今回も
(1) 『米国を破滅に導くポリティカルコレクトネスの事例』
(2) 『シアトル当局者、「潜在的な侮蔑語」を禁止』
という2つの記事で紹介されている事例について書きたいと思う。
事例 4
=======引用開始========
ニューヨーク市教育課は
「子供達を憂鬱な気持ちにさせてはいけない」との配慮から
「試験問題の中で
”Dinosaurs” (恐竜)、“Birthdays” (誕生日)
“Halloween” (ハロウィン) などの
言葉の使用をできるだけ慎むように」、との通達を出した。
当局者は
「このような『語彙の排除』は通常の手続きであって
決して『検閲』には当たらない。
また、このような『語彙を排除』することにより
生徒達が集中力を途切れさせることなく
試験問題に取り組むことができるようになる」
と述べている。
=======引用終了========
「言葉を排除すれば、集中力が途切れない」って
どんだけお気楽な発想なんだよ。
日本の「ゆとり教育」どころの騒ぎじゃないな。
そんで、「『子供達が憂鬱になる』って何の話だよ?」、と思ったのだが
「宗教的な理由」によるものだった。
まずは、“Halloween”
ハロウィンに関しては
「古代ケルト人に由来する異教徒 (多神教) の収穫祭だから禁止しろ」
という声は、かなり以前から出ていたし
法律で禁止している国もあるから
まぁ、大した驚きは無い。
次に、“Birthdays”
宗教団体「エホバの証人」では
「誕生日を祝うこと」を禁じている。
その理由は
「聖書には、誕生会の記述が2ヶ所ある。
そのどちらも死者の誕生日を祝うもので
しかも、その両名とも異教徒であるから」、というものだ。
「多民族」、「多文化」に加えて
「多宗教」の移民国家らしい理由だ。
最後に、”Dinosaurs”
「恐竜」という言葉が排除対象となった理由は・・・
「『恐竜』について書くと
『進化論』について言及せざるを得なくなるため
『キリスト教原理主義者』が発狂するから」、だってさ。
「キリスト教原理主義者」は、「保守派」に分類されるため
「ポリティカルコレクトネス (以下、PC) 思想」には
反対しているもんだと思い込んでいた。
実際に、彼らが「PC思想」を痛烈に批判する記事を読んだことがある。
でも、「自分達に都合の悪い言論、自分達の気に入らない言論」は
「PC思想」に基づいて排除するという人もいるんだな。
「保守派」も、「リベラル」も
万遍なく「PC思想」に毒されているんだな。