【前回のお話は下記リンクからどうぞ】










【前回のあらすじ】


検索エンジンで『離婚 慰謝料請求』などで調べ、

離婚届けを提出する前に、口約束ではなく書面で残す“公正証書”の存在を知った。








当然のことだが、離婚するための知識はゼロ。




弁護士に依頼し、離婚するための手続きを全て任せてしまえば、かなり楽になるとは分かっていたが、

金銭面的に、弁護士に依頼することはできなかった。



となれば、自力で進めていくしかない。







調べている最中、分からない言葉や専門用語が出てきたらメモをとり、調べる。


言葉の意味を理解できたら、本文に戻り読解していく。




その作業はまるで『手書きで勉強している』ような感覚だった。


アナログだが、私にとってはこの方法が1番しっくりきた。





検索していくうち、気になるワードが段々と増えてきた。



・慰謝料請求

・財産分与

・婚姻費用

・養育費の算出方法

・子供と夫の面会についての取り決め

・公正証書の作成方法

・子供の苗字変更

・公的扶助の申請





離婚前〜離婚後までのやることリストを設定しながら、ネット検索を進めていると、ある言葉が目に入った。







  離婚前に子供の気持ちを確認する






この時、1番上の子は4歳。



自分の気持ちを伝えることができる年齢だった。





夫のことを「危険」だと認識しているのは、私や私から話を聞いた大人たち。


当然のように子供も同じだと思って、一緒に家から出てきてしまったが、私は子供達の正直な気持ちに耳を傾けていなかった。





私が第一にやることは、離婚前の準備を進めることではなく、まずは子供の気持ちを確認することだった。





子供の気持ちを、確認しなきゃ。





私からしたら、夫は言ってしまえば他人だが

子供達からしたら、夫は“お父さん”。



いくら子供達を守りたいという思いがあったとしても、子供の選択肢を奪う権利なんて私にはない







その日の夜、私は1番上の子供に聞いてみた。





「ままとぱぱが、離れ離れになったら〇ちゃん(長女)はどう思う?どういう気持ちになるかな?」


長女「プンプンした気持ち」


(離婚が嫌なのかな…💦)それは、どうして?」


長女「ぱぱがままをいじめるの、〇〇(長女)おこってるよ。ままがかわいそう。だから〇〇(長女)がおっきくなって、スーパーヒーローになって、ままをまもってあげるからね!」






私はこの時「そっか……ありがとう。」と言い、子供を抱き締めました。


抱き締めて、子供から見られない状態で、私はボロボロと涙を流しました。






長女の前で夫が私に“直接的に何かをする”ということがなかったが、


長女の前で、口論になることはあった。



口論と言っても、夫からの一方的な吐き出しだったが。






その様子を見て長女は、


「ままがかわいそう」


と思っていたなんて。




その事実に、私はまた涙した。