声劇会主催朗読ステージvol2「好きなキミと嫌いなアナタ」終わってみて・・・ | 自分磨きの勉強日記

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声優 佐倉健修の勉強日記

お疲れ様でした!

 

去年の12月、開催できるかどうかてんやわんやしていた時から思うと本当にびっくりするくらい素晴らしい公演が打てたんじゃないかと思っています

 

まずは、作品それぞれに対して思ったことを書いていこうと思います

 

「君の色が好き」スペード

 

キャスティングの際、これはインパクトがあるんじゃないかと思ってやりました

実際、お芝居というところで稽古していくと、中々難しくどうやったら伝わるのか

どうやって伝えたらもっと面白い作品になるのかずっとずっと考えていました

実際公演が始まってみると、マイちゃんとお母さんの気合の入りようが凄まじいことに気づきました

お客様を目の前にすることによって気持ちの入りようが全然違う

そのことを嬉しく思い公演を見ていました

今、冷静に思うと、それを稽古期間中に少しでも味わってもらう機会があれば、もっともっと素晴らしいものにできたんじゃないかと反省しました

そして、クロ

キャスティングの時にビビっときました

声もあっている、雰囲気もあってる

これはまちがいなくクロだ

そして、黒猫

オーディションのセリフの一言目を聞いてすぐに決めました

存在感、声の中にある芯の強さ

そんな部分が黒猫にぴったりだと思いました

公演中、クロには何度も笑顔にさせてもらいました

真っ直ぐ素直に行動するクロの姿は幸せそうで

マイちゃんのそばにいれてよかったね、ずっとそばにいて欲しかった

脚本も演出も自分なのに、この後別れないでほしいと考えていました

黒猫には元気付けられました

裏で凹んで一人、次からどうしようかなぁと悩んでいた時

黒猫のBGMがかかり、声が聞こえました

「俺ばっかり!!」というセリフがあるのですが、そこで耳を奪われました

一生懸命芝居をする黒猫の思いが伝わってきて、小さいことで悩んでいた苦しんでいた思いが吹っ飛びました

本当に救われた

 

 

「君の色が好き」ダイヤ

稽古の時は、かなり不安が大きいチームでした

当初はマイちゃんを一人でやってもらう予定だったのですが、いろいろな理由があり二人でやってもらうことになりました

二人だから悪いとかよくないということはなかったのですが、それが決まったのがかなり後半の方で

稽古もできるだけやりましたが、なんだかんだ不安は残っていました

きっとそれは僕以上に演者が思っていたことなんじゃないかと思います

それでも、堂々とお母さんを演じる姿を見て嬉しくなりました

オーディションの時は無理じゃないかと思ったお母さん

それが今目の前にしっかりお母さんをやっている姿が見えること

本当に幸せに思いました

小さいマイちゃんが必死に演技をして

稽古中では余裕がなさそうだったのに、本番に入ってみるとしっかりと自分なりのお芝居をしてアドリブまで入る

そのことを嬉しく思いました

そして、途中から入ったクロと出会ってからのマイちゃん

ラストのNに本当に本当に感動しました

お母さんが死んでしまった後の前を向こうとする姿が見えて

苦しいんだろうな、頑張ってるんだろうな

負けないでほしい、立ち上がってほしい

頑張れ、頑張れ

心の中で自然と言葉が漏れていました

KCオープンです

この言葉にほっこりして終われたことも本当に嬉しかった

稽古中では、オープンできてないよと言ったのに

しっかりお店を開いて前を向くマイちゃん

とってもよかった

そしてクロ

稽古中はナレーションのところでかなりつまづいていた

でも、千秋楽では、マイちゃんが給食でもらった牛乳を僕にくれたというセリフで僕は嬉しく思いました

ストーリーに大きく関わるところだけじゃなくて、しっかり細いところまで感情を乗せられて

鳥肌が立ちました

黒猫

キャスティングの時にスペードの黒猫と一緒でほぼ確定で決まりました

かっこいい女性の黒猫

そんなイメージがすぐに着くお芝居が僕は好きでした

稽古ではBGMで悩んだり、思いっきり感情を出すところで悩んだり

たくさん壁を乗り越えで出た黒猫の「人間!!」は大好きなセリフです

思いが届く、胸に釘を刺されたような

すごく大きな想いを届けられて幸せでした

 

