大好きな声がして、くしゃ、と髪を撫でられ
わたしは漸く目を覚ます。





いつの間にかリビングのソファで絶命していたようだ


帰ってすぐシャワーを浴びて、買ってきたものを食べようとソファに腰掛けた所までは
覚えている



化粧を落としていただけまだマシだ。
連直明けで猛烈に疲れている時は、化粧も落とさず、
なんて事も珍しくない‥


そして後から帰ってきた彼が
ソファで眠ってしまったわたしに
布団を掛けてくれた様子。





彼とは半同棲中。
一応自分の家は在るんだが、少し職場から遠いため
付き合うようになってから、職場から近い彼の所でお世話になることが増えた。

じゃあもう一緒に住んで仕舞えばいいのに、
と思うんだけど、中々その辺りの話は進んでいない。



ガバっ、と体を起こすと6時半。
ちょっと寝坊気味、でもセーフ。

急いで身支度を整える。





キッチンでは彼が朝食を作ってくれている。
何か手伝います、というと

いいから、早く支度しな、と。





特に当直明けなど、わたしが疲れているときは
彼が朝食を作ってくれることがある。
反対に彼が直明けのときは、わたしが作るようにしてる。

もちろん、どこかで適当に買って
職場で済ませることも多いけど。





急いで支度してダイニングへ向かうと
クロックムッシュとサラダ、シリアル入りヨーグルト、ホットコーヒー


完璧な朝食が並んでいた。




彼は先に座ってコーヒーを飲みながら、朝のニュースを見ている。



「いただきます‥


おいしい。疲れた体に染みる、彼の愛情。
まぁ色々あったから、余計に、かもしれない。



一人できゅんきゅん、ニヤニヤしていると


「どしたの‥?


「いえ、美味しいなぁと思って。


「そう‥?簡単なやつしか作れないけど。


「全然、充分です。ありがとうございます。




それに‥コーヒーが入ったマグカップ。

実は、わたしが前の休みの日、買い物に行ったときに購入したもので

デザインが気に入り、色違いのペアで購入して

こっそり食器棚に並べておいたものだ。





何も聞かず、
さらりと、使ってくれている!





わたしのキュン度はマックスに!





彼は多くを語らないし、表情豊かとは言えない。
だけど、要は抑えているなぁと
つくづく考えさせられる‥







朝の何気ないひととき。


わたしの大好きな時間。


夜睦み合う時間の次にね。