気持ち洗われる御嶽山 | 多趣味少芸、日々中庸。

多趣味少芸、日々中庸。

ご笑読頂ければ幸いです。

登れば登るほど好きが増す、御嶽山。
blogに書くから、余計に思い入れが深くなるのかも知れません。たった二日の出来事だけど、書いてるうちは一週間でも反芻してられますね~♪

スキーキャンプの反芻っぷりなんかも半端ないけど(笑)。

翌朝。

前夜の雨からして、止むとは思っていませんでした。雨の中を帰るのだと覚悟してましたので……。


綺麗な夜明け!\(^_^)/

起きるの、間に合って良かったです。まったく目が覚めなくて、気付いたら4時過ぎでした。
そのまま出るつもりでパッキングまで済ませて、担いで外に出ました。



摩利支天が、くっきり。
お月さまが煌々と輝いていて幻想的です。

三の池も、くっきり。



こんな近かったのね~♪ という驚きと、想像以上の美しさに溜め息。
これが、数多の登山者を魅了する本来の御嶽山なのだなと合点がいった気分でした。



振り返って、五の池小屋。
手前の四角い、溜め池のような輝きは御座テラスです。晴れた日に昼寝したら最高だよ、とマスター。
今回は残念ながら濡れてましたが、いつか、ここで昼寝したいと思います。



富士山の頭も、おはようございます!



夜明けの直前が、なんとも言えません。
これを観るために私は山小屋に泊まりたくなるんだよなと再認識した朝でした。

一人また一人と、ご来光ポイントに集まります。昨夜のソロ女性とも、救助隊の皆さんともご挨拶。


カメラをずらすと、四の池も見えました。あちらも楽しそうです。ぐるぐる、いっぱい歩ける山なんだなぁ~。



ちょっと移動してみたり。

飛騨山頂のお社にお参りして、裏の小高い岩の上に登ってみたり。
バカと煙は、高いところが好きなのよ☆

そして、ご来光の一枚。



やあぁ……美しい。

それから、
「ご来光を観てからでも間に合うと思うよ」
と言われた、雷鳥スポットに行くことに。

小屋のスタッフからは、ザックをデポしておいても良いですよと親切な言葉を頂きました。
でもパッキングを崩すのが面倒なのと、山頂で朝御飯にしようかと思って、担ぐことに。

そこで最後の挨拶となった、ソロ彼女。安全靴の彼女でなく、のんびりマイペースに確実に歩かれた女性の方です。
体力がないので、下山だけにしようと思うんですとのこと。それも良いかと思います。山は、自分の身体と相談する場だとも感じます。

8合目辺りが一番、虫がうるさかったよね~……とも盛り上がった昨夜。
頭にかぶる蚊帳を知らなかった彼女に、ここで蚊帳をひとつ差し上げました。
なぜか二つ持ってました(笑)。

そして携帯の番号を交換しようよ♪ と、持ちかけ。
手元に持ってなかった彼女の、LINEのIDを聞いて、お別れしたのでありました。
蚊帳は、次の山で返してくれたら良いからさ♪ と、気軽に別れ……。
……その夜、激しく後悔することになるとは、つゆ知らず……ww

私、飛騨山頂から30分の、継子岳に行くことに。


写真では分かりにくいのですが、コマクサがいっぱい咲いてました(*^^*)


明け方なら、この辺りに雷鳥が出るのだそうです。が、どうも、いらっしゃらない☆
悠長にご来光を見てないで、薄暗がりのうちから歩いておくべきだったかな~;

なだらかなだけの道かと思ったら……

こんな岩くぐりがあるなんて!
岩を見ると、やっぱりウキウキしちゃうな……ww

抜けたら、絶景でした。


チングルマじゃないな? 何の群生だろう?

朝露に濡れて朝日にさらされる姿が、なんとも美しい~♪


これも好きな一枚です(*^^*)



もいっちょ♪
ふわふわ~♪

行く手には、何やら石碑がありまする。


天照大神だったかな?

摩利支天の道にもありました。
さすが神様の山、沢山の石碑が行く手を見守っています。

振り向くと、五の池小屋に雲が迫っておりました。

でも嵐の気配ではなさそう?
むしろ雄大な景色に見とれてしまいます。

安全靴の彼女が言ってました。
ただ「山に登りたい」のではないのだと。景色に感動したり、非日常が味わいたくて3000m級に来るのです。と。
それでなければ確かに彼女なら、自転車でヒルクライムだよなぁ(笑)。暑苦しい里山を、夏に登ることもない。

山の楽しみ方は人それぞれだなぁと、しみじみ思います。
景色を観る。花を観る。人に逢う。
岩、根っこのアスレチック。クライミング。
稜線を歩く。走る。峰を縦走する醍醐味。

ツアーにも、ツアーのマナーがあるのだそうで、団体行動を乱さないように速やかに動いたり、ガイドさんとみんなのリズムをみたりして、山を歩くのとは別のスキルが要るようだ……と、ツアーに参加したことがあるという方が言われてました。
ツアーにはツアーの良さがある。女性や未成年者だと、なかなか自由に勝手に山には行けませんしね。

針の山。

ゴロゴロガラガラ、岩が動かない道を。動かさないように。

ありゃ、ガスって来ました;

たった30分と思えないほど多彩な道で、楽しい~♪



石でミニ庭がこさえてあります。
その中にはコマクサ。これなら踏まれることもないね♪



到着、6:15。

5:30歩きだしだったので、めいっぱい遊んでます(笑)。ここで朝ごはん~♪
と思いましたが、めっちゃガスってしまったので、下りることにしました。

帰りも愛でるww

日の光はあるし、視界も悪くないのですが。でも、まぁいいかなーと☆


お山をガスが、来たり去ったり。
前夜に話した方々には、摩利支天に行かれた方も。景色が見えたなら幸いです。

救助隊の方々は、今日は古くなったロープを張り直すのだそうでした。
摩利支天への道で、もし新しくなってるトラロープがあったなら、それは岐阜県消防署の方々かも知れません。

朝日を背負う岩影に……

沢山の虫が映っています。

こうして観ると、幻想的!


