まだまだ求職中… 1 状況報告 | コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

コノ国の体裁(カタチ) ~幻像『大英帝国』の住人達~

 閃いて、まさに!という想いでつけたのですが……司馬遼太郎さま、ごめんなさい……!
 

 

  私のココロの中でも本当は『(勝手に)ケアハウスシリーズ』をサッサと終わらせてしまいたいのだけど、コノ国ゆえの不便さ&同居人のワガママさから来る時間の細切れさ、更に精神的不安定さ……「真綿で首を締める」的な、こんな事していてイイのか!?と常にのしかかる空気……のお陰で中々筆が進みません。
 
 
 
  で、そんな中、他の方のブログに触発されてというか、どうしても「今」書いて置きたいな、と思ったことがあったのでちょっと長くなりますが(いつもだ)小休止ということでお付き合い下さい!
 
 ☆☆☆
 
 
 
 タイトル通り、私はまだまだ求職中です。
 
 腐っても福祉大国のコノ国の福祉のお陰で、
 
 ヒトとして当然の権利
 
 
 …的に基本的な日常生活は日本では考えられないくらい優雅(!?)に過ごさせて頂いております。
 
 
 
 でも、「権利」があれば「義務」があるのはアタリマエ。
 
 
 
 実は私、むか~し(長く伸ばしてね)日本でも失業者保険をもらった事があるのですが、当時の基準は本当に大雑把で画一的、という印象しか残っていないんですね。
 
 
 
   ところがこの国で「失業者」の場合、その立場から年令から体調から家族構成から貯蓄額から何からが考慮され、結構「個別対応」って事なっているので、私のケースも
 
「これは、あくまで私個人の経験です」
 
…としか言い様が無いので、その点を常にアタマのスミにしっかり入れておいて下さいまし。
 
 
 ☆☆☆
 
 
 基本的な知識として、失業者として一番恵まれているのは
 
 
 
「小さな子どもを抱える独身女性」
 
 ……つまり、シングルマザー。
 
 
 基本的に求職活動が強制ではなく、近況報告のような『義務面接』(以下『義務面』)にも半年に一回(注;私の時は、でしたが)くらい。
 
 
 それも少し前までは
 
一番最後の子供の義務教育(16才)が終わるまで
 
 …なんていう信じられないレベルのものだったらしいのだけど、私の時には「12才(つまり小学校卒業レベル)」で終わりました。
 
 
 それが今は「5才」……小学校入学まで、となっているそうで、裏では
 
 
「5年おきに子供産めってことか?」
 
 
…と言われたりしているんですが(実際、それに近いことをやっているヒトが一杯居るのがコノ国の怖いところ)、とにかく。
 
 
 
  私のような「一般的失業者」となると、一週間から二週間置きに『義務面』があって「近況報告」をする義務があり、それ以外でもほぼ毎日の「求職活動記録」の義務、その他にも面接官(=コーチ)から要請があれば『民間委託会社』に出頭しなければならないという……もちろん、その全てに「正当な理由」が無い限り、欠席したら補助金(=生活費)は即打ち切り!です。
 
  「それが面倒ならサッサと就職しろ」という事なんですが、まあ面接官によって違いは有り過ぎるとは言え『義務面』自体は大抵15分くらいで済むことだし、それ以外の場所への出頭もオヤクショの『義務面』と内容は殆ど変わらず、予算削減のハズの民間委託だろうに逆に無駄じゃないか?と思わせる内容のときが多いので、私は本当に「義務」として地味にこなしているのですがね。
 
 ☆☆☆
 
 で、今の私のスケジュールってのは少し前から基本となるオヤクショの『義務面』と、民間委託の『準・義務面』が二週間置き、同じ日の午後に時間差である、という、まあ普段の生活としてはかなり楽なパターンで続いていたのです。
 
  が、今月に入って予算削減とかでこの街の『準・義務面』の面接場所=オフィスが閉鎖となり、電車でなければ絶対に行けない場所に来い、ということになったのでした。
 
 
  それを聞かされたのは去年で、移転は新年早々……という話だったのが二転三転、移転直前の面接日には当日になって電話が掛かって来て簡単な話をし、
 
 
「今日はもう来なくてイイから」
 
 
  ……まあイイと言えばイイけど、
 
   「次回はアレとコレとソレを用意してきてね」
 
  …と言われて、朝からせっせとコピーを取っていた人間の手間も考えてくれ。コピー代返せ、とはもちろん言わないけど。
 
 
 
 とにかく、次に来た手紙にあった「指定日時」は見事に「オヤクショ義務面」の間のど真ん中。
 
 それも、普段は「30分」となっている時間が「2時間」……それも
 
  11時から13時
 
…という、個人的感覚ではものすごく微妙に半端な時間。
 
 
 一体何を考えているのか?
 (いや、何も考えていない)
 
                      (つづく)