【前回のお話は下記リンクからどうぞ】
【前回のあらすじ】
不倫相手から届いたダイレクトメッセージに返信をした。
不倫相手は夫のことを「彼氏」と言い、付き合っていると発言をした。
以前、不倫相手は家族写真を投稿している私のアカウントを見つけ、夫に聞いた時「元嫁だ」と言われていたことも判明した。
不倫相手の考えとしては「奥さんがいるのに、私と付き合っているのは問題だ。」と思っているようで、私にも確認したく連絡をしてきたようだった。
一方で夫は私が不倫相手へ返信したことを怒っており、わざわざ私に電話を掛けて、私の行動を制限しようとしていた。
私は夫の不倫に気付いていない振りをし、今後どうしていくか、具体的に決めないといけない状態になってきていた。
夫から「俺の職場スタッフからの連絡は無視しろ。」と怒りの電話があった日、私は今後の方針を定めようと思った。
私の手元には、調査報告書…
いわゆる“夫の不貞となる証拠”はまだない。
現段階では、夫に離婚の話をし、示談や裁判を進めるための準備は整っていない。
報告書が手元に届くまでの間、私は普段通り子供たちと生活をしていく。
夫への対応は、私自身変えてるつもりはないが
以前のように接することは難しい。
以前とは違い、夫と“夫婦”として歩んでいける自信も、好きという感情も薄れていた。
私の変化は気持ちだけでなく、体にも変化があった。
精神がすり減り、私1人で子供たちを養っていけるかなど大きな不安が私を覆い、
その不安感からまともに眠れなくなり食事を摂れなくなった。
それにより、浮気・不貞が発覚する前よりも体重は約10キロほど減り、
不眠によって目の下からはクマが消えない。
寝ようと思っても拭いされない将来への不安に怯え、眠れたとしても浅い眠りで悪夢を見て、すぐに起きてしまう。
太陽が嫌になり、日中は日の下に出るのが億劫に感じ、夜は暗闇に包まれ孤独を感じて仕方がなかった。
生きるのが辛いと思う反面で、私にとっての心の支えは子供たちだった。
子供たちは可愛い。
愛おしいと思える瞬間がたくさんあり、それだけが私の生きる糧だった。
子供たちがいなければ、きっと私は死を選んでたと思うくらい、精神的に追い詰められていた。
私は心に受けた大きな傷を隠しながら、生きていくのは辛いことだと思う一方で、
「私の個人的な感情で、子供たちから父親を離していいのか?父親がいない環境を当たり前と思わせていいのか?」
という罪悪感や、離婚を踏みとどまるような思いもあった。
夫が家を出る前も後も、たくさん考えた。
そして、この日私は決意した。
夫と離婚しよう。
子供たちを裏切った夫が、子供たちを真っ直ぐ育てていけるとは思えず、
私は離婚をするために動いていくと決めた。