明後日19日17時58分、牡牛座満月で、
更には98%月が隠れるという月蝕です。
月蝕というのはドラゴンヘッド&テイルが
満月に重なってきて起きるもの。
双子座初期度数を逆行しているドラゴンヘッドが
牡牛座終盤にある月と12ハウスで緩く重なっています。
そもそもドラゴンヘッドは天体ではなく、
太陽の通り道(黄道）と
月の通り道(白道)が交差するポイント、
感受点です。
ドラゴンヘッドが重なっているという事は
月蝕が起こるという事なのです。
牡牛座月のサビアンシンボルは
「ロマンスに胸躍らせる、成熟した女」。
素敵ですね
新しい世界に心揺さぶられる経験。
慣れ親しんだ生活を劇的に一新したい衝動。
今まで作り上げた牡牛座的な
資産、資質、文化などへの興味が薄れ、
全く違うものに関心を向かわせながら
興味の幅を広げる。
そういったバイタリティーや勇気が必要なのですが、
12ハウスなので、かなり無意識的。
もしくは密かにそういった思いを抱く時です。
月蝕のエネルギーはこれから半年間作用すると言われています。
これから半年間潜在意識の中で
新しい世界に向けて生活を一新したいと思い続けるという事なのです。
そこに向かい合う蠍座太陽は6ハウス。
サビアンシンボルは「自分の領土に近づく妖精たちの王」。
自分が作り上げたものの中に回帰する。
自分の分に満足する。
理想をする世界を内面に作り上げる。
過去を捨てる経験。
蠍座は外部のものと密着して補い力を得る性質があるのですが、
終盤ともなると依存からの独立がテーマとなります。
現実世界から離れ、精神性の中で一人帝国を作る。
そんな意味となります。
6ハウスで水星と重なっていますので、
仕事や健康管理の面で独自の世界を確立する。
そこに向けて分析力や判断力を発揮する。
細かく対応していくという時です。
満月は満ちたところからの手放しのタイミング。
仕事や健康管理において依存をやめ、
見えない精神性の中で独立する。
手放すのは依存。
まずはそこから、という事なのでしょう。
牡牛座満月のホロスコープにおいては
二つの葛藤のTスクエア(直角二等辺三角形)が出来ているのが
大きな特徴となっているのですが、
一つは満月に葛藤する水瓶座木星とのTスクエアです。
水瓶座木星は9ハウスにあり、
精神性を高める、理解力や洞察力を表すのですが、
月、太陽と葛藤しているという事は、
気分だけ先行して現実とのちぐはぐな結果を生む、
誇張、行き過ぎ、逸脱や道草コースに行きかねない、
そこで身動きが取れなくなる可能性があるのですが、
この満月を調停する形でかかわっているのは
8ハウスにある山羊座冥王星です。
山羊座冥王星と10ハウスの魚座海王星、
蠍座水星とで生産的小三角もできています。
この勇気のいる大きな手放しに関しては
生死を意識するくらいの探求心が調停する。
仕事や健康管理に関わる知識、情報は
曖昧で不確かな社会、危険意識の中で生産的に活用される。
それは天意という事なのですね。
この葛藤をこの半年間で乗り越えていく、
非常にやりがいのあるミッションです。
もう一つのTスクエアは
6ハウスにある蠍座火星と
12ハウスにかかる牡牛座天王星、
そこに90度の水瓶座土星の三角形です。
仕事や健康管理に関して密着した関係性の中での
やりがい、達成感に熱中するのですが、
そこに内に秘めた反逆意志が入り込んできて、
独自の方法を取り、決して人の言いなりにはなりません。
時には衝動的な部分も出てきますが、そこに、
普遍的で安定した思想を求める土星が葛藤するので、
これが独自に突っ走る意志にブレーキをかけたり、
原則や建前にこだわったり自由を主張したりで、
かなり迷走しそうな感じです。
これは個人というよりも社会の動きとなりそうです。
では、私達個人にはどうしようもないことなのかと言えば、
そういうわけでもなさそうで、
8ハウスの山羊座金星が調停の角度を取っています。
他者と深くつながる喜びを感じる、
人にしてもらう事を有難く受け取る、
古風、伝統的趣味に没頭する事を
男女などタイプの違う人と協力して
自分の趣味、好きな事をはっきりと打ち出す。
そういった中で沢山の人と繋がっていくと良さそうです。
社会に対して直接関わらずとも、
個人レベルの好きの絆を広げていくことで
この半年を乗り切っていく。
なんとも希望的な配置ですね。
来年5月まで、是非意識してみてください。
あと数日で太陽は
蠍座から射手座へ移行します。
急に視界が開けるような変化があるかもしれません。
どのような理想を抱いていくか。
1か月後に来る冬至に向けての準備に入ります。
次の乙女座下弦の月の星詠みもどうぞお楽しみに
