木村林太郎ブログ~リンタウロスの森 -324ページ目

ライヴの秋

人一倍夏の暑さに弱くて、またやっている音楽が何となく寒冷地仕様?ということもあってか、毎年7月と8月はほとんどライヴをしない。
ということで今年も夏眠をむさぼっていたらもう9月だ!
10日後にはギロッポンのスイートベイジルでZABADAKだ!
さあバッチリ目を覚まして頑張ろう

鹿角市成人式その3

成人式は14時に開会。
新成人代表の方の挨拶や、ハンガリー出張中の市長に代わる副市長の言葉などに続き、いよいよ記念行事のコンサートになる。
僕にとって鹿角は幼い頃からこの上なく大切な、特別な場所。
僕は普段東京で、秋田県出身の人に会うだけで親戚にでも会ったようなとても嬉しい気分になる。
芸能人でもスポーツ選手でも、北東北出身の人はついつい力を入れて応援してしまう。
目の前の人々がオール鹿角市民だと思うとなおさら気分が高揚する。
地域性から考えても、会場の中には多かれ少なかれ血のつながった人がたくさんいるだろう。
そんな若い人たちの晴れの日に演奏させて頂けるというのは何よりも嬉しくて名誉なこと。
絶対に最高の音楽を届けたい!新たな出発をお祝いしたい!という気負いが強すぎたに違いない。
一曲目が終わり、一言お祝いを述べる時に普段のライヴではあり得ない力みと緊張で、もうMCがぐちゃぐちゃになってしまった。
きっと一生、思い出すたびに赤面してしまうような狼狽ぶりだったと思う。
しかし二十歳のお祝いに、なかなかお目にかかれない良い音楽をお届けすることは、共演の方々のおかげで達成されたと思う。
僭越ながらZABADAKに声をかけさせて頂いて、遠路はるばる鹿角までいらして頂けて本当に良かった。
吉良さんの珠玉のメロディー、小峰公子さんの「自然からもらったものだけで満ち足りることの素晴らしさ」に満ちた歌詞、これほどに鹿角の風景や今に合う音楽はないと思われる。
グリーーン?エグザイル?のような普段聴いている音楽とはだいぶ違うと思うが、鹿角の若い人たちに少しでも共感してもらえる演奏で、音楽であったなら、僕のしどろもどろなMCも少しは救われるだろう…

もっと近くで~遠い音楽
旅の途中
秋霖
はじめてうたったうた
雲の言葉
空ノ色
春のjig~夢を見る方法

を演奏。
地方によっては毎年「荒れる成人式」になる昨今、鹿角の新成人の皆さんは静かに聴いて下さり、僕はそんな鹿角の若者がちょっと誇らしかった。
あとでPAの小林さんも教育委員会の方も、ちょっと誇らしそうだった。

前夜温泉でゆっくり体を休めたこともあってか、全体的に演奏の調子は良かったと思う。
藤野由佳も要所で熱く面白いことをしていた。
最後、いつものように客席に投げられた吉良さんのピックを、みんなびっくりして拾わなかったのが微笑ましくも寂しくもあった。
あのピックは今何処?

鹿角市成人式その2

翌16日、成人式当日はカラッとした良い天気になった。
またまた健康的な朝食を食べ、温泉にも入り、チェックアウト時刻ギリギリの10時に宿を出発。
鹿角に向かう国道の道端には早くもコスモスが咲き、空も雲ももう秋の気配でいっぱいだ。
そばをJR花輪線が走る。
去年スコットランドのエディンバラからインヴァネス(ハイランド)に向かう汽車に乗った時、時にその風景が花輪線にとても良く似ていることに驚いた。
今日逆にこの地を車で走りながらスコティッシュフィドルのCDを聴いていると、何だかスコットランドを旅しているような気分になる。
ハイランドと北東北には共通点がとても多い。
一時間弱のドライブで、花輪の成人式会場に到着。
屋根の高い大きな体育館で、思ったより涼しそうでホッとする。
PAの小林さんももう三度目なので、心配することはない。
しかしここで大問題発生!よりによって吉良さんと僕が揃って前夜の宿のルームキーを持ってきてしまったのだ。
もう戻らないのに…
慌てて宿に電話すると、今夜はその部屋はおそらく宿泊客がいないから、とりあえずすぐに送り返してもらえればいいとのこと。
それで近くのローソンに走り、エクスパックで大きな鍵を二つ返送した。
こっちのうっかりミスでもあるが、会計の際フロントの人も気付いてよ、と少し思った。
そうこうしているうちに時間はどんどん過ぎて成人式本番の時間が迫る。