「ありがとう」と「ごめんなさい」が言える子に育って欲しい。
この願い、ほとんどの親が持っているのではないでしょうか?
大人になっても、この言葉が言えない人、いますよね
だけど、しっかりお礼を言う悪かったら謝るこれは、人間関係を円滑にするためにも、とっても大切です
ですが、少し考えてみてください。
「ありがとう」と「ごめんなさい」、口だけ言えれば、それで満足ですか?
心のこもっていない言葉でも、言えれば良いですか?
それは、きっと、みなさんNOだと思います
だけど、私には、この「言えればそれでOK」状態の保育・育児が多いように見えます
何か悪いことをしてしまったとき、「ごめんなさいは?!」と聞く。
子どもが謝るまで、「ちゃんと謝りなさい!」と叱る。
そして、子どもが謝った時点で「次から気をつけようね」で終了。
こんな場面、今まで何度も見てきました
これは、子どもに「悪いことをしたら、謝らないなければいけない」と教えることには、とっても有効だと思います。
ただ、そこに、「気持ちを添えること」を伝えられていません
私は、こんな風に、こどもに半ば強引に謝らせたとしても、そこに意味がないように感じます
もし、本当に、謝ることの大切さを伝えるならば・・・・
大人が、子どもに「心から」謝ることが大切なのではないでしょうか?
日々の生活の中で、子どもに謝る場面は結構あると思います
まず、その「謝ること」ができていますか?
そして、そのときに、しっかり「心をこめて」謝っていますか?
「ありがとう」も同じです
大人の背中を、子どもはよくみています
大人がしっかり、言葉に心をこめて話していれば、子どもは自然と身に付くものです
大人がしっかり前を歩き、その背中を見せる
そして、子どもが自発的に「ありがとう」「ごめんなさい」が言えるときを待ちませんか?
きっと、そこには、心がこもっているのだと思います
言わされた言葉ではなく、自分から言った言葉ですもんね
大人が、「ありがとうは?」「ほら、何ていうの?ごめんなさいでしょ!」と促すことの方が、早く言えるようになるとは思います。
子どもの自発的な言葉を待つのは、時間がかかるでしょう。
だけど、本当は、子どもが自分から言えるようになるのを、どんな親も保育者も願っているのではないでしょうか?
それならば、子どもを信じて、待つ。
その代わり、しっかりと子どもに胸を晴れるような背中を見せる。
これがとっても大切だと、私は思っています