長崎リプルクラブ -3ページ目

長崎リプルクラブ

子どもの資質・才能を
育てる方法

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 時計を見ると、40 分経過していた。
「10分だけ」という面会時間はとっくに過ぎている。
夫を外に待たせていた事も思い出し、慌てて病棟を出た。
帰る時には、
「たあくん、お利口にしていてね。また来るからね」と
言えるまでになっていた。


早速、外で待っていた夫に報告した。
「どうだった?」
「マシュマロみたいだった」
「よかったな」
「手は、見慣れたらどうってことないよ。最初見る人は
びっくりするかもしれんけど。でも、可愛かったよ。
あの子だったら大丈夫かもしれんよ」
「そうか」
夫は、とても嬉しそうだった。


 家に帰ると小児科の本を取り出して、乳児の発達段階
の所に目を通した。成長が、月齢よりも少し早かったよう
に感じたからだ。

正常な発達段階ならば知的障害はないかもしれないし、
意思の疎通ができれば、自立への可能性が広がるかも
しれない。どんな事でもいいから手がかりが掴みたかった。


 5月15日  生後59日目  成長記録より
病院にTEL。婦長さんより
「看護師が傍に行くと“痛いことをしないでくれ”というよう
な目付きで見るんですよ。傍にいくだけで泣いたり気配を
感じてキョロキョロするので、非常に勘のいい子じゃない
かと私はみてるんですよ」とおっしゃった。
「目は見えてるんですね?」と聞くと
「見えてると思います。
「耳は聴こえるんですね?」
「聴こえています」


電話を切った後で嬉しくて泣いてしまった。
慰めかもしれない。明日になればまた、違うかも
しれない。けれど、不安がるのはもう止めよう。


 5月15日  生後63日目  
 親指がなくてどれくらい不自由なのか、ガムテープを
貼って試してみたが、1時間としていられない。
こんなに不自由だったなんて・・・・
だが、待てよ!私は、指が5本あるから不自由
だと思うのだ。
最初からなかったとしたら、差ほど不自由さは感じない
のかもしれない。残った機能を工夫して使えばできない
ことはない。角度を変えればお箸も握れないことはない。
スプーンなら楽に食べられる。絶望するのは止めよう。


 6月7日  生後83日目
 お父さんと一緒に6回目の面会。
おでこと両腕にあせもができてかゆそうにしていた。
でも、身体の機能が正常に働いているという証拠
だからね。たあくんはお母さんがわかるのかな?
安心して握手をしたまま眠ってしまった。


 妹達に手紙を書いた。
「これから貴大がお世話をかけるかもしれないけど、
とても頑張ってるから助けてあげてね」と。
手紙には、
「迷惑だなんて思っていないから。いつだって兄弟助け
合って来たんだから。我々はいつだって、
ベストファミリーさ」と書いてあった。嬉しかった。


 6月13日  生後88日目 
TEL 
 体重、3411g、身長53㎝、やったあ、やっと、やっと
3Kgになった。
電話に出た看護師さんに何度もお礼を言った。
3ヵ月たってやっと、出生時の体重だけど、よく頑張ったね。
もうすぐだよ、3回目の手術をしたらミルクが飲めるからね。


 6月18日 生後93日目 
 TELあり
明日、3回目の手術決定。明日で最後の手術が終わる。
そしたら保育器の中から出られるよ。お家にも帰れる。
どんなことがあっても親子3人で暮らそうね。
傍にいて一日中、貴大の顔を見ていたい。
可愛くて可愛くて、もうどこにも手放せないと思ってる。






お母さんが泣いているときには


そーっとせなかをだきしめて


お母さんが笑っているときには


いっしょに笑って、


おこっているときには、白いばらの花を


あげるんだよ。


そしてね、ぼくが生まれた日には


お母さんのすきなピンクのばらの花を


1本だけプレゼントしているんだよ。






弟が生まれることを


ぼくは、とても楽しみにしていたんだよ。

でもね、ようくんはぼくの生まれ変わりじゃないから。

いっしょにしちゃダメだよ。

本当はようくんのほうが先に生まれるはずだったんだけど

ぼくたちは話しあってじゅんばんをきめたんだよ。

ようくんがお母さんと長くいられるようにってね。

だから、いっしょにしちゃだめだよ。

ようくんはほんとうはお兄ちゃんだから

たいへんなほうをえらんでくれたんだよ。







この水に浮かんだ葉っぱを自分のほうに

手繰り寄せるとどうなると思う?

葉っぱは近づいてくるけれど、手に入ったように見えて、

するりと自分の手元から離れ遠くに行ってしまいます。


逆に、外へ外へとやってると、

葉っぱはどうなると思う?

廻り廻って、やがて自分の手元に戻って来ます。

これが「与えたものが受け取るもの」の理由です。

でも、


欲しい欲しいと一生懸命手繰り寄せたらどうなると思う?

遠ざかるだけでなく、やがて水の中に沈んでしまいます。

我先にとか、人を押しのけてでも自分が自分が、という

行動を していると、この葉っぱのように自分の手元から

離れていくだけではなく、結局何も残らないのです。


逆にどうぞ、どうぞと与えすぎたら?

