【前回のお話は下記リンクからどうぞ】











【前回のあらすじ】


探偵社より“調査報告書”をデータで受け取り、その中身を確認した。


報告書には、調査日について詳細に書かれていた。


報告書を目の前にし、以前夫の浮気・不倫に気付き確信した時に受けたダメージが、フラッシュバックしてしまう不安が大きく、

報告書の中身を見るのに躊躇したが、中身を確認してもフラッシュバックは起きなかった。


私は夫に対し、無関心であると実感した。










調査報告書を確認し、これで夫との協議離婚を優位に進めていけると思った。


ただ“優位に進めることができる”という証明や確信がないと、不用意に物事を進めるべきではないと私は考えた。





私の今後の方針としては、離婚の意向を知った夫が変に騒ぎ立てることなく、順調に進めることができれば協議離婚


もしも夫が抵抗してきた場合、調停などに発展すれば離婚調停



まずは夫に離婚すると告げ、その後の夫の対応次第で、私の対応も変えなければならない。








夫と話し合いを行う前に、弁護士に『調査報告書を不貞証拠とし、慰謝料請求及び離婚を突きつけ、離婚に向けて様々な手続きを行うことができるか』を聞きに行くことに決めた。





ただ弁護士に相談しに行くだけではなく、

協議離婚のつもりが、話し合いがなかなか進まず離婚調停などに発展した場合、弁護士が必要になる可能性がある。


その時のために、顔見知りの弁護士がいた方がその人を基準にして、依頼する先生を探すことができる。






離婚のための取り決めや手続きを行うのは自力。


離婚のための準備が整っているか判断してもらうのは弁護士。





弁護士には「依頼する」と言うよりも「相談をする」と言うつもりだったので、



時間制限は設けられるが、無料相談できる弁護士を見つけないと。



依頼した探偵社から弁護士を紹介すると言われたがそれは断り、自分自身で無料相談できる弁護士を探すことにした。







弁護士を探す手軽な方法として、まずはスマホの検索エンジンで「離婚 弁護士 無料相談」と入力し、弁護士についての情報を集め始めた。



検索したところ、多数の関連記事や弁護事務所の情報などがヒットした。



私はひとつひとつ記事を読み、関連検索ワードの中に気になるものを見つけた。





“法テラス”





法テラスは、離婚の流れを調べた時にも見かけたワードだった。




調べてみると、法テラスではひと案件につき3回各30分程無料相談を受けることができるそう。


ただし、法テラスで無料相談を受けるには決められた基準を満たしている方のみ、とのことだった。





【法テラスの利用条件】
無料法律相談を受けることができるのは、(1)(3)の条件を満たす方です。

(1) 収入等が一定額以下であること

以下の資力基準をご覧ください。

(2) 勝訴の見込みがないとは言えないこと
和解、調停、示談等により紛争解決の見込みがあるもの、自己破産の免責見込みのあるものは、(2)に含みます。

(3) 民事法律扶助の趣旨に適すること
報復的感情を満たすだけや宣伝のためといった場合、または権利濫用的な訴訟の場合などは援助できません。



日本司法支援センター 法テラスHP参照



(1)の収入等というのは、申込者と配偶者の手取り月収額(賞与を含む)が規定の基準を満たしていることが要件となるそうですが、離婚事件などで配偶者が相手方のときは収入を合算しないとのことなので、

私の場合、離婚事件なので、私自身の収入によって利用の有無が判断されるということでした。






法テラスの他にも、住む自治体(市役所/区役所)でも離婚に関する無料相談を受けることができるようでしたが、


法テラスで弁護士を紹介してもらい、専門的な知識を持っている方に相談したいと思い、私は法テラスに電話してみることにした。






早速電話を掛けると、出た相手は女性スタッフだった。



「配偶者と離婚を考えており、弁護士さんに無料相談したいです。」と伝えると、


私の住んでいる地域、年齢、家族構成を聞き、

他に私の収入(職業の有無)や、資産(私の貯金額)などを聞かれた。




ある程度の質問に答えると、法テラスの利用基準を満たしていたらしく


「お近くの紹介可能な弁護事務所をご案内いたしますので、少々お待ちください。」


と言われ、保留音が流れた。





その後案内されたのは、自宅から車で約30程の場所にある弁護士事務所だった。



予約が取れたのは、電話してから約2〜3日後の平日昼間。






弁護士の無料相談で聞きたいことをまとめるために、私は再び紙とペンを取り出し質問したいことを書き始めた。