まさに
「カネの切れ目が縁の切れ目」
…じゃないが、私の中でそれまでの「二人」に対する友情や信頼がドンドン壊れて行く音がしていた。
何と言っても借金した当人(達)の方から
(自分達と違って)
「アンタに今直ぐ必要なオカネじゃないでしょ?」
…なんて言い出したということは、
「もう私達のオカネなんだから文句言うな!」
…と言っているようなものだ。
まして「シシ子」は私が周囲……特に『四人組』の他の二人に言わないことを知っているから、私にさえ我慢させれば
「自分(達)の恥」
を秘密裏に処理出来る、
= 自分は「今まで通り」
エラそうな態度のままで過ごせる!
……程度にしか考えていなかったのだと思う。
(いや、考えてもいないか)
とにかく。
私への対応がドンドン「開き直り」になって行った「シシ子」、完全に「逃げ腰」……と言うよりも実際逃げ回っていた「K氏」。
そうしたやりとりの中で私は「K氏」が「問題」が起こった早い時点で『民間金融』に手を出していたことも知る。
それも複数社から。
私自身「そういうもの」に手を出す人が周りに全く居なかったから「そういうヒト」の気持ちが全く判らなかった。
そして、当然その返済も怠っていて店=『民間金融』から職場の「K氏」に催促の電話が来るようにもなっていたらしい。
そんな中で「シシ子」の態度は判り易く曖昧になって行った。
「窮鼠猫を噛む」じゃないが「逆ギレ」という態度に出られたことも一度や二度ではない。
段々立場が逆転……と言うよりも私自身の気持ちが変化する中で、私も少しずつ「シシ子」を問い詰めるようになる。
それも私が「常識」と思う方向から。
「何で先ず『K氏の親戚』からは借りないの?」
「ごにょごにょ……」
「何で『☆☆』(=「K氏」の友達)からは借りないの?」
「ごにょごにょごにょ……」
「約束を破っているのに、
何で「K氏」本人からは何も言って来ないの?」
「ごにょごにょ……ごにょ…」
「これって『逃げている』ってことだよね?」
「……!」
「シシ子」にしてみれば「反逆」とも言える態度に出た私が余程意外だったのかもしれない。
『約束の日』から二か月以上過ぎた時、やっと「シシ子」の計らい?で「K氏」本人との『三者面談』が実現することになる。
人っ気のない、真昼間の公園の片隅で……!
★今回の話の切っ掛けとなった動画がこちら。