「真夏の島に咲く花は」垣根涼介
ーー人の世にとって楽園とは何だろうーー
オガタが買ったのはサイン本で、
サインとともにこの言葉が書き込まれています。
暖かいというと「楽園」というイメージ。
寒いというと「王国」というイメージ。
自分比。
楽園はどこにあるのか?
楽園とはなんなのか?
民族間での結束が強く、
労働や金銭とは
離れて暮らすことが出来る
暖かいフィジー諸島が舞台の物語。
そのような暮らしが出来るのは、
フィジカリアンだけですが。
インド系のフィジカリアンや
その他の種族は別。
物語はクーデターの勃発で動き出す。
それは遠い太鼓のように、
地方の観光地で響く。
少しずつゆがみだす。
少しずつ浮かび上がる。
歴史的背景や人種や民族的特色や。
もろもろのどうにもならないこと。
恋愛や趣味や家族背景や。
もろもろのどうにもならないこと。
中盤の、話が動かない、
なんてこと無いあたりがすごくよかった。
楽園とはドコにあるのか?
楽園とはなんなのか?
さあ?
WHO KNOWS?
そんなことに頓着しない暮らしが
いちばん。
真夏の島に咲く花は、
昨日と今日の間に咲いているらしい。
日付変更線のなかで揺れる、
赤い花はさぞや綺麗なんでしょう。
いつか見てみたいものです。
でも、こういうものって、実際に見るのもいいとは思うけど、
今自分がイメージしてるもの・・
もろもろの周辺の思い入れ・加えられた憧憬で
浮かび上がる花の方が、きれいだったりしてさ。
真夏の島に咲く花は/垣根 涼介

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