【前回のお話は下記リンクからどうぞ】
【前回のあらすじ】
夫は社内不倫をしている可能性が高い。
浮気にせよ、不倫にせよ
夫がした行いの全てを知った上で、再構築か離婚するか考えようと思い、さらなる証拠を探した。
その日はタイミング良く、夫がお風呂に行ってる間リビングに忘れたため、スマホを見るチャンスがきた。
LINEはパスコードロックがかかっていて見ることはできなかったが、その他証拠になりうる可能性があるInstagramを開いた。
Instagramでは、手紙を書いた女性と相互フォローで繋がっていることが判明。
次に写真アプリを開いたところ、その女性関連のInstagramのスクショや仕事関係の画像はあったが
私と子供たちの写真はひとつもなかった。
最後にSafariを開くと、風俗関連のサイトやデリヘルサイトなどが閲覧履歴で残っていた。
夫が今までしてきたこと。
出会った頃、年齢の話になり夫は3歳ほどサバを読んでいたこと。(30手前と偽り、本当は30代前半だった。)
夫が両親、兄弟含めた家族と不仲を理由に、私や子供たちを義実家に近づけなかったこと。
夫から「若い頃に離婚したことがある」と聞いていたが、本当は2回離婚していてさらには1度目の結婚の時に授かった子供がいるのを隠していたこと。(手続きの関係で夫の戸籍謄本が必要になり、交付された時に偶然見てしまった。)
夫は自分にとって都合の悪い事実は隠し、その場しのぎの嘘を積み重ね、騙し続けようとしていた。
他にも、
「辞める」と言っていたタバコをやめずに吸い続けていたり、
本来ないはずの飲み会を「ある」と言い朝方まで帰ってこなかったり、
帰宅時間が今までよりはるかに遅くなったり、
LINEでキャバ嬢とコソコソ連絡をとっていたり、
今までなかった外泊をするよりになり、
外泊の回数が増えたり、
言葉遣いが荒くなり高圧的な態度をとるようになったり、
子供たちの成長の話に耳を傾けなくなったり、
子供たちと接する時間が極端に減ったり。
嘘ばかりの人間だった。
嘘がバレそうになると逆ギレし、威圧的な態度を取りながらねじ伏せようとしてくるような人だった。
結婚してからこれまで、夫の嘘に沢山傷つけられ、それでも「この人と人生を歩む」と決めていたから
夫の機嫌をとり、嘘だとわかっていても詮索したりしてこなかった。
「出来たてのご飯が食べたい」
と言われれば、どんなに遅くても帰宅を待ち
夫が帰るタイミングに合わせてご飯の準備をし、
「綺麗な家にしろ」
と言われれば、隈無く家のいたる所を毎日掃除をして、帰ってきたいと思えるような空間にした。
夫の持病の症状が出たら
食べやすいご飯を作り看病し、回復するまで見守った。
「疲れてるからマッサージして」と言われれば、寝落ちするまでマッサージをしたり、
生活費を渡されたら、きちんとありがとうを伝え、できる限り感謝の気持ちを伝えたりした。
夫が機嫌を損ねると「生活費渡さねぇから」と脅してくるので、私は夫の機嫌を取り続けるしかなかった。
夫のため、家族のため、
私がすべきことは頑張ってきたつもりだった。
でも、夫は私と子供たちの気持ちを踏みにじった。
夫からしたら「たかが写真を消去したことぐらいで」と思われたとしても、
私にとっては大事なことだった。
今までの思い出すべてを、なかったことにされたようで、悲しくて仕方がなかった。
子供たちを蔑ろにされたようで、怒りがふつふつと込み上げてきた。
ずっと張り詰めていた、最後の1本の糸が
ぷつり
と切れてしまった。
この時、不思議と涙は出てこなかったが、
気持ちを落ち着けられず感情的になっていた。
夫との将来なんて、考えられる余裕はなかった。
なぜ、夫と結婚してしまったのか。
なぜ、夫を受け入れ続けてしまったのか。
自分自身が嫌になり、自己嫌悪した。
こうなることを想像しなかった私が悪い。
私が失意のどん底にいる時、浴室の扉を開けることがした。