○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○
 その日、ちゃんと席替えがあった。
 くじ引きだから・・・・運の悪い俺はきっと当たらないだろう。
 順番に、番号が書かれたカードを引く。
 当たれ、当たれ、当たれ。
 その結果は・・・・・俺は教室のはしっこの席をひいたみたいだ。
 肝心のはるかチャンは・・・・・ぜんぜん違うところにいる。
 サイテーだよ・・・・。
 がっかり肩をおとしていたそのとき、誰かがこっちに来た。


 「ひとき!お前はるかチャンのこと好きなんだろ?俺となりひいた。
 ああいう物静かな子苦手だから、変わってやるよ」
 「まじで?」
 「うん。いいよ」


 うっそー!今日で一生分の運を使い果たしたみたいに嬉しかった。
 担任に気付かれないようにカードを交換して、俺ははるかチャンの机と俺の机をくっつけた。


 「となり・・・・・よろしく」
 「・・・・・こちらこそ」


 はるかチャンは、とても小さな声で返事をしてくれた。
 もう俺、しゃべっちゃったし!
 気分は最高に達して、他の人はどこへ行ったかを確認した。
 そのとき・・・・前にいたのは、ふうか。
 ふうかは俺のほうを向いて言った。


 「よろしくね~ん♪」
 「あぁ・・・・・」


 がっかり~。きっと気の強いふうかに俺とはるかチャンの時間を邪魔されるだろう。
 でもいいや。近くにいるだけで・・・・・ほっとする。
 はるかチャンは、またいつもの分厚い本を開いて自分の世界へと入っていった。


 「かわいい・・・・・」


 気付かれないようにつぶやいて、ほほえんだ。
 早く放課後になって、マスターに相談しよう!!!!!
○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○

○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○
 マスターに相談してから何日かたった。
 自分なりには、しゃべらなかったつもりダケド・・・・・・。
 そうだ!ためしにダチにでも相談してみよう。
 基本的に誰とでもしゃべれる俺は、近くにいた適当な男子に聞いた。


 「俺さ~、最近静かになったと思わない?」
 「そうかぁ?知らなかった。もしかして・・・・はるかチャンのことで????頑張れよ」


 なんだ・・・・変な結果。
 応援はしてもらったけど・・・・・作戦失敗?
 「知らなかった」って言われちゃったし・・・・・。
 でもいいや。もう一回相談してみよう。
 休み時間になると、一目散にマスターのいる教室へ向かった。
 あいにく、すでに誰かが相談している。


 『告白したいんですけど・・・・・』
 『あ~、そうだねぇ・・・・』


 マスターは励ましながらアドバイスをすると、相談していた女子はどこかへ行った。


 「お!橋本じゃん!どうだ?」


 俺の存在に気付いたなるきが声をかけてくれた。


 「あ~、俺的には頑張ったんだけどダチに聞いたら変化なしだって。
 もちろん、話しかけてはないです」
 「ふぅん・・・・・努力したならそれでいいよ。そろそろ話しかけてみ?」
 「え!もう・・・・」
 「じゃあ~はるかチャン、君の事見たりする?」
 「いや~、分からないですけど・・・・・・」
 「まぁいいや。本当は席替えとかでとなりになると1番いいんだけどね」


 え・・・・・待てよ。今日席替えあるじゃん!なんてついてるんだ、俺、ナイス!


 「ちょうど今日ある・・・・・・どうなるか分からないけど、賭けてみるっす」
 「頑張って。どうなっても、席が分かったら報告」
 「分かりました~」


 なんかマスターと話すると勇気出るし・・・・・・気分が上がる。
 さすがだなぁ・・・・。
○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○

○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○
 「どうしようかぁ~」


 あ、ついさっき、マスターに相談してきました。
 結果は・・・・・べらべらしゃべらない方がいいみたい。
 そんなこと俺にできるのか・・・・・??
 まぁ、大好きなはるかチャンのためだ。絶対成功させて見せる!!!!!!
 
 そういえば・・・・・・マスターたちは好きな人いるの?
 かわいいしかっこいいし、誰もが寄ってくるタイプだけど・・・・・・。
 なんか、他の人のために尽くして、自分の恋どうするんだろう??まぁ、いいかぁ~。
 
 「なに悩んでるの?」


 こいつは「ふうか」という女子。
 俺はなんとも思ってないけど、きっとコイツは俺のことが好きだ。


 「いや・・・・別に」


 コイツも、俺がはるかチャンを好きなことは知ってると思う。


 「困った顔してるけど・・・・?」
 「そうか」


 俺はつまらない顔をして、ふうかとは反対の方向を向いた。
 そしたらふうかは、仕方ない的な顔をして去っていった。


 「おせっかいなんですけど・・・・」


 はっきり言って、ちょっと苦手だ。
 積極的に近づいてくるし、色気をだしてるであろう態度をとるし。
 しかも、色気はぜんぜん出てないからただの気持ち悪いヤツだ。
 もうふうかのことはほっといて・・・・・
 変わらなきゃ。
 はるかチャンの方に目を向けた。
 分厚い本を読んでいる。やっぱかわいい!!!!!
○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○゚+。..:..。o○