ホント、まさに『下』の「ミス・びっち~」のように
「泊まりに来た誰か=『オトコ』!」
……ではないが、ホントどうもコノ国の人達は
「男女」=「下半身関係」
…と直ぐ結びつけることが『好き』だよな~、と思う。
まあ日本でも「そういうヒト」に何人か遭遇したことはあるけれども
「ああ、アナタはそういうことが『好き』なんですね」
…と言い返すと態度急変、時には身体を震わせ顔を真っ赤にして反論されたものだ。
まあ大抵は
「でも、『好き』だからこそ
直ぐそういう方向に考えることが出来るのでしょう?
私には思いつきもしませんでしたよ」
…と返すとほぼ黙ったけど。
「ワゴン」の時にしても
こっちが「友達」と紹介したんだから
単に「友達」でしょ~が!
…というくらいしか私は考えないのだが、それでも取り敢えず?「友達」ではあるから、そこから周囲が勝手に想像するのは
「ああ、『そういうヒト』なんだろうから、
好きにすればエエよ」
…くらいにしか思わない。
(注;『下手に私に絡んで来なければ』の前置詞が付くけど)
しかし。
『ジュリー』が言って来たのはそれこそ「友達」でもない、ハッキリ言って「名前も知らない」相手である。
まして軽いジョークの一つとして、一回言ってウケなかったらハイそれまで、なら未だ許せる。
ましてまして、幾ら「邪心」が無いとは言え、私よりは若いとは言え、『ジュリー』だってハッキリ言って
『エエ年こいた大人』
…である。
「…何で『そんなこと』言うの?」
…『ミキサー部屋』に入っても私にべったりと顔を近付けたままの『ジュリー』に向かって私は先ずそう言った。
いわゆる「カンの良い人」なら、その一言でその場の「私の感情」を理解するだろう……と考えたからだった。
「あらあ~っ、だってアナタ、
優しかったじゃな~い!?
『わざわざ』
寿司を分けてあげてさぁ~!
旦那さんを
探しているんでしょ~っ!??」
……ダメだこりゃ……!
これはもう「単刀直入」に言うしかない!
……とは思ったが、露骨に喧嘩売って折角良い……というか今後の「職場の雰囲気」に影響させるのも嫌だった。
だが、かと言ってうやむやにしたまま「同じこと」を繰り返されるもの嫌だった。
(私の「今の状況」がそう簡単に変わるとも自分で思わないし!)
私は彼女から一歩離れ、ハッキリと不愉快を顔に出したまま、静かに、でもハッキリと言い放った。
「ふ~ん、
アナタがヒトに優しくする時は
『そういう風に』
考えて接しているってことね?」