6年振りの日本帰省 3 『保安検査』のお国の違い ② | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

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 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  ひるがえって。

 

 

   私は日本入国後も飛行機の「乗換」が必須なので、当然日本国内でも『保安検査』を何度も受けている。

 

 

 

  当然前回の話の時も受けた訳だが、その対応の差は「比べる」なんて言葉もおこがましい程のレベル。

 

 

  靴を脱ぐ、となった段階で

 

  

  「御願いします」

 

   …という優しい言葉から始まったのには驚かなかったが、私が脱ぎながら

 

 (靴を)

  「脱ぐと安定して歩けなくて…」

 

 

  …と言った瞬間、別の職員さんからサッと「パイプ椅子」が出され、次の瞬間にはまた別の職員さんがサッと「スリッパ」を用意してくれたのには心底驚いた。

 

 

  機械を通過する時には職員さんが手を添えてくれたし、通過した靴はキチンと揃えた状態で足元に置かれた。

 (もちろんそこにも「パイプ椅子」が用意されていた!)

 

 

 

  では、今回の『保安検査』は?

 

 

  多分ツアーだろう、「リゾートに行きます!」感丸出し、上下の「割れ目」も腹も足も丸出し~!……の若くてケバいおじょ~さん?達の中に何故か挟まってしまった私。

 

 

  最初は違和感しかなく居心地悪かったけれども、横柄な職員に負けない彼女らの態度を観ていたら逆に応援されているような気分になった。

 

 

  実際、私に対応した女性職員は今までと変わらず中々横柄な人だったのだけど、彼女らに倣って

 

  「それが、ナニか?」

 

  …という態度を貫いたお陰?で前記でしたような不快な思いをすることはなかったのは偶然の収穫と言えたんじゃないだろうか?

 

 

 

  ここで全くの余談。

 

 

  今回の『保安検査』で私はちょっとした「実験」をした。

 

  『保安検査』=『機内持ち込み荷物』では当然「ハサミ」や「包丁」などは持ち込み禁止。

 

  それも一昔前までは「一時預かり」で済んだのが、「没収」という形になってから久しい。

  (因みに我が家族の男子二人は揃いも揃ってその「没収」を経験している……流石親子!??)

 

 

  当然私は今回も『持ち込み荷物』には針一本入れないようにした訳だが、ふと思いついて敢えて「尖ったモノ」を持ち込んだ。

 

 

  それは「かんざし」

 

 

  今回の旅行中の目的の一つである「髪の毛の寄付」の為に普段から伸ばしていた髪。

 

  それを特に仕事中に三つ編みにした上でまとめる為に必須だったので、使う事にすっかり慣れていたからだった。

 

  元々普段から髪を「そのまんま」で居ることも殆どないし、そも狭い機内でコマーシャル状態に髪を振り回していたら周囲にも迷惑でしかないだろう。

  (赤の他人と髪の毛が直接触れ合う状況なんて、ベットの中だけで十分⁉🤣)

 

 

 

  そこで私は

 

  「イザとなったら没収されてもエエわ!」

 

  …という覚悟?で使い込んだ「かんざし」を差したまま『保安検査』をしたのだけれども……

 

 

 

  な~んの問題も無く通りました!

 

 

 

  もっとも、当然素材は「金属」ではなく「木製」ではありましたが。

 

  長髪の女性の方は参考にして下さいまし……???