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ひより plus

パピヨン三姉妹との日常。

ホームセンターに手術用指定の、大判の白いバスタオルを購入に行くと、あれやこれや気になる。
洗濯物を入れたりするためにナイロン製のショッピングバッグを買ったり、S字フックを買ったり、サーモマグを買ったり…
入院は今時なのに1ヶ月以上と言われていたし、外出許可を取れても出掛けてしまうと病院に戻るのが嫌になってしまいそうだから外出する気も無いしで、完全に用意をと変な焦りもあり。

手術する事よりも長期入院に対して憂鬱で、少しでも良い気分でとお気に入りのシャンプーを新しいボトルで用意したり、お嬢さんたちの写真をスライドショーできる好きな曲のプレイヤーを準備したり。
いろいろ物入りです。
でもこれは快適に過ごす為に自分にかけた贅沢品。保障の対象にはなりません。
また留守中は何かと物入りになる事だろうし、ラーメンとかばっかり食べて済ませてしまうんじゃないかと、旦那さんの晩御飯をはじめとした食事も心配。
お嬢さんたちも心配。とくに内弁慶万歳なあちゃさんが体調を崩さないかと。
ひよみのは義父大好きだから心配はないのだけれど。

満点を頂けるような立派な主婦ではないけれど、それでも留守にする事は思うところもあるのです。

気がつけば大荷物が出来上がっていました。
手術予約まで残すところ2週間。
旦那さんに仮予約をしたことを伝え、お嬢さんたちの留守番対策を考えて、旦那さんの実家にお世話になる事に。
こんな日がくる事を想定していた訳ではないけれど、旦那さんの両親が近くで仕事をしてくれていて助かりました。
加害者側の損害保険会社にも、まだ確定ではないけれど10月手術の方向ですと伝えて…
入院手術の説明の際言われた入院準備の、肩を切り裂いたシャツを用意したり、前開きのパジャマなんて持っていなかったから通販で注文したり。
入院は久し振りなので、何が必要だったっけと色々準備し、とっちらかっていたら届いた通販のパジャマは加害者が配達してきました…
手術になった事を伝えると、何であの程度の事故でと嫌味を言われ、じゃぁ替わってよと心の中で毒づき。

仕事も前倒しが必要になり、概算から報告書へ書式を変え、大急ぎで仕上げチェックはお任せしました。
お嬢さんたちの留守番に必要な簡易サークルや、日持ちのするおやつ、水飲み、消臭剤なども用意し、いろいろ用意しても何かが足りない気がして、気持ちばかりが焦ってしまい、手術すると言う不安は何処かに吹き飛んでいました。
G先生はどうでしたかと簡単に聞いてくれましたが、とりあえず夜間痛が酷い事、痛み止めが手放せない事、外転(腕を肩と水平にあげる)が何と無く挙げ辛くなってきている事を伝えました。
根治を目指すのなら手術を真剣に考えた方がいいよと先生。
おもむろに予定表を見始めて、「10月頭に手術室の空きが出たんだけど、する?」
へ?するってまあそんな簡単に。
保存療法が効きそうには思えない事情もあり、この痛いまま11月まで待ち、やっぱり手術になって年末の退院は辛いし。
今日打つステロイドがもし効いて、手術を受けなくてもと思ったらどうしたらいいですかと聞くと、もちろんキャンセルしていいよと。
キャンセルしていいのならと、仮予約をしてもらい、とうとう手術に向かって進み始めました。
そして、最近手に違和感があり、ものが握りにくい事、親指が小指の付け根に届かない事など、手の異常についても相談しました。この時は浮腫が指摘されました。
常に掌に卵を握っているような、奇妙な感覚が続いていたんです。
手術で肩を治せば治るかもしれないし、手を専門に診る医師もいらっしゃるので安心してと先生。

このまま痛いのも辛いし、ここはまかせようと決心しました。
SOHOで働いているとは言っても、やはり相手先や納期もあるお仕事。
痛いからと放っておくわけにも行かず、また、当時は全幅の信頼を得ていた為社外秘に属する資料も扱っていた訳で、ややスピードアップして概算を早く仕上げ…
郵送物の宛先については前倒しするわけにはいかず、気持ちの上では慌ただしい日々を過ごし、手術については考えないようにしていました。
続く痛みに手術は避けられないのかと、いつまでも雇用主に黙っているわけにもいかず、手術の可能性があることを伝えて、11月までにすべき事を確認し、概算分の資料の仕上げを依頼され、雇用主に不足分の提示をお願いし…
ひとつづつやるべきことをこなしながら、でも痛みで湿布や痛み止めは手放せず。

何とか強引に慌しくしているうちに、再診日がやってきました。
ステロイド注射は残念ながら私には効かなかった様で、痛みに眠れず、不安に眠れず。
眠れないことのストレス、痛みによるストレス。
自分で腕を持ち上げてみても、右手を離すとストンと落ちる左腕に手術は避けられないのかもと思い、不安とイライラと…

気分転換にお嬢さんたちと遊び、おやつでご機嫌を取り、夜付き合って起きていてくれるものだから、いつも以上のお昼寝具合に昼間の孤独。

手術になれば仕事はどうしようかと、同僚の一人にだけ先に手術の可能性の話をして、笑い話になればいいんですがと言いながら、どの仕事ならお願いできるか確認したり。

そんな中再診日がやってきました。
もちろん一人で待合室へ。そしてやっぱり遅れる診察時間。
この日もステロイドを打つのかと思っていたら、毎週は打てないのでとほぼ問診、そして服をきたまま可動域の確認したり、ストンと落ちるドロップアンドアームサインの確認をしたり。
手術の件を聞いてみると、11月下旬まで空きがないので、痛みはそれまで我慢してもらうしかないと言われ…
そんな先の話なのかと安心してみたりして、それまでの間に保存療法でなんとか治らないかとG先生に聞いてみたり。
可能性としてはないわけではないけれど、腱板損傷の場所があまり良くないので、痛みも強いようだし手術の可能性の方がどちらかと言うと高いと言われました。
保存療法で治らないかな、治るといいな、多分治るよ。
根拠の無い治るの言葉で自分を慰めながら帰路に着きました。