『貯金がある』ことを言ってはいけない …と「私が」本気で思う理由 ⑫ | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

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 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  私が「モト」と結婚した時、当然?「モト」は自分主導となった「結婚式」とか「披露宴(=披露パーティー)」をする、などという意識は一切なかった。

 (まあ『結婚指輪』ですら「ボクはクリスチャンじゃない!」という『正当な理由』で無視したヒトだしね~)

 

 

 

  私自身もそういうことには特に興味もなかったのでその通り……にする予定だったのだが、そんなことしたら

 

 

 「親戚に示しがつかない!」

 

 

 

 =本来なら一大イベントとして

 

  親戚中に自慢出来る機会じゃないか!

 

 

 

  …という意識の親が半強制的というか一方的に、家族の誰も一度も行った事がない神社で極簡単な「式」をした後に「記念写真」の撮影(←こっちの方がメイン)だけはした。

 

 

 

 

  更にいよいよ家を離れる、という少し前に結婚祝い金&出産準備費用として当時としてはまとまった金額をくれた。

 

 

 

  まとまった……と言っても妙に中途半端な金額で「何で?」と思ったのだが、考えてみたら「姉の結婚披露宴」の後に両親が払っていた金額の丁度「半額」だったから

 

 

 

  「ま、コノ子にはコレくらいで十分だわ!」

 

 

 …という『無意識の意識』だったのかな~、と今は思う。

 

 

 

 

 

  いや、本題はそういうことでなく。

 

 

 

  親(と言うか母)から私の口座に振り込まれたそのオカネを、私はまさに

 

 「万が一の為に」

 

  …と思って「マオ」の出産が過ぎてもそのままにしていた。

 

 

 

  と言うのも、結婚した時点で既に日本に暮らして=働いて丸二年になっていた「モト」の口座には……

 

 

 

  殆どオカネが無かった

 

  …から。

 

 

 

 

  当然のことだが「給与振込」の場として来日直後に開設されていたその口座は、本当に毎月毎月、給料日一~二週間位前になると常に

 

 

  残高三桁

 

  …という状況になっていた。

 

 

 

 

  その理由は?

 

 

 

  「日本の物価が高いのが悪い!」

 

 

  …だって

 

 

 

  「ボクは

 

  (一回に)

  1000円

 

  『しか』

 

   使っていないのに!」

 

 

 

 

  …確かにそれまでの「モト」の通帳には、家賃と公共料金(だろう)以外は

 

 

   「1000円」

 

   せいぜい

 

   2000円」

 

 

  …という数字がズラリと並んでいた。

 

  (1000円は10回で10000円になる、という計算は出来なかったらしい…!??)

 

 

 

  当時のATMでは端数=1000円以下の引き出しは出来なかったから、まさに引き出しが出来なくなった時点で

 

 

  「後は塩舐めて我慢」(←昭和の感覚?🤣)

 

 

 

 …という繰り返しだった、ということはその後の結婚生活で「モト」という人の

 

 

 

  「一生変わらないだろう習慣」

 

   (だって『自覚』がないんだから、ね~?)

 

 

  …と言うか『本性』と言えるレベルの『悪癖』であることを、その時点で私は未だ理解し切れていなかったのでありました……!

 

 

 

 

 ★今回の話の切っ掛けとなった動画がこちら。