預金は三角 保険は四角
保険とは何かを説明するとき、
頻繁に使われる図です。
ふわっとした説明ばかりしか目にしないので
ズドン!と明確に話してみます。
この預貯金との比較こそ、
保険とは、「将来被る負債の平準化」を意味しています。
この比較は、
統計上、
n年に一度、
保険金を受け取る事故が
必ず発生することを前提
としています。
預貯金の場合には、拠出金額
保険の場合には、支払保険料
拠出金額 = 支払保険料 です。
預貯金の場合には、累計預貯金額
保険の場合には、保険金額
n年後の累計預貯金額 = 保険金額 です。
預貯金の場合には積立期間
保険の場合には、保険期間
積立期間 = 保険期間 = n年 です。
この期間(n)を 1 で割ったものが発生率となります。
つまり、
保険料(p)=保険金額(z)× 発生率(w)
保険契約者と保険会社の関係は、唯一これだけのことなのです。
保険事故は、n年に一度であって、
n年後に発生するわけではありません。
よって、不都合が起きる統計値が正しく、
自身も同じ統計値の下にある場合、
預貯金よりも保険の方が適している
ということを示しているのが
貯金は三角、保険は四角なのです。
保険の加入者にとっては、
相互扶助も収支均等の法則も関係ありません。
必要なことは、単に、預貯金と比較して、
どちらが自らの財務状況に適しているかということです。
では、保険会社や関係者はなぜ
相互扶助や収支均等の法則などを
説明したがるのでしょうか