「いえ、新しくするつもりです、
絶対進んでいるでしょうから」
「あ~、はい、判りました…」
その後「いつも通り」の二種類のテストをすると
「え~と、それではあちらでお待ちください…」
…という「ヒジャブさん」の言葉が終わらないうちに「あちら」に歩き出していた私。
ホント、イヤなやつだ🤣
薄暗い部屋から明るい「待合室」(と言ってもドアも何もない、大部屋の片隅というスペースだけど)に移動すると、そこには既に年配の御夫婦が待っていた。
どちらが「客」かは判らなかったが、ホント、こっちの人達「こういう時」は夫婦やカップルで来るのが「普通」なんだな~、とつくづく思う。
「こういう時」に私が「モト」と一緒に来たのは……と言うか、私が「モト」に同行を求めたのは、こちらに来てから同じ店で最初の「検査」を受けた一回ダケ。
理由はモチロン
「専門英語を
キチンと理解する
自信がなかったから」
…でも結局やることはほぼ日本と同じなので全く問題なかった……訳でもなかった。
まあ初診=「最初の最初」だったから、という事も大きかったと思うが、当時最初の検査後の「検眼」になった時のこと。
「プライバシー」重視ということでドアを閉められた狭く薄暗い部屋の中で、それこそ「モト」と同じくらいの年代の男性検眼士が私の顔の直ぐ側に顔を近付けたまま、彼の
「…はあ……はあ……」
…という息遣いを感じていたシチュエーションは、『二人だけ』だったら正直「落ち着かない」なんてものではなかったと思う。
因みにその後は「流れ」そのものに慣れたこともあるし、何より「コロナ」の後は終始ドアを開けたままで対応するようになった。
「え~っと、
『アンタ』がリオさんねっ?」
……(゚д゚)!??
…いや、もちろん直接そう言われた訳ではない。
ただ、在英の方なら理解してもらえると思うが俗に
『敬語が無い』
…と言われる英語にだって、それに近い「言い回し」はちゃんとある。
もっと言えば、同じ言葉を喋ったとしてもその口調や表情で「真意」は全く変わるのは、「ありがとう」という短い言葉一つの発音でも判るだろう。
そう、相手のその「口調」と「態度」から、私は「そう言われた」ように感じた、ということ。
やっぱり「初めまして」の女性検眼士から……!