「痛み」を思う | シルバーベージュ りおのひとりごと

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トイプードル(シルバーベージュ)のブログです



朝起きると
その日が何曜日であるか
兄ちゃんの弁当のこと
きょうのお天気はどうか
理央ぽんの散歩は出来そうか…

そんなことを考えながら
布団から抜け出します。



でもここ数日は、一番最初に
「ああ、黒プー君はもういない。お姉さんはどんな気持ちで今朝を迎えただろう」

そう考えるのが習慣になりつつあります。


過去の自分が、姉の気持ちと重なるようで
胸がギュッとします。
愛犬を失ったことがある人なら、
きっとみんな理解出来るのではないかと思います。
家中の至る所に、愛犬の存在を見つけ出そうとしてしまうんですよね。無意識のうちに。




母さんが初めて飼ったワンコちゃんは、ラフコリー。大きなワンコちゃんでした。
気立てもよく、従順で我慢強い、素晴らしいコでした。小学2年生から高校2年生まで、母さんのそばにいてくれました。


学校から帰ってくると、嬉しそうに尻尾を振って、「おかえり!」と迎えてくれたものです。


兄ちゃんと日向ぼっこ


人間関係に消耗して帰ってきても
喜んで自分を迎えてくれる存在がいる。
そのことに、どれほど癒されたことか、
慰められたことか…


こんな存在が突如いなくなることは
表現し難い、痛みですよね…


母さんは、初めてのその喪失感を受け入れるのが難しく、
「天国なんて行っちゃダメ!」
「そばにいて! 見えなくてもいいから!」
と、しばらく思っていたものでした。




ようやく
「もう大丈夫だよ。天国に行ってもいいよ。心配しなくていいよ」
と思えるようになったのは、何年たった頃かな?
覚えてないな。


でも、今でも思い出すと
大声を出したくなるような衝動が
不意に襲って来ることがあります。





でも、それでいいのだと思っています。


理央ぽんを飼うことを決めた時
正直言って、
「またあの痛みを通過するのか…」
と、慄いたのも事実です。


でも、
そろそろ自分は大丈夫なんじゃないか、
そう思えたので、迎えることにしました。
きっかけは兄ちゃんでしたが。


覚悟はある。
いつか必ずやってくる別れの日に。


でもきっと泣いちゃうし
ボロボロになるんだろうなぁ(笑)


もう一度犬を飼おうと思えたのは、
大きなワンコちゃんのお陰だと思うのです。
痛みを「思い出」が乗り越えさせてくれた。


君たちに感謝してますよ。



お姉さん、悲しい時は、たくさん泣いてね。
理不尽なこと、出来なかったことに怒りたい時は
怒ってね。
そしてその後は、泥のように眠って欲しい。


そうしながら、いつの日か
痛みを優しく大切に包み込んで
お姉さん、バージョンアップ!✴︎


そんな風になって欲しいと
心から願っています。