そんな「謎解き」の怒鳴り声から始まる『毒電』の内容は、毎度毎度毎度(×何万回?)変わらず
「こんなに可哀想な自分!」
……の話。
自分がこんなに不愉快な想いをしている&して来た、という愚痴と文句と罵倒の羅列。
それも度々「生まれた時」の話から始まるから凄い。
母は6人姉兄(女5人・男1人)の末っ子なのだが、だから自分は味噌っかす(←もう死語かな~?)で、だから生まれた時から身体が弱くて、だから物心ついた時から常に姉達に見下されていて……という感じで始まる「同じ愚痴」の繰り返し。
更に義務教育を卒業した後「奉公」に出された先で15歳の少女をコキ使った「あのクソババア!」の話から、本当は父は直ぐ上の姉の方を狙っていたのだけど姉(=伯母)が嫌がって……だなんだ……という話へと続く。
「家族には馬鹿だ、
アホだと言われ続けた!」
……アレ?
「嫌なことばかり私に押し付けて、
アノ●●っ!」
(注;●●=直ぐ上の伯母の名前)
……アレレレレ??
……いや、ナニよりな~、
「私は滅私奉公の星の下に生まれて、
その通りに生きて来たから
自分の人生に微塵も後悔はない!」
……と常々宣言しているヒトじゃなかったっけ???
まさに
「同じ口で…」
…の世界だけど、本人にはその自覚が微塵も無いのだから仕方がない。
『毒電』はその内容ばかりでなくその「終わり方」も独特だった。
先にチラと書いたが、余程のことがない限り「私から」切ることは出来ない。
子供が小さい時は泣き声が聞こえると
「ああ、ほら泣いてる、もうイイわっ!」
…と穏便に?切ってくれる時もあったが、私の方から
「ごめん、今ちょっと忙しくて…」
…などと言おうものなら
「ふん、ああ、もうイイわっ!!」
…と、怒鳴った上で『ブチ切れ』され、その「次」の『毒電』では必ず
「礼儀知らずの馬鹿娘」
…に対しての罵倒から始まる、の繰り返し。
だから大抵は母の方から
「あっ、誰か来たっ!」(ほぼ宅急便)
「あっ、もうこんな時間だっ!」
…というような言葉の直後に突然『ブチ切れ』して終わり、がパターンだった。
「電話の最後にはちゃんと挨拶しろ、
勝手に唐突に切るな」
…という「礼儀」は、ダレの口から聞かされていたんだっけ……???
因みに『毒電』が始まって以来
「私は身体が弱いから、
息をするのも苦しい!」
…と毎回叫んで(!)いた方からの『毒電』の最長記録は
『3時間15分』
……でありました……!