【前回のお話は下記リンクからどうぞ】









【前回のあらすじ】


居住区の管轄にある公証役場に電話をかけ、打ち合わせ日時を確定させることができた。


打ち合わせの際には、私が作成した公正証書の下書きを持参するという話になり、印刷したものを用意して打ち合わせ当日を待った。










公証人との打ち合わせ当日。



平日昼間だったので、普段通り長女を幼稚園に通わせた後、私と私の母と下の子供2人と一緒に公証役場へ向かった。




公証役場は実家から車で約20〜25分くらいのところにあり、比較的近場にあり移動はスムーズだった。




事前に確認していた通り、公証役場から徒歩3分くらいのコインパーキングに車を停め、子供達を連れて歩いて公証役場に向かった。





余裕をもって家を出たため、移動で少し時間がかかってしまったが予約時間の約7分前くらいに公証役場に着いた。




出入口入ってすぐ目の前にソファが数席設置されていて、受付は右手奥側にあった。


ソファには既に人が座っていて、順番待ち?をしているようだった。


私の母と子供達はソファに座ってもらい、私ひとりで受付の方に向かった。






「先日電話にて○時にお約束していた○○です。」


「○○様ですね。時間までお掛けになってお待ちください。」




受付の人にソファで待つよう促され、私も子供達と一緒にソファに座った。





持ち物は電話で話していた通り、私が作成した公正証書の下書きと、念の為私の身分証明書認印も持参していた。






いつの間にか約束した時間になり、時間ちょうどに個室へと案内された。




そこの部屋には既に貫禄ある60代の男性が、重厚感ある椅子に座っていた。


男性の目の前のテーブルには様々なものが綺麗に乗っていて、主に書類が多くを占めていた。





「どうぞ、お掛けになって。」

公証人に個室入ってすぐの長机に並べられていた椅子に座るよう促された。


「失礼します。」と言って私は着席した。






「どのようなご要件ですか?」




と聞かれたので、私は




「夫の不貞が発覚したので、離婚することに決めました。夫の不貞により私は精神的苦痛を受けたので、夫に慰謝料請求し、夫もそれに合意しました。


離婚に伴い慰謝料や養育費などの取り決めを交わすため、公正証書を作成したいです。





と話をすると、少し驚いたような表情をされたが、私は続けて




「こちらが夫と話し合った内容をまとめたものになります。」


と言いながら、私が作成したWordの公正証書下書きを公証人に手渡した。




公証人はその紙を受け取り、少し目を通した。




「これを元に、私が公正証書の原案を作成します。


その原案が完成したら、内容を確認するために一度来ていただき、その内容でよければ正本にします。


手直しが入る場合は、修正後再度内容を確認していただいた後、正本にします。」





と丁寧に説明してくれた。





「この後の流れはどうなりますか?どれくらいの日数で公正証書は完成しますか?」




「今回の打ち合わせの後、私が公正証書の原案を作成します。その作成が来週の終わり頃に完成すると思うので、確認するのは再来週あたりが良いですね。


内容が良いか確認していただいた後、こちらが正本にする手続きに入るので、だいたい1週間後くらいにご主人と一緒に来ていただき、私と奥さんとご主人の3人で内容の読み合わせを行います。


読み合わせを行い、おふたりが内容に合意されたら、作成した公正証書をお渡しします。」




と、さらに丁寧に説明してくれた。