「愚行録」貫井徳郎
芥川龍之介の「藪の中」を思い出した。
ある事件の被害者について
生前の友人や恋人、会社の同期、家の近所の人の
目線を通して語られる。
すべて話し言葉で書かれた文章だからこそ、
その人の語り口がよく出ていたと思う。
空白の叫びのときほどの
書き分け・うねりはないけど。
彼らの口から語られる被害者像は
長い年月をもって、浄化され、歪み、
細部を切り捨てられている。
彼らが語る内容も被害者夫婦の「愚行録」。
知らず語りに語られる、語る側の内情は
それはそれで語る人間の「愚行録」。
僻みや保身や蔑みやプライドや排他。
ひとひとり違う、自分は自分で
真実は自分の信じるところのみ、
と思い返させてくれた作品でした。
まさに藪の中。何にも見えない。
だけど何がただしいんだろう?
それに自分を信じていいものか?
流れていく人が多いのがよくわかる。
愚行録/貫井 徳郎

¥1,785
Amazon.co.jp
芥川龍之介の「藪の中」を思い出した。
ある事件の被害者について
生前の友人や恋人、会社の同期、家の近所の人の
目線を通して語られる。
すべて話し言葉で書かれた文章だからこそ、
その人の語り口がよく出ていたと思う。
空白の叫びのときほどの
書き分け・うねりはないけど。
彼らの口から語られる被害者像は
長い年月をもって、浄化され、歪み、
細部を切り捨てられている。
彼らが語る内容も被害者夫婦の「愚行録」。
知らず語りに語られる、語る側の内情は
それはそれで語る人間の「愚行録」。
僻みや保身や蔑みやプライドや排他。
ひとひとり違う、自分は自分で
真実は自分の信じるところのみ、
と思い返させてくれた作品でした。
まさに藪の中。何にも見えない。
だけど何がただしいんだろう?
それに自分を信じていいものか?
流れていく人が多いのがよくわかる。
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