こんにちは。
前回の続きです。
米子駅前のニッポンレンタカーでレンタカーを借りました。(撮影場所は別の所です)
この車が200kmほどしか走っていない新車でなかも大変綺麗で当たりでした。
米子から山陰自動車道を東に走って行きます。
国道を兼ねており、鳥取県内は高速道路が基本無料なので大変ありがたいです。
大山が目の前に見えました。
少し遠いですが、日本海も車窓から見ることができます。
途中の名和インターというところで降り、
インターすぐ近くの大山恵みの里という道の駅に立ち寄りました。
Googlemapより
米子駅からは40分ほどでした。
こちらでほうじ茶ソフトクリームをいただきました。
意外とさっぱりした味で、ほうじ茶の香ばしさが特徴的でした。
さらに東に走ること20分ほど、お昼に立ち寄ったのはお食事処香味徳という店です。
食堂なので定食等もあるのですが、ラーメンが一番有名でその中でも左上の牛骨ラーメンが売りのお店です。
筆者は牛骨ラーメンの大にしました。(650円)
ゆで卵やチャーシュー、メンマにもやし、ねぎがのって650円はお値打ちです。
牛というと重たそうなイメージはありますが、牛骨で出汁をとっているだけなので見た目のようにすっきりしています。
スープはすっきりしながら深みがありおいしいのですが、麺がややチープな感じがありました。まあ食堂なので少しは許容しないといけないですね。
お昼を済ませ、さらに東へと進んでいくと、正面に大海原が見えました。
北栄町というところですが、海岸線がまっすぐなこともあり、下り坂からは大変良い景色でした。
この日は天気が良いので海も透き通っています。
倉吉市内に入り、東郷池がみえました。
東郷池の湖畔にははわい温泉があり、2年ほど前に筆者も、写真真ん中に見える建物の望湖楼に宿泊しました。
その際の様子はこちらからどうぞ。
近くには燕趙園という中国庭園の観光施設があります。
倉吉市街から内陸へ入って行き、しばらく走ると鳥居が見えました。鳥居には三徳山と書いてあります。
これから行くのは三徳山三佛寺という天台宗の寺院になります。
Googlemapより
香味徳から50分ほど走り、三徳山三佛寺に到着しました。
駐車場(無料)に車を停めて三徳山三佛寺へと向かいます。
階段を2,3分上がっていくと、
受付があり入山志納金(入山料)400円を支払います。
そこからさらに長い階段を上がっていき、
今回の目的地は、三徳山三佛寺の一番奥にある、三徳山投入堂という建物になるのですが、崖の上に建てられた寺院で、国宝にも指定されています。
三徳山入山峰修行受付所という受付が別であり、ここで投入堂参拝登山料を別途800円支払います。
あわせて登山になるので受付票に住所や名前、電話番号、登山時間を記入の上、まず服装のチェックがあります。登山に不適切な靴や服(ハイヒールや革靴、サンダル、スカート等)の場合は受付ができません。
それ以外にもルールがいくつもあり、
・受付は8時〜15時まで、
・登山は必ず二人以上
・幼児は登山不可
・ピッケルや杖の使用禁止(植物保護の為)
などを満たす必要があります。
靴が適当でない場合はわらじを購入すれば登ることができます。
受付が完了すると、写真左にある輪袈裟(わげさ)を1人1本もらいます。登山中はこれをつけていなくてはなりません。
この先はトイレは無い上、飲み物も調達できないので注意が必要です。
トイレや自販機は受付のところにあります。
このゲートを潜るといよいよ登山開始です。
入ってすぐきちんとした橋がかかっているので道は整備されているのかな?と思ったのですが、、、
その考えは甘かったです笑
橋を渡ってすぐ一切舗装もされていない山道でした。
登山開始2分でいきなり崖が現れました。
大きさが伝わりにくいですが、人間の2倍くらいの高さがあるので手を使わないと登れません。
こんな感じで木の根や岩に手をかけて進んでいく感じになります。
倒れた巨木がそのままになっており、手付かずの状態です。
