決断にもいろいろあると思います。
リスクマネジメントにおける、
危機対応は、時系列で、以下の
三つの決断を分離して考えるべきです。
1)選択肢の収集:企画・調査を開始する決断の段階
2)何をするか:行動を開始する決断の段階
3)継続運用するか:行動をいつまで継続し運用する決断の段階
決断の段階を、何段階かに予め分けることで、
決定的な初動の遅れを、未然に防ぐことができます。
例えば、どんな会議でも結構ですので、
会議の席での発言を、この三つの段階に分けてみてください。
必ず、これらが混在することで、決定が遅れています。
「調査をしてみてはどうか」という発言に対して
それを行ったとき「運用が果たしてうまくいくか疑問だ」
という反対意見で、調査が止まっていたりしませんか。
「企画を立ててみてはどうか」という発言に対し
「優先順位としては、別の企画を先にすべきではないか」
という反対意見で、企画を進めるということすら
始まらないというケースに遭遇しませんか。
ハインリッヒの法則
1:29:300 の確率で
重大な事故 :
軽微な事故 :
ひやりとしたこと、はっとしたこと
があるということです。
可能であれば、ひやりしたとき・ハッとしたときに
遅くとも、軽微な事故が発生したときには、
最悪の事態を想定して、企画・調査だけでも行う
また、危機対応の行動開始を決断するための
基準を決めておくなどしておくだけで、
万一のときの初動は、奇跡的に早くなるのです。
ひやり・ハッとで、299/300
軽微な事故で、28/29
という確率で、その調査・企画は無駄になります。
しかし、事故が起きたときのインパクトを考えれば、
圧倒的に安く済むはずなのです。
ちなみに、こういった考え方は、
緊急であったり、
不確実な要素が多分に含まれるときに
有効な決定プロセスとなります。
平時において、高い確率で、
同じ原因に対して、同じ現象(結果)が起きることが
経験的に理解できている場合には、あまり向きません。
現場において、
今まさに起きていることに対処したり、
これから起きることを予測し、
起きようと起きまいと準備をすることで、
対応スピードを最速にすることなどに使います。
支持を出す場所において、
全体をどうするかをしっかり決めてから、
動き始めることで、効率よく、
そして統率がしっかり取れた状態で
動けるようなときには、
決定のプロセスを分断しないで、
全てをしっかり議論して開始する方が
よいのだと思います。