【前回のお話は下記リンクからどうぞ】
【前回のあらすじ】
探偵社との面談日程が決まり、ようやく私の心にゆとりができた。
気持ちに余裕ができたことで、
夫が不倫相手と繋がっているInstagramアカウントの存在を思い出した。
私は帰宅しない夫の動向を探るため、不倫相手のInstagramの様子を見ると、
夫と思われる男性と一緒にいる投稿を複数発見した。
更に動向を探れるよう、X(当時のTwitter)で不倫相手女性のアカウント名で検索すると、同一人物と思われるアカウントを発見した。
見つけたTwitterのアカウント(Cとします)は公開アカウントになっていたので、全ての投稿を見ることができた。
Cでは、Instagramよりも投稿数は多かったが、
リアルタイムでの投稿は少なかった。
だけど過去の投稿を遡ることで、どんな人物か知ることができた。
投稿で知ったことは、
東京都出身。
年齢は20歳前後。(恐らく成人してる?)
母子家庭で育てられている。
入社前(学生時代?)は、会社HPに載っている苗字とは別の苗字を使っていた。(答案用紙?のようなものに、直筆フルネームが書いてあり、下の名前は一致したが苗字は全く別物だった)
父親が嫌い。(父親から逃げている?)
夜の仕事(ガールズバー?風俗?)をしていたようで、4月頃に真っ当な職に就ける(夫と同じ会社に入社するという内容旨のツイート)と言っていた。
夫との写真や夫関連のツイートは見つからなかったが、不倫相手の素性を少し知ることができた。
そこまでの収穫は得られないままだったが、
私のInstagramのアカウントに、一通のダイレクトメッセージが届いた。
メッセージの送り主は、私が様子見していた不倫相手女性の2つのアカウントのどちらでもなく、
今まで見たことのないアカウントだった。
内容をまとめると、
「あなたの投稿している写真の中で、一緒に写っている男性とは、どのようなご関係ですか?」
というものだった。
文章は全て丁寧語で、メッセージの前置きで「失礼かもしれませんが」とあり、一般常識がある人だと感じた。
送り主は女性の名前で、アイコンは女性の後ろ姿の写真だった。
名前は平仮名2文字で、不倫相手の名前とは一致しない。
アイコン画像の女性は髪が長く、不倫相手はミディアムくらいの長さだったので、こちらも一致せず。
このダイレクトメッセージの送り主を、仮にAさんとします。
Aさんのアカウントは非公開設定になっていたので、投稿の内容やAさんがフォローしている人は分からず、
Aさんの素性や不倫相手と繋がっている人なのかも分からなかった。
もしかして、不倫相手の別アカウント?
そう思ったが、フォロワー数は3桁ほどだったので、即席で作ったのものとは考えられない。
誰か分からずにこちらの事情を教えるのは良くないと思い、
「はじめまして。今まで関わったことのない人にプライベートなことを質問するのは失礼かと思うのですが、どなたでしょうか?」
という主旨のメッセージを送った。
数時間後に返事があり、
「投稿されている写真に写っている男性が、私の友人の彼氏と似ているので確認したく連絡しました。」
という内容の返信がきた。
ダイレクトメッセージがあった私のアカウントは、家族写真しか載せていない。
Aさんが“友人の彼氏”と言っているのは、紛れもなく私の夫のことだ。
メッセージの中で、一緒に写っている子供たちにも触れていたような記憶もありますが、かなりおぼろげですが、夫について「友人の彼氏と似ている」と言われたのはよく覚えています…
相手に情報を渡すのはよくないと思い、これ以上返信をするのはやめた。
ここで返事をしなかったことが要因で、さらに事態は動いていく。