手元に戻って来る間もなく、やがて沈んでしまいます。

与えることは大切だけど、それと同じくらい受け取る

ことも大事なのです。


                                 

                             かなしいときには

泣いていいとおもうよ。

でも、たのしいときには笑ってね。

たくさん、笑ってね。

ぼくは、お母さんの笑ったおかおが

だいすきだから。















いつの日に なれば桜を穏やかに

 眺める日々が来るのだろうか



いつになったらこの桜を、穏やかな気持ちで
眺めることができるだろうか、

今年こそ来年こそと願いながら、毎年毎年、散りゆく桜を眺めていました。
何度も絶望の淵に立たされながら、希望を捨ててはいけない、
朝の来ない夜はないのだから、
逆境をチャンスに変えるのだからと、その言葉をどれほど
繰り返したことか!
毎年、桜の咲く時期には、絶望と希望を繰り返し、それでも希望を捨てなかった
あの頃のことを思い出します。





 子どもには逢いたかったが、病院にはどうしても足が
向かなかった。しかし、気にはなるのだ。
それで、2、3日毎に病院に電話を入れて子どもの様子を
聞いていた。


そんなことが2週間ほど続いたある日、婦長さんから
電話をもらう。
1ヶ月半になった子どもの様子を知らせてくれた。
手術の経過も順調で、とても元気だということだった。
 翌日、夫と一緒に面会に行った。


 母親だけに面会許可が出て、夫は外で待っていた。
看護師さんが「貴大くん、お母さんが来てくれたよ、
よかったねえ」と言った。
私が来るのを2週間もの間、ずっと待って
いたのだろうか!胸が痛んだ。
「たあくん、お母さんだよ。きついねえ」
と言う言葉が自然に出た。


貴大は、「何だろう」と言う顔をしていた。
それから、手足をバタバタ動かして、保育器のガラス板
を足で蹴って遊んでいた。
音がすると、「今のは何だ?」と言わんばかりの
表情をした。
動かすことすらできないと思っていた両腕で、
吸引チューブを手繰り寄せ、腕と腕の間に挟み込んで
目的を達していた。


驚いて、傍にいた看護師さんに「腕は使えるのですか?」
と聞いた。
「えぇ、いつもチューブを腕で引っ張るので、何回か
入れ直しをするんですよ」ということだった。


 人間というのは、こんなに小さな赤ちゃんでも、両手は
何のためにあるのかということが本能で解るのだろうか!
両手が使えなければ、両腕を使うという知恵が備わって
いるのだろうか!
そうだとすれば、貴大はもしかしたら、両手は使えなく
ても両腕は使えるかもしれない。
この子だったら、自分で工夫していくかもしれないと思った。


私は、時間を忘れ貴大の一挙一動を観察した。
生後1ヶ月半なのに自己主張がはっきりしている。
嫌なことをされたときは怒ったような仕草をして、
感情を顔に表した。


何とかして吸引チューブを口の中に入れようとするの
だが、それができなくて泣き出してしまった。
しかし、長泣きはしない。
「まあ、いいか」とでも言いたげにあっさり諦めて、
次の遊びを始めた。


親の欲目かもしれないが、この子だったら大丈夫だと
直感した。
育て方さえ間違えなければ、きっと逞しく生きて行けると。






                                              夜明け


 
  


                                               ようくん

どんなに辛くても

どんなに苦しくても

絶望してはだめよ

絶望は背中に希望を背負ってやってくるから

気づきにくいけど

朝の来ない夜はないでしょう?

必ず夜は明けるから、だから、どんなときでも

希望を捨ててはだめよ





パステルアート詩画集は、
息子たちのために、パステル画に五行詩や短歌、
俳句を書いて詩画集にしたものです。


二男が、悩んだり迷ったりしたときにこれを読んで
元気になってほしいと思い、メッセージを形にして
残しておこうと思って描いたものです。


愛する人を亡くした方へ
パステルアートに五行詩、短歌、俳句を
合わせたものです


天国からのメッセージ

定期的に届いていた長男からのメッセージを
まとめてみました


息子へのメッセージ
パステルアートインストラクターでもある二男が描いた
パステル画に、私がメッセージを添えたものです


インナーチャイルドアート
インナーチャイルドの問題を抱えている人に向けての
アートと言葉のメッセージです


ヒーリングアート
癒されたいとき、疲れているとき、いじめや不登校の
問題を抱えているときに読んでいただきたい
メッセージを描いたものです


メディカルアート
心と身体からのメッセージを、
色を通して描いたものです


少しずつですが、アップしていきたいと思います













   天の川


織姫と彦星だって逢えるのに

 愛しい君はどの空の下



逢いたいのに逢えない
触れられない
抱きしめることもできない
せめて、年に一度、
織姫と彦星みたいに逢瀬が許されるなら・・・
そんな叶わぬ夢をみました。

今頃、どこにいるのだろう。
どの空の下で、私たちを見つめているのだろう。
あとどれくらいしたら逢えるのだろう。