、解答・解説をしっかり読み、文章の「読み方」「解き方」を学習していく必要があります。
そして、「読み方」通りに文章を読む練習を繰り返し行う必要があると考えています。
「国語(現代文)」が苦手な人、勉強のやり方がわからない人は、今回の参考書ルート以前の勉強から始める必要があると思います。
文章を読むことは、あらゆる学習の土台となります。
文章が読めなければ、参考書学習は成り立ちません。
いまの”共通テスト”は、膨大は量の文章を読まされます。
何が書いてあるのか、何を問うているのか、何が言いたいのかがわからなければ問題は解けないようになっています。
ただ読めればいいというわけではなく、スラスラと意味がわかりながら読み進めなければなりません。
制限時間内に問題を解き切る必要があるからです。
ぼくが「スタディサプリ」やネット上の授業動画などを薦めるのも文字を読んで勉強するより、見て・聞いて勉強した方がわかりやすいからです。
「読み方」「解き方(解くための読み方)」を学んだ後に、多くの問題を解くことはぼくも賛成です。
「現代文」は読む練習が必要です。
本をたくさん読んでいなくても、参考書に載っている問題文を丁寧に読む練習をし、読めるようになればいいのです。
「現代文」の「読み方」がわかれば、「英語」の「読み方」もわかります。
「読む」という点においては、「現代文」も「英語」も同じです。
紹介動画:CASTDICE
■2024年度 CASTDICE 現代文参考賞ルート大公開!■
コ:というわけで、現代文の教材なんですけど・・・今まで出してきた「英語」「数学」と同じように・・・
CASTDICE 内では、細かい”到達度テスト”などを駆使したルートになっております・・・
なんなら、CASTDICE 内ではフローと呼んでおります。
ただ、YouTubeを見ているみなさんだと・・・
別にみんながCASTDICE に入れるわけではないと思いますし・・・普通に動画だけ見て・・・
自分が考えていものと組み合わせて使ってみて下さることもあると思うので・・・
なるべくわかりやすく、汎用性の高いルートを用意しております・・・はい・・・
[今回紹介するルートの概要]
一応 今回ですね・・・文系・理系をですね・・・明確に分けておりません。
「共通テストレベル」まで・・・とそれ以降という感じにしていますので・・・
理系の人は・・・東大とか・・・京大とか受けなければ・・・「共通テストレベル」まで・・・
文系の人は、「共通テストレベル」+「二次レベル」・・・「個別試験レベル」まで・・・
やって下さい。
[共通テストレベル]
コ:まず、最初に「共通テストレベル」なんですが・・・
”シンプル イズ ベスト”だと思っているんですよ・・・
というのはね・・・みなさん・・・「古文」「漢文」が終わっていない人が一杯いるんですよ・・・
でね・・・これからの”共通テスト”・・・「国語」の中で大事なのは「古・漢」でしょ?・・・
ナ:「古・漢」ですよ・・・
コ:だって、訳わかんない文章が来年から出る・・・って宣言されているんですよ・・・
それは、どんなに対策をしても何が出るのかわからないじゃないですか・・・
・・・ってことは「古文」「漢文」でガッツリ取って、「現代文」は何とか食い下がる・・・
という戦略が一番良いと僕は思っています。
ナ:そうですね・・・
コ:なので・・・今回「共通テストレベル」までのルート・・・スーパーシンプルに4冊だけ・・・
ヤバくない?・・・CASTDICE にあるまじきことですよね・・・
ナ:そうですね・・・めちゃめちゃやらせるんで・・・
コ:そう・・・めちゃめちゃやらせるんで・・・僕の中で英断だと思っているんですよ・・・
まっ行きます・・・言いますね・・・
・『入試 漢字マスター 1800+』(河合出版)
・『読解を深める 現代文単語 評論・小説』(桐原書店)
これも工夫しました・・・『キーワード読解』は入れていません。
