久し振りに眼鏡を作った・ふたたび 3 超個人的眼鏡製作記 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

 

  「定期検査のオシラセ」

 

 

  …が来たのは昨年の10月末だったと思う。

 

 

 

   そう言えばいつも11月くらいだったな……とは思ったが、皆さんお判りのように去年のその時期は公私ともにドタバタの始まり!

 

 

  まして「クリスマス前」……特に12月に入ると国民全体が浮足立っている国でもあるから、色々考え検査と選択は「クリスマス後」の年内に済ませることにした。

 

 

 

  そうすることで受け取りと最終的な支払は「年明け」となるし(給料日も月末だし)ついでにコノ国でクリスマス後恒例のバーゲン視察も出来るよね~、ということで、ね。

 

 

  

 

 

  さて当日。

 

 

  朝イチで予約したので「お客」と言える人は誰も居なかった。

 

  

 

  レジ兼受付には5人程の従業員が集まり、一つのPCを覗きながら何やらにこやかにお喋りをしていた。

 

  取り敢えずでもクリスマスという「一大イベント」が終わってホッとした、というところか?

 

  

  

  名前と予約時間を言うと、「ヒジャブ」を被った若い女性が一番に動いた。

 

 

  「え~と……リオさん、こちらにどうぞ…」

 

 

  …と彼女が言う前に「こちら」に歩き出していた私。

 

 

 

  そう、もう流れは全部判っている私。

 

 

 

  最初の検査の部屋には常に3~4台の機械があり(多分検査の性質上?)いつも薄暗いのだが、私は「ヒジャブさん」が指示する前に

 

 

  「先ずコレですよね?」

 

 

  「……あ、あ~、ハイ……!」

 

  

  私の反対側に座った「ヒジャブさん」は、改めてそれまでの私の記録をチェックし始めたのだが

 

 

 

  「……えっ⁉」

 

 

 

 

  ……あ~、出たよ、ホント「毎度」同じ反応。

 

  まあ毎度違う人が対応するから仕方ないのだけれども、ずっと同じ人だったら一々こうした小さな「カチン」を経験する必要も無いだろうに……といつも思う。

 

 

  「……変な目ですよね?」

 

 

 

  「え? 

 

  あ、ああ、

 

  いや、エエ、いやあ……」

 

 

 

  ……うん、ホント同じ対応、毎度。

 

 

 

  「あ~、え~っと、

 

  今使っている眼鏡を

 

  見せて頂けますか~?」

 

 

 

  …いや、既にアナタの目の前に置いていたんだけど、気付きませんでした?

 

  (自分で書いていて「イヤな客やな~!」と思った🤣)

 

 

 

  …まあ、薄暗いからね。

 

 

  「そこに置きましたよ…」

 

 

  「え? あ、ああ、

 

  ありがとうございます…」

 

 

 

  

   そう言って「ヒジャブさん」は私の眼鏡を持って立ち上がり、直ぐ近くにある既製の眼鏡の仕様をチェックする機器(多分)に掛けて直ぐ戻って来て言った。

 

 

 

  「え~っと、今日はチェックだけですか?」