木村林太郎ブログ~リンタウロスの森 -325ページ目

鹿角市成人式その2

翌16日、成人式当日はカラッとした良い天気になった。
またまた健康的な朝食を食べ、温泉にも入り、チェックアウト時刻ギリギリの10時に宿を出発。
鹿角に向かう国道の道端には早くもコスモスが咲き、空も雲ももう秋の気配でいっぱいだ。
そばをJR花輪線が走る。
去年スコットランドのエディンバラからインヴァネス(ハイランド)に向かう汽車に乗った時、時にその風景が花輪線にとても良く似ていることに驚いた。
今日逆にこの地を車で走りながらスコティッシュフィドルのCDを聴いていると、何だかスコットランドを旅しているような気分になる。
ハイランドと北東北には共通点がとても多い。
一時間弱のドライブで、花輪の成人式会場に到着。
屋根の高い大きな体育館で、思ったより涼しそうでホッとする。
PAの小林さんももう三度目なので、心配することはない。
しかしここで大問題発生!よりによって吉良さんと僕が揃って前夜の宿のルームキーを持ってきてしまったのだ。
もう戻らないのに…
慌てて宿に電話すると、今夜はその部屋はおそらく宿泊客がいないから、とりあえずすぐに送り返してもらえればいいとのこと。
それで近くのローソンに走り、エクスパックで大きな鍵を二つ返送した。
こっちのうっかりミスでもあるが、会計の際フロントの人も気付いてよ、と少し思った。
そうこうしているうちに時間はどんどん過ぎて成人式本番の時間が迫る。

鹿角市成人式その1

秋田県鹿角市成人式の演奏に向け、本番前日の早朝4時半に車で自宅を出発。
この日は鹿角にほど近く、周囲一帯では一番涼しい安比高原の温泉に宿を取り、鋭気を養ってから翌日の本番に臨むという目論みだ。
吉良知彦さん小峰公子さんに藤野由佳というメンバーで北へ向かうのはちょうど二年ぶり。
前回は東北から北海道へ続く壮大な「宇宙のラジヲ」ツアーだった。
1000円高速渋滞を懸念してのとても早い出発だったが、裏技(?)を使ったこともあってスイスイ車は走り、12時すぎには盛岡に着いてしまった。
宿のチェックインには早すぎるのでまずは小岩井農場に立ち寄って昼食を…と考えたのが間違いだった。
お盆の大混雑は僕の予想を遥かに上回り、とてものんびりくつろげるような雰囲気ではない。
せっかく遠回りしてやって来たのだが、ソフトクリームを食べてちょっと散策して土産を買ってすぐに退散した。
雄大な岩手山を眺めながら国道282号線をもう少し北上。
大更付近のドラムセットのある不思議な蕎麦屋で遅めの昼食をとり、平舘のスーパーで夜用のお酒を買い、15時半頃には安比温泉に到着。
湿気はあるが、東京に比べれば格段に涼しい。
昼寝して、木立ちを見渡せる気持ちの良い温泉に入って、野菜もりだくさんの夕食を食べて、夏バテにやられていた体がどんどん回復していくのを体感した。
ハーフ北東北人の僕は、岩手以北に来るだけで何やら気分が高揚してくる。
そして信じられないことに、あの吉良さんが禁酒中で(二週間限定だが…)、何とノンアルコールのビールを飲んでいる!
この旅には同行していないが、吉良さんの息子さんの草太郎君はそんなお父さんをとても喜んでいるそうだ。

夕食後、宿の周囲を散歩。
気温はグングン下がり、長袖シャツでも寒いくらいだ。
安比高原名物の花火をちょびっと見て、暗い夜空に流星を2つ見つけて(吉良さんと藤野は1勝1敗)、宿に戻った。
明日の本番に向けて、22時前には就寝。
何と健康的だろう。

いざ成人式へ!

来たる8月16日(日)は、母の故郷である秋田県鹿角市の成人式の記念行事で演奏させて頂くことになっている。
本来成人式は1月だが、就職や進学で多くの人が市外に出てしまう鹿角では、毎年お盆休みに行われる。
そのような場所で演奏させて頂けること、大変に光栄で、身が引き締まりすぎて縮んでしまったくらいだ。
成人の方にとっては一生に一度の晴れの日、ぜひ思い出に残る音をお届けしたい。

そして今回の内容はななななななんと、吉良知彦さん、小峰公子さん、藤野由佳さんに僕いわゆるザバリヴェ「ZABADAK with Rivendell」である。
30~40分ほどの短いステージだが、あんな名曲こんな名曲を演奏予定!
今回はZABADAKの曲ばかりなので、これをきっかけに北東北に若きZABADAKファンが増えたらとても嬉しいことだ。

ちなみにこの式典は一般の方も入場可能。
詳細は「秋田県鹿角市ホームページ」→「暮らしの便利帳」→「今月の行事予定」


木村林太郎