実は去年から入れてなかったんですけど・・・
やっぱり『キーワード読解』よりもスピード重視で・・・
単語というか・・・用語をウワァーっと入れちゃってから・・・次にやる読解に進もうぜにした方が・・・
効率が良いわ・・・特に「国語」が苦手な人に最初から『キーワード読解』をやらせるのは・・・
結構 苦痛でしょ?・・・
ナ:いやぁー難しいですよね・・・
コ:とか・・・キーワードのところだけ読んで・・・「覚えました」・終わり・・・みたいな・・・
ナ:そうそうそうそう・・・
コ:それだったらその教材の意味がないんだよ・・・
ナ:そうなんですよ・・・
コ:それならキーワードが少なめのただの薄い参考書になってしまうので・・・
ナ:そうそうそう・・・
コ:だったら・・・とにかく用語を入れてこうぜ・・・苦手な人向けに・・・
この2冊をとにかくやって下さい。
今までは、これに並行して「読解」をやっていたんですけど・・・
場合によっては、「読解」は後からでいいです・・・
「読解」の参考書をさらに2冊・・・
・『船口のゼロから読み解く 最強の現代文』(学研)
船口先生・・・まーいいですからね・・・正直 ここは自分に合ったものでも構いません・・・
田村先生の『やさしく語る現代文』とか・・・柳生先生のものとかでも構いません。
とにかく「読解」の基礎を学ばないと話にならないので・・・
ただ、「何で小林は何でも良い」とかいい加減なことを言っているんだ・・・というと・・・
結局 変わるじゃん・・・”共通テスト”・・・どれが本当に一番刺さるか・・・
保証してあげられないんですよね・・・なので、一番のオススメは船口先生だけど・・・
みなさんの中でこれが良いというものがあったら・・・それを使ってもらってもいいです。
次。ここ大事です。ここ1個・・・僕が一番推したいのは・・・
・『現代文 基礎問題精講』(旺文社)
何でかというと・・・「全然 共テじゃねーじゃん」と思うのですけど・・・だからなんです・・・
つまり、”共通テスト”の形式だけ解けるようになっても、”共通テスト”の形式が変わったら・・・
解けないじゃん・・・『基礎問題精講』は、記述の問題が入っていたりとか・・・
色々やらされるんですよ・・・だったら、総合力を鍛えておいた方が・・・良いんじゃね?・・・
というのが僕の意見です。
どう思います?
ナ:本当におっしゃる通りです。
コ:はい。意見が違ったらヤバいんですけど・・・w
ただね・・・そうは言っても・・・「オレ 理系だし」・・・「記述とかやりたくないし」・・・
「『基礎問題精講』量 多過ぎじゃね?」・・・色んなご意見がお有りだと思います・・・
一応オプションとして、『基礎問題精講』ではなくて・・・
・『新・現代文 レベル別問題集 1 超基礎編』(東進)
・『新・現代文 レベル別問題集 2 初級編(一般私大・一般国公立大レベル)』(東進)
・『新・現代文 レベル別問題集 3 標準編(共通テスト(基礎)レベル)』(東進)
の『1』から、できれば『4 中級編(共通テスト・中堅私大レベル)』だけど・・・
『3』まで・・・でもいいです。
これは本当にマーク式の・・・教材になっているので・・・
共通テストの対策としては良いのですけど・・・根本的な読解力を鍛えるという意味では・・・
個人的には『基礎問題精講』の方が良いかなと思っていますね。
ナ:まぁ そうですね・・・
コ:ここまで来たら”共通テスト”レベルのものができるので・・・
むしろ、ここからスタートなんですよ・・・
あらゆる予想問題を解きまくって下さい・・・今年は・・・
要は、Z会・駿台・河合塾・・・全部 やるのが大前提です。
まだ、出てないけどね・・・
一部・・・出版社の方と・・・私・・・お話をしていまして・・・裏情報ではないのですが・・・
今年も結構 攻めている会社さんもあります・・・
ナ:まーそうですね・・・
コ:形式変更に打って出るみたいな・・・会社もあれば・・・
