【前回のお話は下記リンクからどうぞ】









【前回のあらすじ】


不倫相手女性が、私に送ってきたダイレクトメッセージでは「(夫は)本当に独身か?」を気にしていた。


夫が私についた、過去の嘘について思い出し

私は不倫相手に同情していた。









不倫相手への返信では、こう伝えた。





こんばんは。初めまして。

「○○(夫のあだ名)」という愛称の方はたくさんいらっしゃると思いますし、私と○○さん(不倫相手女性)では考えてる人物が違う可能性もあると思います。


ご友人のAさんからも質問がありましたが、なぜそんなに知りたいのでしょうか?

興味本位で聞いているのであれば、今後一切辞めて頂きたいです。

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まず、私と不倫相手が想像している人物が夫で間違いないのか、一致しているのかを確かめたかった。




不倫相手からの返信は数時間も経たずに、すぐに来た。






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貴方が私のストーリーを見た時、貴方の投稿を拝見させて頂きましたが私の彼氏と同一人物でした。
その場で彼氏の方にもスクショを見せ結婚してるの?と聞いたところ元嫁だ、と言われました。

でも貴方の投稿を見る限りは元ではなさそうだったので確認させて頂きました。


ですので興味本位ではなく

貴方が○○○○(夫のフルネーム)と今も離婚されていなく結婚しているのならば問題ですよね。


それを知りたいだけです。




不倫相手が私のInstagramを見た時、夫は不倫相手のそばにいた。




それは


仕事中だったのか、

仕事終わりに2人でいた時間なのか、



実際どうだったのか分からなかったが、

決定的な発言が何個もあった。





“私の彼氏と同一人物”


“元嫁だ”


“夫のフルネーム”





私が不倫相手だろう、と予想していたアカウントは、まさしくそうで

今まで夫らしき人物が写っていた投稿も全て、本当に夫だったということがよく分かった。





そして、最後の一文からも読み取れる通り


「今も離婚されていなく結婚しているのならば問題ですよね。」



結婚している状態で彼女をつくることに対して、不倫相手は「問題」だという感覚を持っている。



そこには、少し安堵した。







私は返事をして真実を伝えたかったが、結局返事はしなかった。



今回、私が不倫相手とやり取りする目的は、不倫相手と夫についての情報が欲しかっただけであり、


私が不倫相手に真実を伝えることで、不倫相手と夫の間で揉め事を起こそうとしたわけではないから。



それに、不倫相手にも慰謝料請求をするか決めていない状態で、感情的になって動いてもメリットはないからだ。







その翌日の夜、珍しく夫から電話があった。



子供たちの寝かしつけは、終わってる時間。
あえてこの時間を狙って掛けてきたのだろう。



電話に出た直後は、子供たちの様子を聞いてきた。


夫への質問に答えると、話題を変えてきた。
今回電話を掛けてきた目的は、こっちの話題だったようだ。




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あのさ。俺の職場のスタッフがお前とメッセージのやり取りしたって言ってさ。

お前のそういうの迷惑なんだよ。

この前もスタッフに見られたくなかったから、投稿を削除するように言っただろ。それなのに関わろうとするなよ。





話は、一方的な夫からの文句だった。

私は黙って聞いていた。

本当は思い切り「あなたの行いが原因でしょ」と声を上げたくなったが、必死に我慢した。


そんなことを言ってしまっては、夫の不倫に気付いたと勘繰られてしまう。

それは、今後の私の立ち回りに影響する。




私は、涙ぐみながら答えた。




関わろうとしてなかったよ。
返信もしないつもりでいたけど、

相手のメッセージには「私の彼氏と○○(夫)が同一人物」って書いてあって、

その人が言うには、○○(夫)は私の事を「元嫁だ」って言ったって。

そんな内容のメッセージが来たけど、今後一切関わらないでくださいって返事したよ。

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実際に来たメッセージの内容を織り交ぜつつ、
夫の不倫には気がついていなく、女性の話を信じていないように話した。



…さぁ、夫はどう出るか。



心臓がバクバクしながら、夫の返答を待った。


夫はため息混じりに、こう答えた。



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たぶん、イタズラだろ。

真に受けんなよ。




イタズラ……?


それで言い逃れできると思ってるの?




もう、夫の嘘も、言い訳も、慣れすぎてしまった。




私はそのまま夫へ釘を刺し、最後まで不倫に気付いていないフリをした。





イタズラ?
イタズラだったとしても、タチが悪すぎるよ。

スタッフにはきっちり話しておいてね。

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必ず言うわ。混乱させてごめんな。




さすがにまずいと思ったのか、夫からの謝罪を受け、この日の通話は終わった。