初期費用や管理費用の折り合いがつき、設置するときにしたとしましょう。次の問題は設置場所です。太陽電池は、家さえあればどのような家庭でも設置することができるのでしょうか?
■1【太陽電池と日照について】
いうまでもなく、太陽電池は太陽の光を用いて電気を起こすものです。どのように高性能な太陽電池でも、太陽光が当たらなければ無力ですう。電気の起こしようがありません。
これが、太陽電池設置のための大きな条件になります。家の北側に設置するより、南側がよいことは考えるまでもありません。
これが、太陽光発電のために大きな条件になります。家の北側に設置するより、南側がよいことは考えるまでもありません。
したがって、南側に高いマンションが建ち、日当たりの悪くなった家では、太陽光設置のメリットは相当差し引かれることになります。都会では日照権が問題になりますが、今後は日当たりが悪くて暗い、という【情緒的】な問題だけではすまされなくなるでしょう。
この高層建築がなければ、今後数十年にわたって太陽光発電を行うことができ、それによって電気代を浮かし、さらに余った電力を電力会社に売って利益を上げることができるでしょう。その分の逸失利益の保障という、非常に具体的な【金銭的】な問題に発展する可能性が十分にあります。
■2【太陽電池と温度について】
太陽電池は意外と温度に敏感なことが知られています。低温には強いのですが、高温に弱いようです。温度が10℃上がると発電性能は4~5%低下するというデータがあります。
夏のビルの、太陽が照りつけるコンクリートの屋上は60℃、70℃という高温になります。だからといって日除けを作ったのでは発電できません。風通しのよい環境に設置することが大切になります。
