その見本は持っていたが、アルファベットとの対応の具体例を知らずにいた。
The National Institute of Blind(英国王立盲人協会)発行の『A WORLD WITHOUT BOOKS』に、ムーンタイプと墨字のアルファベットを対応させて印刷した例文(7行)が載っていた。【写真】
1行目は THESE CHARACTERS AREとなっている。ムーンタイプ特有の行替えなので、1行目は左から右へと書かれていて、そのように読んでいくのだが、2行目(偶数行)は右から左へと綴られている。
その行たどりを補助するために、奇数行と偶数行の右端に<次の行に移る>意味の大きなカッコ状 ) の凸線が施されている。複数行から奇数行に移るところには ( の凸線が加えられている。
偶数行は、右から左へと読む(例えば 左から読めばNIとなる語を、右からINと読まねばならない)ということになる。
明治10年代、日本にもこの方式でカタカナの文章を凸字化した本が刊行されたこともある。イギリスでは、今もムーンタイプの本が出ていると聞く。
