ジュンちゃんと野球 | ジュンちゃんのひとりごと

ジュンちゃんのひとりごと

その日の気になったもの・出来事なんかを書いていきます

ジュンちゃんが野球に出会ったのは1970年代後半の小学生の頃

当時はテレビで毎日のように巨人戦をやっていて、王貞治や堀内投手が活躍し

アニメでは巨人の星が人気で、大リーグボールが本当に投げられる日が来ると信じていました。

小学生の中学年で初めて買ってもらった緑色のグローブは頭より大きく

父親の投げたボールを取るのに一苦労した覚えがあります。

ボールを取り損ね、何度も道路まで追っかけて行き

暴投する度に、父親が必死に草むらのボールを探してくれていました。

 

中学生に上がる時、野球部に入りたいと父親に相談したところ

あんなにキャッチボールをしてくれた父が

 

「お前は体が小さいから野球は無理だ」

 

と言われ、相当なショックを受け、泣きながら卓球部に入ったのを今でも覚えています。

今考えると、それでもやりたいと押し切っていたなら少しは人生が変わっていたのではないか?

と思う後悔のひとつです。

多分、父もその言葉を期待していたのではないかと、親になった今では分かるのですが

当時は人格を否定されたくらいのショックでした。

 

中学に入ると、体育館で卓球をしながら、それなりに頑張っていましたが

ふと休憩時にグラウンドを眺めると、野球部の部員達が大きな声を上げて汗をかきグラウンドを走り回っていました。

 

僕も、あの中に入りたかった・・・

 

当時の野球は花形であり、僕には輝いて見えていました。

野球部に入れなかった事は、僕のコンプレックスを大きくしました。

 

諦めきれなかった僕は、高校になると、軟式野球部に入りました。

しかし、部員のモチベーションが低く、サークル感覚でやってるようなとても弱いチームでした。

でも、野球ができることが嬉しかった僕は、夢中になって球を追っかけました。

成績はともかくレギュラーにもなることが出来た僕は、中学校で出来なかった想いを満たすことが出来ました。

 

大人になると、職場の青年部で野球をする事になりました。

中学校の時に野球部だった先輩とも一緒になり、中学校の野球部の仲間になったような気分になりましたが

高校の野球部では、まともに指導をされていなかった為、我流だったフォームや考え方を馬鹿にされ

見せしめに何度も怒られたりした事で、次第に野球が嫌いになっていきました。

そして、野球が出来るだけで偉そうにしてる人や、野球好きな人の強引さや傲慢さが鼻につくようになってきました。

僕は、その頃から野球を遠ざけるようになりました。

 

時が経ち、僕に息子が出来ました。

野球はやらせまいと思っていましたが、息子が運動嫌いでかなりの肥満体系だったので、一緒に運動することにしました。

運動といっても、走るのは僕も嫌いなので、仕方なく経験のある野球を教えることにしました。

最初はボールを投げても取れなかった息子が、初めてボールをキャッチした時、あんなに嫌っていた野球の楽しさを思い出しました。

 

右に左に転がした球を走って追いかけていき飛びついてキャッチしたり

段々と遠くまで投げられるようになっていく息子。

バッティングセンターで初めて前に打てた時は妻と一緒に歓喜しました。

そして息子が中学生に上がるとき、僕と同じ事を息子が言いました。

 

「僕、野球部に入りたい」

 

その頃の息子は学年一番の肥満体系。

しかも、体力も無く、マラソンは常に最下位。

僕は正直悩みましたが

僕と同じ悲しみを負わせたくない・・・そんな想いから

 

「野球部の練習はキツイぞ。でもお前が好きならやってみな。」

 

そういうと、息子は嬉しそうな顔をして部屋に戻っていきました。

中学生になった息子は、当初肥満体形のままだったので相当きつかったと思いますが

毎日キツイとは一言も言わず「楽しい」と言いました。

田舎の学校なので、部員同士のイジメも無く、お互いを助け合う精神や上下関係の厳しさを学ぶことができ

なにより、3年になる頃には体形もシャープになり、本人もやって良かったと言っていました。

負け続けて一勝も出来なかったチームが最後の最後で勝利することが出来た時

息子たちは当然のことながら、我々親も最高の幸せを得ることが出来ました。

 

 

野球を好きになったり、嫌いになったりしましたが、結局僕は

 

野球が好き

 

なんだと思います。

今ではWBCやオリンピックでしか見なくなってしまった野球

サッカーや様々なスポーツへの多様化、そして少子化などが原因で野球をする少年は激減していると思います。

昔ほど野球人気がなくなってしまった事は、今の大人に原因があります。

僕が思う原因としては・・・

 

●テレビでプロ野球を見なくなった

  ・・・時間が不規則なためTV局が中継を嫌がるようになった

●金がかかる

  ・・・子供が野球を始めようとする時、道具を揃えるのに費用が掛かるため親が野球部に入れたがらない

●ルールが難しい

  ・・・野球を知っている人からすると盲点なのがコレ。女性はコレで敬遠する人が多いんじゃないかな?

●野球好きな人を嫌う人が増えた
  ・・・これは僕の主観ですが、最大の問題と思っています

    野球好きの人のイメージとして圧が強く、自分勝手で傲慢な人が多い気がします。

    また、最近のニュースにもありましたが、イジメ体質のイメージは僕の中には根強くあります。

    中〇選手の処分が軽いのも、本人以上に周りの意識が低いためです。

    このままだと、相撲界の二の舞になるのではないかと危惧しています。

 

その他にも、スタイリッシュさに欠ける点や、イケメンのスター選手が少ないw、スター選手はMLBに行く

ミスジャッジが多い、時間が長く見ててイライラする・・・などなど

なかなか改善しづらい事も多いですが、ビデオ判定が導入されたり、昔よりは進歩している気もします。

 

好きなところも嫌いなところもある野球ですが

息子にチームワークや思いやり、諦めない精神という大事なものを教えてくれた野球

たくさんの時間を関わって自分の一部にもなっている野球が無くなるのはやっぱり寂しいです。

 

どうか、どうか

 

野球というスポーツがこれ以上衰退しないよう・・・

また、より良く改善され、大勢で楽しめるスポーツになることを願っています。

 

ジュンちゃんが一番好きな野球関連の映画

「フィールド・オブ・ドリームス」

父さんとキャッチボールをしたことのある人・・・・・泣けます!!!

 

今日はこの辺で