「弱法師」中山可穂


ケッヘルでも思っていたこと。
中山可穂は確実に変わった。
あとがきを読みやっぱり・・だった。
中山可穂の目指すもの、目指したいものが
ひしひしと伝わる。

表題作よりは、その次に収録されている
「卒塔婆小町」が良かった。
最高にエロティックだ。
出版関係の話が好きだからもあると
思う。けど、
いつもなら語らずしも
にじみ出てくるのに
今回は読者に完璧にゆだねられた
ヒロインのバックグラウンド。

当初より追ってきたけど
この変化に大いに期待。
登場人物が成長し、
(以前の登場人物も魅力的だったけど。というか
ああいうヒトは彼女にしかかけない。
そこがすごくすきだ)
構成が変わり、文体が少しずつ変わり・・

一体ドコへいくのだろう。

書かれることは無かった100作目。
語られなかったヒロインの恋。
壊れていくヒト。
愛ではない慈しみ。

卒塔婆小町はよかった。

ちなみに表題は「よろぼし」と読みます。
要注意☆
能のかなわぬ恋をテーマにしたお話。
以前書店さんで三時間話したとき、
観阿弥・世阿弥を読みなさいといわれた。
それがこの元ネタ。
次はそちらを読まなければ


世阿弥は、日本の最高級のエロスだそうです。
その内容、確かに納得。
「秘めたる」もの甘美だ。。
弱法師/中山 可穂

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弱法師 (文春文庫 な 53-1)/中山 可穂

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「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦


偽電気ブランってどんなお味なのでしょう・・。
わたくしにしてはゆっくり、
時間をかけて読ませていただきました。

アニメみたいですね。。
というかお約束モノ、というか。

とんでもないぶっとんだ(あら、はしたない)
展開だったり、文体だったりしますけど、
最後まで読ませてくれました。

予定調和でぶっとんでて
それはそれで、良かったと思います。
なにより、装丁のイメージとぴったり。
続編が書きやすそうなお話でございました。

彼女と先輩の名前が
最後まで分からなかった・・。

だから、
オガタがコレを読んでいるときのイメージが
(オガタは本を映画を見てるように読みます。)
特殊な技法で撮影している
映画みたいに、陰になって見えなかったり、
モノとかヒトで隠れていたりして、
登場人物たちのカオが
浮かばなかった・・。

それはそれでなんだか痛快な感じがしたです。
だからこそ、
ぶっとんでるけど予定調和な
アニメみたいなお話でも、
そこまで落ちなかったんだと思う。
(私の中でですよ、あくまでね)
ゆえに好感を持つことができたです。

愛されるキャラクターを
確立されてしまっていたら
きっと引いてしまってたでしょう・・・
その匿名性ゆえに・・☆3つ

こういう風に思わせる話も少ないですよね。
今はしっかりキャラクターを確立させて、
そのキャラクターゆえに、すきになる、ということも多いから。
映画観たいだったなー。アニメだけど。
癖になる文体だし。とにかく「ぶっとんでる」
夜は短し歩けよ乙女/森見 登美彦

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「風神秘抄」荻原規子


無条件です☆5つ・・

唯一認めるファンタジー系?の作家さん。
勾玉シリーズで打ちのめされてますから。。

帯に「鳥彦王」が出てきてたので、
空色勾玉から流れを汲む話?と思ってました。。
関連性はそこまでエピソードとしては
なかったけど、
ううん・・・やっぱり荻原規子。

主人公が魅力的。
かっこいいとかじゃなくて、
権力に目がくらんだり、
バカみたいなとこでうじうじしたり、
恋にあっけなく落ちたり
(今回早くないですか?そして情熱的じゃ・・)
きちんと自分を把握していたり。
自分を知る、知ろうとする主人公は
いつもとても親しみが持てる。
荻原規子の世界はシンプルで力強い。
大きく見せたり、取り繕ったりしない。

あと、言葉が綺麗。
小学生、意味が分からなくても読み進め!



ただやっぱり空色勾玉は抜けないなあ・・。
荻原規子のすべてにおいてあれは抜けない・・。。
(あくまでも自分比でね)
私が読む唯一のファンタジー・・
新刊を心待ちにしています・・。


荻原規子はしかもちょっと古い話がいいんだよなあ・・。
書く風俗、大好きです。「もがり」がいまだに印象的・・。
空色勾玉も集めたい・・。

風神秘抄/荻原 規子

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