噂によると・・・結局 模試の使い回しかな・・・みたいな・・・ところもあるので・・・
そこは・・・全部やった方が良い・・・と思いますね。
後は・・・サンプル問題というか・・・試作問題とかも必ず見ておくようにお願いします。
ここまでが「共通テストレベル」・・・
コ:こっからですよ・・・ここからは主に文系の人になりますから・・・
「私大志望」か「国公立志望」かに分かれます。
[私立大学志望の方]
コ:「私大志望」の人は・・・先ほど申し上げた・・・
・『新・現代文 レベル別問題集 4 中級編』(東進)
・『新・現代文 レベル別問題集 5 上級編』(東進)
『4』までやっている人も『4』も・・・『4』をやっていない人は『4』と『5』ですね・・・
先ほどのタイミングで東進の『レベル別』をやっていない人は・・・
『3』から是非 やって下さい。
『3』『4』『5』とやって頂くと・・・問題量も確保できて・・・結構 良い感じです。
ただ、『5』に関しては、結構 上位学部向けなので・・・例えば、早稲田に行きたい人・・・
こういう人向けになります。
MARCHであれば『4』くらいでもいいのかな・・・と思いますね・・・
プラス・・・
・『全レベル問題集 現代文 4 私大上位レベル』(旺文社)
・『全レベル問題集 現代文 5 私大最難関レベル』(旺文社)
『4』と・・・上位大学を目指す人は『5』まで是非 やって頂ければと思います。
ここは志望校に合わせてという感じですかね・・・
何でこんなにやるの?・・・という話なんですけども・・・基本的に・・・「現代文」の問題を・・・
今まで結構・・・正直ですよ・・・”共通テスト”までは・・・ちょっとですね・・・
手を抜いたという言い方は悪いのですが・・・手軽にやってまいりました。
4冊だからね・・・ヤバくない?・・・CASTDICE のルートじゃないよね?・・・
ナ:そうですね・・・本当に・・・
コ:・・・てなったら・・・文系の人は、この後 頑張ってね・・・という話なので・・・はい・・・
なので、ちょっと冊数が多いということになりますね・・・
[国公立大学志望の方]
コ:続いて・・・国公立の人たちなんですけど・・・国公立の人は、まず 最初に・・・
・『船口の最強の現代文 記述トレーニング』(学研)
ただ、東大志望とかで・・・このレベルは簡単過ぎるという人は・・・飛ばして良いです。
一番やって欲しいのはここです。
・『船口の現代文 <読>と<解>のストラテジー』(代々木)
これ、去年から実は採用したんですが・・・どうです?・・・効果的なところは?・・・
ナ:効果 高いんじゃないですか・・・
コ:あのね・・・正直ですよ・・・『開発講座』を以前 使っていました。
『開発講座』より進みが速い。かつ・・・比較的早く結果が出る。
ナ:まぁ そうですね・・・
コ:特に文系の人・・・
理系の人は東大・京大の理系の人しかいないから・・・
ナ:あと・・・僕・・・N(サンプル数)が1とかの話で見ているので・・・あんまり見ていないので・・・
コ:なので・・・結構『<読>と<解>のストラテジー』を採用して良かったなと・・・
思っております。
なので、今年もこれに続投してもらおうと・・・少し・・・出版年としては古い・・・教材ですが・・・
実際に生徒にもヒアリングをしているんですよ・・・
「どお?ちょっと古めだけど、読みにくいとかやりにくいとかある?」と・・・
結構 聞いているんですけど・・・「特にないです」みたいな・・・
「確かに印刷とか・・・イラストとかが古そうです」と言われるんですけど・・・
別にそんなのは関係ないじゃない・・・というわけで、そこまでやって頂いて・・・
コ:そこからですよ・・・記述とかあんまり今まで練習してこなかったし・・・
以前 僕が入れていた『標準問題精講』・・・これ、もう入れていないので・・・
その分 記述問題をもう少しやって欲しいので・・・
・『国公立標準問題集 CanPass 現代文』(駿台文庫)
・『上級現代文 Ⅰ』(桐原書店)
