雨だ、嵐だ、いや、『その日』は一日「晴れ」ではありましたけど⁉㊸ 終わり良ければ…? | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

 

   「おっめでと~っ!!!」

 

 

 

   再び「タオ」に抱き付いた「テンちゃん」。

 

  「こういうこと」を自然にしてくれるのも「テンちゃん」らしい、としか言えない。

 

 

 

  コノ国の人達が自然に?出来る『ハグ』というものに対して、私は今だ「自然に」など出来ない。

 

 

  何より、これも何度か書いているが「モト」が『自分から』……特に『ヘラヘラ笑顔』で……私を抱きしめに来たような時は「必ず」…

 

 

 …そう、『必ず』

 

 

 

 「私にとって

 

 『都合の悪いこと』を

 

  自分がやってしまった」

 

 

 …と、当の本人が

 

  『自覚している時』

  (でも、相手にそう言われたくない時)

 

  …しかなかったから。

 

 

 

 

  「テンちゃん」が選んでくれたレストランに向かう間も「タオ」のテンションは暗かった。

 

  それこそこれが彼女の「思春期」だったら私も

 

 

  「いつまでもそんな顔するな!」

 

  …とか何とか言って益々場をこじらせたと思うが、その時はとにかく黙っていた。

 

 

 

 

  やっと笑顔になったのはレストランで注文を終え、飲み物で乾杯した時か。

 

 

  更に言えば

 

 

  「アレコレあってお昼を満足に食べていない」

 

 

 

  …という点では共通していた三人、三人が三人とも、注文した料理を本当にキレ~に平らげた。

 

 

  お皿を下げに来た人が

 

 

  「うわあ、こんなに

 

  綺麗に食べてくれてありがとう!」

 

  …と言ったくらい。

 

 

 

  それでも、レストランから我が家までの間も「何となく」不機嫌だった「タオ」。

 

  

 

  そして我が家に着いた途端、アッと言う間にドレスを脱ぎ捨て荷物をまとめ、私と一緒に一息ついていた「テンちゃん」の車でサッサと「自宅」に帰って行ってしまった。

 

 

 

  「今日も泊まっていい?」

 

  …という一言を期待?していたのは私だけだったか???

 

 

 

 

 

  しかし。

 

  ホントにねえ、これで最初から最後まで私と「テンちゃん」の三人だったら……終始和やかに過ごせただろうに!

 

 

  まあ「テンちゃん」と「キアママ」が出会ったら、子供そっちのけで最初からエンドレスで喋り続けていたかもしれないけど!

 

  

 

  一人残ってそんなことをつらつらと考えていると、しばらくしてから「テキスト」が入った。

 

 

 

  「タオ」からだった。

 

 

 

 

 

  「今日は本当にありがとう。

 

   嬉しかったよ」

 

 

   ……。゚(゚ノ∀`゚)゚。……!