【前回のお話は下記リンクからどうぞ】
【前回のあらすじ】
探偵社の面談員さんに、夫の行動パターンを私の知る限りで伝え、調査日のために内容のすり合わせを行った。
夫が「離婚する」と告げてから、既に1週間が経ち
2〜3日に1回ほどは家に帰ってきていた。
そのため夫が帰れない日(証拠をおさえるチャンスとなる日)は前もって知ることができないので、証拠をとれる確信がなかったが、
調査日を決めるのは調査日前日の昼までに行えば良いとのことだったので、依頼を前向きに考えられた。
面談員さんから依頼料の話も受け、ひとまず依頼する方向で話を進めた。
面談員さんと依頼料の話が終わり、調査日までに行うことを説明された。
それは、調査員が尾行・張り込みをするので、夫の顔写真とよく身につけるもの(スーツの色、持っている鞄など)の詳細な情報をできれば写真で送ってほしい、とのことだった。
夫の顔写真は簡単に用意でき、会社のHPにも顔写真が載っているので、それを参考にしてほしいと伝え、仕事鞄については後日商品画像を送ることにした。
その他、夫が身につける可能性があるスーツの色などを伝えた。
面談の最後に「何かご質問やご不明な点はありますか?」と聞かれた時に、ふと思い出したことを聞いてみた。
それは、不倫相手の友人AさんからInstagramでダイレクトメッセージが来たことだ。
このAさんからのメッセージが浮気の証拠になるかどうかも聞きたかったが、
今後どう対応していけばいいのか悩んでいたので、タイミングが良かった。
面談員さんの回答は、
「今は何も答えない方がいいと思います。
相手女性への慰謝料請求を考えているのであれば、相手とやり取りをすることで、向こうが有利になる情報を渡してしまう可能性もあるので。
証拠を隠されたり、消されてしまったり、行動を控えられてしまうことも想定されるので、迂闊に動くことはしないでくださいね。」
とのことだった。
調査日まで、ぐっとこらえておくのがベストだと思い、Aさんからのメッセージの返信はしないことに決めた。
そして、夫とは普段通り接することを心掛けた。
詮索はしない。
自分から何か話題を振ることもしない。
夫が家に帰ってきた時は
いつものように晩御飯を出した後、食べ終わるのを待ち、食べ終わったタイミングでお皿を下げて、食器を洗う。
夫は私が食器を洗っている間に身支度を整えて「今日も家で寝ないから。」と出て行くこともあれば、
ご飯などは食べずに数日分の生活費だけ渡して、いなくなることもあった。
「どこに行くの?」なんて無駄なことは聞かず、
ただただ心を無にして、夫の動向を気にしないようにした。
そして、探偵社と契約した3日後、私と子供たちの人生は大きく動き出した。