我が家はハメをはずさない家庭である。

大晦日も紅白など見ずに、いつもどおり就寝、翌朝はいつもどおり起床。


それで1月1日の朝。

妙に家族の起きるのが早い。

枕元の目覚まし時計を見るとまだ6時だというのに

妻もリサも起きて朝食の準備をしている。


いい加減うるさいので、僕も布団から起き出して

「元日からどうしてこんなに朝が早いの?」

と妻に尋ねると

「何を言ってるの?もう8時半よ」


…僕の目覚まし時計が、午前6時で止まっていた。

電池切れでもないのに、不思議なことだ。

一年に一度も起こるとは思えない目覚まし時計の故障が

よりによって元旦に起きるとは。


これは瑞兆だろうか?それとも…

リサ、7歳のクリスマス。


今年は、事前工作でちょっと失敗をした。

一ヶ月ほど前に、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の

DVDを借りてきて家族で見た。


その中に、クリスマスの場面があり、

オトナがサンタクロースの代わりにプレゼントを準備したうえで

あたかもサンタがそうしたかのように、子供に贈り物をする。


その場面を見ていたリサは、

サンタの存在に軽い疑問を抱いたようだった。


しかし、リサの心の中で何があったのかはわからないが

クリスマス前には、サンタの存在を疑わずにプレゼントを待つという

心理状態になっていたようで、

プレゼントを今朝枕元に見つけ、小躍りして喜んでいた。


来年は、このような無邪気な笑顔を見るのは難しいかな、と思いながら

リサの心からうれしそうに笑う顔を眺めていた。

PC「ひぐらしのく頃に」。

プロローグである「鬼隠し編」を終了した。


この作品はゲームショップでCDを入手したのだが

取扱説明書も何も添付されていなかったので

ゲームシステムに今ひとつ不明な点が多い。

しかし、前記事で書いたように恐ろしく引き込まれているので

問題なくプレイしている。


各物語の間の関係とか「TIPS」の役割や意味とか

そういうことは後になれば分かってくると思う。


それはそれとして、この時点で自分なりに

この話のからくりを予想してみたいと思う。



古来より周辺の部落から隔離された状態で

年月を経た雛見沢村では、

閉鎖された集団の中での交配が繰り返された結果

住民たちは共通の遺伝素因を持つようになっていた。


そしてそれは、多重人格と幻覚を主症状とする

精神疾患を引き起こす素因だった。


しかし、その素因だけではその遺伝形質は表に表れない。

それが表出するトリガーとなったのは、

ダム建設計画に伴う工事の際、現場で偶然に発見された

希少な植物のエキスであった。


それ以来、村人たちはオヤシロさまの幻覚を見、

人格を時に豹変させ、村にとってのヨソモノを襲うようになった。

ひょっとすると、「鬼隠し」に遭って行方知れずとなった被害者は

人肉食の餌食となっていた、なんて展開もアリかもしれない。


綿流しの儀式はこの症状を発現させやすくする触媒。

誰もがオヤシロさまの幻覚を見るのは

ユングの集団的無意識で説明。


…というような読みでどうでしょうか?

いかにもありがちですが。


さて、本編の結末はどうなることやら。

午前一時。目が冴えて眠ることが出来ない。


動悸が治まらない。

扇風機の唸りが、小声で何かを呪っているように聴こえる。

二時間前に飲んだビールの酔いはとっくに醒めてしまった。

とらえどころのない不安が眠気を遠くに押しやり

先刻ディスプレイに映し出された冷たい視線が

何度もフラッシュバックされ

主人公のみならずプレイヤーである自分をも射抜く。


これも「感動」と呼んでよいのだろうか?



ネット上で話題になっているこのゲームを

買おうと思うようになった経緯は、よく覚えていない。


淡々と始めたゲームだったが物語が動き始めてまもなく

主人公を取り巻く環境の突然の暗転が

僕の心を捉えて離さなくなった。


読むのが恐ろしい。画面を見るのが怖い。

しかし、やめることが出来ない。

暑い夏の夜に、鳥肌を立てながらプレイを続ける。


主人公が、冷たい視線に見据えられて

微動だに出来なくなるように

僕もまた画面の前から逃れられなくなった。


予備知識のないこの作品を

充分すぎるほどに堪能している毎日である。

このブログから離れているうちに季節が流れた。

最後にリサについての文章を書いたのはこの3月だったが

リサはその後、保育園を卒園し、小学校に入学し

学童保育に通うようになり、そして現在は夏休みである。


これらのイベントについてひとつひとつリアルタイムで

書くことが出来なかったのは非常に残念であるが

今となっては仕方がない。

また機会があれば、記憶する限りで触れていくことにしようと思う。


それはそうと、小学校に入って、リサの生活は劇的に変わったが

リサ自身も意外なところで変わった。


それは「病気をしなくなった」こと。

あれほど通っていた小児科や耳鼻科に

小学校入学以来、まだ一度も行っていない。

それには、私も妻も本当に驚いている。


冷静に考えてみると、その原因は

リサが体力的に突然強くなったというのは不自然で

多分、保育園から小学校という環境の変化に

あるのではないかと思う。


保育園はそれだけ病気が伝播しやすい環境なのかもしれない。

だとすれば、保育園の環境にも

おおいに改善の余地があるのではないかと思ったりもする。


そういうわけで、リサは今日も病気知らずで元気に過ごしている。