「君の手が好き」スペード

このチームをは一番稽古が少なくて正直不安もありました

でも、昔から付き合いのある声優さんと出会ったばかりだけど、とても面白い声優さん

その二人を掛け合わせた化学反応に期待してたので逆にお客さんとして観れた二人

ものすごい活動を二人ともしてるので今後とも是非頑張ってほしい

ダンテは今までにない柔軟な思考で、いろいろなネタをぶち込んで

決めるところは決める面白いダンテ

メイは、前回のvol1を見てしっかり研究され

しかも自分のものとしてしっかりお芝居されていて面白かった

本当にありがとうございます

 

 

「君の手が好き」ダイヤ

このチームは信頼おける声優さんと、今回初めて一緒に仕事をする声優さんの二人でお願いしました

前々からダンテをやりたいと言ってくれていて、オーディションでも一回落としました

でも、めげずに挑戦していて、しかも対応力がしっかりあったことが印象的

そこに対して、パリッとしたイメージが足りないのをメイにお願いした感じの配役

稽古中にかなり苦労した場面も多くあったのですが

二人のコンビネーションは、後半の方で発揮されて

うまくいくとシーンが面白く、気をぬくとすぐにわかってしまうくらい気合が入っていました

本当に不器用で、いつも笑っているのにかっこいいダンテ

それに必死についていくメイ

千秋楽のダンテは本当にカッコよくて、海賊の背中を見ました

自分のやってほしい表現をしっかりやってくれたダンテに本当に感謝しています

そして、メイの成長

ついていくだけじゃなく目に出て引っ張っていく

何もわからない暗闇の中で必死に生き抜いたメイが本当に良かった

二人に頼んで良かった

ありがとうございます

 

 

「君の歌が好き」クローバー

思いの丈を聞いてキャスティングしたペイン

そして、声の綺麗さがマッチしていると思ったリーベ

稽古の際は思ったより前に進めなくて、足踏みしていました

お芝居の幅は広いのに、何かこう、1つのものだけに向かって尖らせることが苦手なような

もっと色々しなきゃ色々やらなきゃ

そんな想いを感じていました

僕は熱量のあるお芝居が好きだから

どうしても、熱量や思いみたいな物を求めてしまう節があって

それ以外でも素晴らしい芝居ができるって二人に教えられました

ただ、好みは熱量ある方だけどね笑

リーベは本当に得意なお芝居と苦手なお芝居でものすごい差が出る印象で

リーベにうまく反映させて、面白く楽しく見てもらうことを一生懸命考えて演出しました

ペインは巧みな技術力と、いろんなものを見てきた目を持ってらっしゃるので

もっとそれを引き出してうまく出すことを考えていました

でも、二人の熱量のあるお芝居は聞いて見たかったなぁ

公演中なかったわけじゃないけど、もっと出せるはずって演出の難しさを知りました

 

「君の歌が好き」ハート

とてもびっくりしたのはペインのNのうまさ、綺麗さにびっくりしました

さらっとしてるのに突き刺さる何かがあって、しっかり言葉が入ってくる

そういうところに魅力を感じました

それに呼応してリーベもすごく綺麗で、でも女の子らしい無邪気なところもあって

クローバーチームとはまた違った凄さを感じました

特に、リーベが国王と言い争った後、ペインがトランペットを吹いて励ますシーンのありがとう

このセリフ最高だった

何も言わなくてもお互いの気持ちを深く理解しているような

心から感謝の言葉を述べているような、そんな想いを感じて

本当に大好きなシーンでした

ラストの物語を読むところでペインとリーベが踊ってるみたいで

絵本のような感覚すらして

大好きだった

 