こちらはクサリがないとのぼるのは困難なところになります。上りと下りに分かれており、滑落のリスクがあるので1人が登り切らないと上に上がれません。
10mほどの崖なので慎重に進みます。
崖には手をかけるところがないのでクサリだけが頼りです。
足組のようなものが少し見えましたが、
さらにまだ崖を登らないといけません。
ここは傾斜が70度ほどはあるので力が少し必要です。
あと一息です。
ようやく崖を登り切り、建物の床と同じ高さまで上がってきました。
しかしこの建物は投入堂ではなく、文殊堂といいます。
正確にいつ建てられたかは不明ですが、築400年は経っているともされており、国の重要文化財に指定されています。
文殊堂は中には入れませんが、1周することができるのですが、このように柵も何もありません。
落ちたら大変なことになります。
遮るものがないので山々を一望できます。
奥には大山も見えました。
高所恐怖症の人は絶対登ってはダメですね笑
まだ投入堂は先なので進んで行きます。
岩のあるところを進んでいくのですが、もはやどう進むのか写真ではわからないと思います。
奥が文殊堂ですが、手前方向にこんな感じで進んで行きます。
アップダウンもある狭い道になります。
文殊堂から岩場を進むこと10分ほどで、
またお堂が現れました。
これは地蔵堂といい、文殊堂同様築400年以上とされており、国の重要文化財に指定されています。
こちらも文殊堂同様、迫力満点で柵もありません。
この写真だけでもすごいところに立っているのがわかるかと思います。
地蔵堂の隣には鐘があり、この鐘はなんと鎌倉時代のものだとされています。
降雪もあることから、通常12月〜3月末ごろまでは閉山となり三徳山に登ることはできませんが、毎年大晦日は降雪の中登山し、除夜の鐘をついているそうです。
しかしこんなところまで鐘はどうやって持ってきたのでしょうか…
地蔵堂からはなだらかな道をさらに進んでいくと、建物がみえました。
これは観音堂といい、崖の下の洞窟の中に建てられています。
いつ建てられたものかはわかりませんが、こちらは1648年に再建されたものだそうです。
投入堂へはこのように観音堂の壁と洞窟の岩場の間を進んで行きます。
写真の通り通路は一部幅が狭く、人が1人通れるかぐらいしかありません。
観音堂をすぎると、
崖の途中にありえないような立ち方をした建物が現れました。
これこそが投入堂になります。
体力はそれなりにはあるのですが、ここまでくるのに登山開始から50分ほどかかりました。
投入堂の建築年代は不明ですが、使用されている木材は平安時代のものだそうで、建てられて1000年近くになるとされています。
よくこんなところに建てたなというのと同時に、ずっとこの状態で保存されているのは驚きです。
建築方法もしっかりしていないといけない上、雨風等も逃れて長い間ここにずっとあるのはすごいと思います。
国宝にも指定されていますが、ものすごいところにあることから日本一危険な国宝とも言われています。
投入堂の由来ですが、三佛寺の開祖が法力により平地から三徳山の崖に投げ入れたという伝承から名付けられているそうです。
投入堂で一番奥になるので引き返していきます。
文殊堂まで戻ってくると、下山路は文殊堂の基礎の下を潜っていくようです。
ものすごいところを通っていきます。
赤い矢印のルートですすんでいきますが、下が岩場で、しっかりしゃがんでいかないと柱にあたってしまいます。
下りも看板の通り、後ろ向きで降りていかないといけないので大変危険です。
クサリ1本で降りていきます。
ゴツゴツした岩場や
急勾配な道を降りて行き、
帰りは40分ほどで受付まで戻ってきました。
ハイペースで行って帰ってきたつもりですが、それでも合計1時間半ほどかかりました。
ずっと登山中掛けていた輪袈裟を返却し、登山終了です。
道なりはこんな感じです。
面白いものを見にいくくらいの気持ちでくると、想像を遥かに超える過酷な登山になるのでおすすめしません。
しかし、投入堂をはじめ、文殊堂等も見どころ十分なので1度は見る価値は大いにあると思います。
今日はここまで。
次回をお楽しみに!