【前回のお話は下記リンクからどうぞ】











【前回のあらすじ】


私の数年来の信頼できる友人に、

これまでの浮気疑惑から証拠抑え、家に帰ってくるようになった夫の状態、言動や行動を全て話すと

「モラハラだ」と言われ、衝撃を受けたものの妙な納得感があった。


友人との通話終了後、私は“モラハラ”についてネット検索を行った。


そこに書かれていた“モラハラの定義”に、夫の言動や行動がとても合致していた。


私は夫のことを“モラハラ夫”だと、強く認識するようになった。










1番仲良しである、先日通話した友人と私の夫は一度会ったことがある。





私と友人は共通の趣味があり、初対面で連絡先を交換し、趣味だけでなくプライベートな話をしていき、お互いのことを深く知っていく中で仲良くなっていった。



その友人とは、夫と出会う前から仲が良かった。




夫と交際を始めた時、友人に伝えたら「どんな人?大切にしてくれる人?」と聞かれ、

私が口で説明するよりも「夫と会わせたら人柄がわかるかな?」と思い、友人に会ってもらうことにした。



(当時は彼氏)に友人と会うことを提案すると、夫は「○○(私)の1番の友人になら、会ってみたい。それに、○○(私)の趣味も気になるし。」と言い、引き受けてくれた。






対面当日。


フレンドリーそうに振る舞う夫と、それなりに会話する友人




友人は警戒心が高い&人見知りも相まって、上手く会話ができていないようだったが、

夫はいつもながらの“営業トーク”のようなテンションで、会話を弾ませようとしている姿勢があった。





夫は友人についてと、私の趣味について存分に知った後、

「あとは2人で楽しく過ごせよ。」と言い、先に帰って行った。



(この時は、夫から電話はなかったものの「何時頃帰る?」「遅くならないうちに帰ってきてね」などのLINEが断続的に送られてきた。)







私と友人が二人きりになった時。



友人は少し気まずそうに



「私と話してる間、終始会話を盛り上げようとしてたね。いい人なんだろうけど、私はああいう人、苦手かも。ごめんね。」




と私に言った。



友人は夫のような人が苦手だろうと思っていたが、それを言葉にされて伝えられた時、胸に刺さるものがあった。



友人は「でもね」と続けた。



「○○(私)が幸せに感じるならいいんだよ。私が口を出すことではないからね。上手くいくといいね。」



そう言い、友人は私の背中をポンポンっと優しく押してくれた。






私の友人との初対面は比較的穏やかに終えることができたが、その後いくつか酷い出来事があった。





仕事の希望休を出す時、友人と相談して日程を合わせ休みをとった日の当日に、


当時私の上司であった夫に理由を告げられず「大至急来い」と呼ばれ、友人と待ち合わせした駅まで辿り着いたが、とんぼがえりで休日出勤をしたこともある。


その時、友人には急遽仕事が入った旨を伝え謝罪し、日程を改めるか聞くと「待ってるよ。」と温かい返事をしてくれた。


電車で約1時間ほどで職場に着き、呼び出された内容は翌日でも対応できるような業務だった。



「この人は何がしたいんだろう」と思いつつも、その業務を終わらせて友人の元へ向かった。



結局、計3時間ほど友人を待たせてしまい、

仕事中も向かってる途中も、友人には何度も「ごめんね。先に帰っても大丈夫だよ。」と伝えたが、


それでも友人は私が来るのを待ち続けてくれた。





職場へ向かう時、

友人の元へと向かう時のどちらも


私は電車の中で、悔しいような、悲しいような

ぶつける先が難しい、嫌な感情が溢れて泣きそうになっていた。






他にも、友人と日程を合わせて“趣味を楽しむ日”を作る予定を立て、休み希望を出したが

シフトを作成する夫に「この日は出勤しないとダメだ。」と言われ却下された。


「せめて午後休にしてほしい」と頼むと、やっと承諾してくれた。




“趣味を楽しむ日”当日、私はその日やるタスクを完了させ、時間通りに仕事を切り上げ職場から出ようとした時、


夫から「これ追加な」と言われ、やるべき業務を増やされた。



この時はさすがに憤りを感じたが、無事終わらせ職場を出た。


友人と合流し、趣味を満喫したが、その日は当たり前のように鬼電&連投メッセージがあった。




帰宅後、夫になぜ仕事を増やしたのかを聞くと、


「あのまま定時でお前を帰らせたら、同じ店舗のスタッフに“お前だけに甘い”って思われるだろ。俺の顔を少しは立ててくれよ。


と言われてしまった。








今思い返すと、友人は夫と対面した時から私に危険信号を出してくれていたのに、


当時の私は夫のモラハラや性格が歪だとあまり感じてなく、そのまま結婚にまで辿り着いてしまった。





過去を後悔することはしないつもりだったが、


モラハラについて知れば知るほど


夫の過去の行動や言動に“モラハラ”だと気付くポイントがあったのだと痛感した。