「君の星が好き」ハート

後半の方で僕がバロンで出演することが決まって、入った時

そこにはかなり固まった君星ハートがあって

正直、どんな形でバロンで入ったらいいか不安でした

お姉ちゃんのことが本当に大好きで、いつも笑顔なリリィ

妹のことを第一に考えて、自分はどうなってもいいから妹を助けたいエレナ

素晴らしい関係がそこにはあって、バロンをどんなキャラにするか悩みました

でも、僕は途中から入ったからこそ、二人をしっかり立てる演者になろうと思いました

高貴にお金を持っている感じを出してエレナがお金に困っていることを出したり

リリィが怖がらないようにできるだけ優しく接したり

エレナが妹を売ったと勘違いさせるために、共犯者のように話したり

リリィの良さを引き出すためにウィスパーや強い誘いで思いっきり誘惑するシーンにしたり

死ぬときはできるだけ弱く衰弱してリリィを立てました

結果としてバロンも目立てて、それは二人のおかげだと思ってます

二人の受け入れてくれる体制が、バロンという役を作り上げ

3人で君星を作れたんだと、本当に思いました

リリィのお姉ちゃん大好きなところからの狂気、ストレートにわかりやすく狂うというより荒れるというより壊れる感じ

そこが本当に好きでした、真っ赤なバラがよく似合うリリィ

エレナの妹への愛が本当に辛かった。そうじゃないんだ、バロンだけ死ねば全部済むんだよ?って誰か教えてあげ欲しいってすごく思った

 

 

「君の星が好き」クローバー

こちらのチームの二人にはとても申し訳ない気持ちでいっぱいだった

僕は演出家という立場上、二人と自主稽古がほとんどできなくて、不安な気持ちにさせてしまった

共演者として失格だなと強く思った

もっと二人のことを考えて休憩時間を使えばよかった

もっと二人のことを考えてお芝居すればよかった

そんなことを思いました

でも、公演中は本当に楽しかった

シンデレラのお姉さんたちのようなエレナ

優しさをほとんど感じなくて、その人しか知らないリリィが可哀想になるくらいでとてもよかった

何も知らないお姉ちゃんだけしかいなかったリリィ

そのリリィが受け入れるバロンであれた事が嬉しかった

そして受け入れた後の狂気のリリィはとてもすごかった

荒れ狂って、暴れ散らして、本当に誰がどう見ても狂気的で

その後の迷いのない、殺害

それが本当に嬉しくて、素直に棺桶に入れた

本当に二人ともありがとう

 

 

「君の笑顔が好き」ダイヤ

 

稽古の途中からものすごい成長を見せたチーム

最初はかなり難航してて、何か大きなきっかけがあれば変わるのになぁと思っていた

後半の方の稽古でラストシーンをやった時から大分変わって

この二人じゃないと絶対できない君笑顔になったと思ってる

今までのユイちゃんは大人しくて、あまり動かないイメージだったのが一変

ものすごく元気で動き回る、本の内容からは想像もできないような女の子になった

それに対してシュンは本当に純粋にユイの事が好きな少年

それを見出してからはどんなシーンでもユイへの思いが感じられて本当に嬉しかった

この二人だからできたお芝居は本番が始まってからさらにエスカレート

本番に強う二人だとは思ってたけどここまで成長してくれるとは思わなかった

千秋楽は本当に最高の君笑顔だった

 

 

「君の笑顔が好き」スペード

ベストマッチングと言っていいと思う

本当にお芝居の質や仕方からしても物凄い合う二人だった

大まかなことをシュンがやって引っ張っていきながら

細いところを補うユイがしっかり道を作り支えていく

最初は、噛み合わせが難しかったけど

歯車が一個噛み合った時からどんなシーンでも二人の息はぴったりだった

だからこそ相手の微妙な変化を受け取って変わってしまうこともあった

とても繊細で、まっすぐで

君笑顔をやるのにこれ以上の二人はいないんじゃないかと思った

シュンの大雑把なんだけど相手のことを気遣ってするお芝居が好き

ユイはこれだったらやりやすいかな?これだったら自分も面白いし、相手も楽しいかな

そんな思いがいっぱい見えた

ユイはシュンは何がしたい?私は何をしたら楽しめるかな?