顔の周りは大変です(笑)。

なんか刺されました(^^;
刺さないヤツだと思ったのになぁ。
蚊帳の登場かしら。よっこらしょ。

と、やっていたら、安全靴の彼女と会いました。
ガスって来てるけど雨雲なのかが分からないから、視界が効かないなと思ったら帰って来た方が良いかも? と伝えて。

「これ私の、お守りなんだけど」
と、緊急シートをあげました。使ったことはありません。でもウエストポーチに入れて、一番に出せるようにしています。
自己満足だけどさ。彼女には必要ないかも知れないけど。
「あ、山頂で、これを身体に巻いて寝てる方が何人かいました。暖かいんだろうなと思いました」
と、喜んで貰ってくれました。

「代わりに差し上げられるものが、こんなのしかなくて……」
と、お土産に買ったんだろう栃の実クッキーをくれて。そんなつもりじゃないんだから要らないと断りましたが、貰ってもらわなきゃシートが貰えないからと二人でぎゃーぎゃー(笑)。
生真面目な、良い子なんだよねぇ……ww
クッキー貰いました。

その後。
小屋に戻るまでの間も、しつこく雷鳥探しは、してました(笑)。
が、やはり見付けられず。

でも。

「あっ?!」

一瞬でした。
岩からハイマツに向かって、飛び立つというよりは飛び降りた感じで、一羽の鳥が見えたのです!
岩ヒバリってヤツ?
ホシガラスってヤツ?
疑り深い(笑)。

でもBooさんがコメントで「雷鳥は飛ぶ」と教えてくれたから。
あれは雷鳥だったんだと自信を持って、思っておけます(笑)。
遠目に、一瞬だけでした。

また会いたいものです。

◇◆◇

小屋に戻ったものの、朝ごはんの写真は撮りそびれました☆

玄関先のテーブルを貸してもらって自炊したのですが、日本酒持参のグループが、ちょうど出るところに出くわして。
またまた談笑、楽しい時間を過ごしました。

で、ご飯は食べたものの、やっぱりシフォンケーキが捨てがたく……ww


パシャこ♪

よーし、これで思い残すことはなくなりました♪


あとは下山、滑るだろう木の道が最後の試練です。これに緊張するから、気は抜いてません。
この為にストック持って来ましたしね!

気持ち良い森林限界を下りたら。

樹林帯は、霧の中☆

幻想的ですが、やはり木道とは戦いが待っている~ww


でも虫は少なめです。
天気が悪いと、虫は飛ばない。



崩れた板にくくってあった真新しいトラロープは、前日にはなかったものでした。
あの救助隊の方々が張ったんだなぁと、心ほっこり(*^^*)

すれ違う方も少なく、ひっそり。

ちょっと寂しいので、熊鈴は大音量ですww(かける場所により調整できるようにしてあります)

しかし。

とうとう、やらかしました……。

「?!」

スルッと。


ここが現場です

木が斜めってたのに、それまで歩いてた道が結構グリップが効いてたから、油断しました。

そして、もいっちょ。



ここが現場です(T_T)

こんな細い、しかも真っ直ぐな木だから、絶対ヤバいと思ったのにチャレンジする私……ww
木と木の間に足を落として、擦り傷を作りました。擦り傷で済んで良かったです。前に転んでいたら骨折してたかも……と思うと、ゾッとします。
素直に横の泥道を、滑るように下りれば良かったのです。登るには大変だから階段を使えば良いのですが、下りでは使わなくても良いトコもある。

木道、トラウマになりそう(^^;


7:50、下山開始、10:45、完了。
今回は3時間かけました。

しかし緊張しまくっていたからか、温泉でのマッサージが少なかったのか、筋肉痛は火曜まで持ち越しました(^^;
まだまだヘタレです。
人様に偉そうに説教する立場じゃないね(笑)。

◇◆◇

そして帰宅しての、夜のこと。

また連絡するねと別れた、蚊帳を差し上げた方の彼女に、さっそく連絡をしようとしました。

が!


IDが出ない!


LINEのIDを聞いたのです。
忘れないようにとメモして、電波が繋がったら連絡するね~♪ と約束しました。

バカです。
私は自分の電話番号をソラで言えるので、彼女にメモしてもらえば良かったのです。
そして私も、ケチってないで一緒に小屋に入って、彼女がスマホを用意するのを待てば良かったのです。

普段だと私、自分のblogを「鈴子 御嶽山とかで検索してもらったら出るかも」と、お伝え致します。
先月それで金ちゃんさんも探してくれたし(*^^*)

なのに。

今回はタイミングを逃し、言えませんでした。
会おうね、って。登ろうねって約束したのに。
「気が変わって、こんな私じゃ相手にしてくれないんだな」なんて思われてたらと思うと(T_T)
ちーがーうーんだーー!!

でも!!

やっぱり、どう考えても悪いのは私が段取り不充分だったからーっ!

・゜・(つД`)・゜・

このblogを見付けることもないかも知れませんが、ノリちゃん! 見てたら、せめて謝らせて下さい~!(^^;

五の池小屋に電話してみるかとも考えましたが。個人情報だしなぁ;



一週間もんもんとした挙げ句、
「まぁ縁があれば、また逢うか」
開き直った私でゴメンなさい。

てへ?←反省しろよ。