連日萩旅行の事ばかり書いているので、気分転換を兼ねて(また?)頭領と行った『長門旅行』の事を書くことにしたRieruです★
長門市にある観光地を訪ねた後、泊まる予定の旅館へ早く着き過ぎるということで、以前から気になって気になっていた三隅(みすみ)にある『香月泰男(かづきやすお)美術館』へ赴きました。
三隅…懐かしい!ですが、あれからまだ2年も経っていないんですね。
香月泰男先生は、第二次世界大戦後のシベリヤ抑留の体験を元にした作品たち『シベリヤ・シリーズ』が有名ですよね。
山口県立美術館で拝見したことがあります。
しかし、ここは香月先生の故郷 三隅。リーフレットによりますと…
“『ここが〈私の〉地球だ』と言ってふるさと三隅をこよなく愛した香月は、生涯故郷を離れることなく人間愛と平和をテーマに創作活動を続けました。
彼の作品の多くは、長年香月家で大切に保管されていました。当美術館は、ご遺族よりそれらの作品の寄贈を受け、平成5(1993)年に開館しました。初期から晩年までの油彩画、香月独特の墨を使った素描画、『おもちゃ』と呼ばれる手のひらサイズのオブジェなど、多様な作品を収蔵しています。
…なるほど。
普段、目にすることのない作品が、こちらの美術館で拝見出来るというわけですね。
ヤギさん:「あっ、入館料は500万円〜☆」
あら、本物のヤギさんぐらいの大きさ…で、首には大きな“プルタブ”が!
…はい、1人500円ですね。
あら、可愛いイノシシの親子もいます。
シベリヤ・シリーズの印象が強いので、動物のオブジェの可愛いさに驚きました。
このオブジェたちの元になった『おもちゃ(小彫刻)』が、展示されています。
こちらのコーナーは、撮影OK☆
近くにあった解説には…
香月泰男が絵画制作とは別に熱心にこころみたものに、『おもちゃ』と自らよんだ小彫刻がある。
おもちゃの材料になったのは、散歩の途中で拾ってきた錆びた釘や捨てられた木ぎれなど。
そのおもちゃの制作に触れて「だれからも見捨て去られたものにもう一度生命を与える」という言葉を彼は語っている。
時代のモノの見方を形づくる価値観の流れに生きている人々が、その流れに順応することで見過ごしてるモノ、軽視しているモノを、彼の目は、凝視し、とりあげ、再び生あるものにしている。
…と、書かれていました。
へぇ〜、つまり廃材のようなもので造られた作品なのですね。
とても廃材には見えませんが?
ん?左側のカタツムリが背負っているもの、油絵を描く時に使う、『油壺』じゃない?
使わなくなった油壺を、カタツムリの貝の部分に見立てるなんて、面白い発想です!
あの、入口にいたヤギさんの原型が展示されていました。
ココ、ココ、右側の。
プルタブが首に〜!この発想も面白いです♪
個人的には、このバクさんのペアが好き♡
とても元廃材とは思えない(削ったり切ったりして加工しています)、自宅に飾りたいぐらいの可愛いさです。
こんな作品も見付けました。
魚を釣り上げた人が、カメさんに向かって自慢してる?ように見えます。
カメさん:「すごいの釣れたね☆」
背の甲羅の部分に、香月先生のサインと制作年数が書かれていました。
クロスして書いてるだけで、オシャレなカメさんに格上げです。
これで廃材なんて、本当にすごい!
もちろん、魚はも廃材…
あけぼの?印…缶詰?日魯漁業?ニチロ…(マルハニチロ水産にマルハニチロ食品は吸収合併されました)
これは…缶詰のおまけ?景品?は、廃材としてギリギリOK?
『廃棄するもの』なら、廃材扱いでOK!
アイタタタ
(『0円食堂』感覚で更に面白い)