ここ埋めたらシュンは先に行ってくれるかな連れて行ってくれるかな

そんな相手への信頼を感じて本当に嬉しくなった

 

 

「君の声が好き」ハート

演出家として大きな敗北を感じたチーム

関西弁という地元愛に満ちた演出をすることで、遅れた分の稽古を一気に持ち直して

ものすごく面白ものができた

二人にしかできないはこのチームにも当てはまる

関西弁の独特な早いテンポでありながら途中に混ざる標準語

純粋に相手に前を向いてもらおうという姿勢が涙を誘ったし、聴きやすかった

そして、自分の役として飲み込んだ後のセリフの変わりようが凄まじい笑

ほぼ台本とは違う君声でした笑

それが最高に良くて、最後の誕生日おめでとうはズルかった!

 

 

「君の声が好き」クローバー

キャスティングがかなり早く決まった二人

合う自信があった

この二人合うなって直感的に思ったペアは絶対組ませるようにしてる

そのペアがこの二人

最初から噛み合いをしっかり見せて

どのチームよりも稽古回数が多かった

毎回毎回別のものを見せてくれて

何よりもニヤニヤすることが多かった

台本通りなのにリア充爆発しろって思った、イチャイチャすんなしって思った笑

それぐらい大好きなペア

悠の巧みな演技力に加えてアイディアの宝庫さは群を抜いてる

作品を理解し、自分がやっていい範囲がわかった後の悠くんはすごい

アクディブであり周りのことを考えながら対応し変化していく姿は天才だと思った

それに対して、世界観や雰囲気づくりを無意識のうちにできる玲衣の才能も凄まじい

さらに稽古をしながら筋トレをして声を大きくしたり、内容を理解して自分にできる芝居を精一杯やる姿勢は誰もが真似して欲しいと思った

あんなに頑張ってる姿を見て応援しなかったら嘘だよ

その二人が見せる本番の君声は最高だった

初々しさがなくなってしまったと稽古中に思ったけど、何年も付き合ったカップルが見せる恥ずかしさがそこにあった

それを見てるとつい、にやけてしまって笑ってしまった

そして、ラストの玲衣の死んだ日だよからアクセル全開

ラストまで本当に全速力で駆け抜けて、涙が止まらなかった

そして最後の結婚指輪

最高

 

 

 

 

 

全チームの感想を書くだけでも相当長いことになった笑

 

座組の仲の良さも最高だった

裏では笑いが絶えなくて

 

公演中、一緒にカレー屋さんでご飯を食べに行ったり

ラインを書いたら通知が何件も来て笑いあったり

 

本番前はものすごいテンションの高さでマイクを使ってアカペラ大会

押し相撲が流行ってみんなでやることもあった

 

お互いの髪をセットしあったり

大変そうな仲間がいたら助けてあげたり

 

どんなことがあっても励ましあって褒めあって

 

幸せな空間だった

最高だった

忙しかったけど、そんなの何の苦でもなかった

みんなのためにできることがあるなら何でもやりたいと思った

最後までずっとチケットどうですか?って声をかけ続けた

人生で初めての枚数チケットを買っていただいた

それも、自分が出ていない回の方が多く売れた

本当に嬉しい

みんなにこの最高の座組みが作る作品を届けられて本当に良かった

 

書きたいことはまだまだあるけど、一旦ここでアップしておきます

 

アフタートークあるからね

語りすぎは危ないや笑

 

また会おうね、みんな

 

ここまで読んでくれてありがとう

エンターテイナー 佐倉健修