・『上級現代文 Ⅱ』(桐原書店)
ここまでやって欲しいです。
ただ、目指すところが・・・中堅国公立くらいの人であれば・・・『CanPass』まででOKです。
ただ、東大・京大を目指している人は・・・
『上級現代文 Ⅰ』と『上級現代文 Ⅱ』まで、やって欲しいなと思います。
で、ここでですよ・・・また、出て来るのが・・・「あれ? 『得点奪取』は?」と・・・
「コバショーは『得点奪取』が大好きじゃないか?」ということなんですが・・・
試行錯誤を重ねた結果・・・『上級現代文』に行かせてもらうことになりました。
ここに関しては、別に『得点奪取』をやっている人が悪いということではないのですが・・・
さすがに問題が古いです。
問題が古いのは良いのですが・・・問題文のテーマが古くなっちゃっているんですよね・・・
”解説”は使えるんですよ・・・部分点は自分で付けられるので・・・とても良い本なのですけど・・・
問題文自体が古くなっている=今の入試で出なくない? という問題も出てきているので・・・・
あと『上級現代文』は意外と使いやすいという声もあったので・・・生徒から・・・
なので『上級現代文』に乗り換えさせてもらいました。
どうしても『得点奪取』が良いという人は、『得点奪取』でも良いのかなと思いますが・・・
個人的には『上級現代文』が良いのかなと思います。
[まとめ]
コ:そんな感じで一通り「現代文」のルートを話しましたが・・・結構 シンプルじゃないですか?
ナ:そうですね・・・これまで見た「数学」や「英語」に比べると・・・だいぶシンプルですね・・・
コ:別に手を抜いているわけじゃないですよ・・・手を抜いているわけではないし・・・
「現代文」を軽視しているわけじゃなくて・・・
つまり、ある程度 参考書ルートは・・・このくらいにして・・・とにかく演習して欲しですよ・・・
ナ:そうですね・・・ある程度の型が埋まったら・・・演習あるのみ・・・運用能力の方が大事ですから・・・
コ:例えば、参考書ばかりやって、頭でっかちになって・・・共通テストのマーク式問題で・・・
選択肢をちゃんと切れてないとか・・・例えば、消去法ができていないとか・・・
そういう方が余程 点数が悪いということがよくわかったので・・・
ナ:ホント それはそうです・・・
コ:実際、CASTDICE のデータというか・・・色々 指導の結果を全部 残しているんですよ・・・
CASTDICE は・・・見ました・・・見た結果・・・
結局「現代文」の参考書を何冊やったかというよりも・・・一定レベルまでやった上で・・・
「過去問」をやりまくっている人が・・・本番 取れているんです・・・
ナ:そうです・・・本当にそうです・・・
コ:そう・・・これは「数学」とかとは違うんです・・・
ナ:そう・・・
コ:ある程度 教材で解けるようになってから・・・
「過去問」やりまくらなければ伸びていないんですよ・・・
ナ:「数学」は一定レベルまで上げないといけなくて・・・
それより下で始めると逆効果とは言わなくても、ほとんど効果がなかったりする・・・
コ:CASTDICE は、結構 データに基づいてやっているので・・・
僕の目標は、みなさんに参考書を押しつけることではないですよ・・・当たり前だけど・・・
参考書の販売員ではないので・・・なので別に少ない教材で受かるなら、それでいいじゃん・・・
ただ、何度も言うけれど・・・やることが減っているわけではない・・・
その分、共通テストの試作問題、予想問題、「過去問」・・・あらゆるものを解きまくってね・・・
というメッセージだと思って取組んで頂ければと思います。
コ:はい。というわけで、今日は「現代文」の参考書ルートでございました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
CASTDICE:2024年度CASTDICE現代文参考書ル大公開!(2024/3/26)(10:36)