こんにちは、2012年 | was in POLAND

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-ポーランド留学のぶろぐ-

あけましておめでとうございます!

いよいよ2012年ですね。ポーランドでの年越しはなんだか「年を越した!」という実感がわきませんでしたが、ここはひとつ気合を入れて去年の振り返りをし、新年の抱負をここに掲げたいと思います。

2011年は、自分の人生の「転機」の一つにあたる大きな節目の年だったのではないかな、と思います。自分の中で一番大きかったことはもちろん住む場所を変えたこと。

「人間が変わる方法か3つしかない。
1番目は時間配分を変える。
2番目は住む場所を変える。
3番目はつきあう人を変える。

この3つの要素でしか人間は変わらない。
最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。」

これは経営コンサルタント、大前研一さんの言葉で、ポーランドに来てから知ったのですが本当に共感します。同時に、
住む場所を変えるという一番難しい条件をクリアできた私はなんて幸せなんだろうと思いました。

住む場所を変えて、生活ががらっと変わりました。私という人間もだいぶ変わったと思います。
イギリスに住んでいた感覚が蘇ってきたり、失いたくなかった感覚をこの数年間で失っていたことに気づかされたり、自分という人間がよくわからなくなったり、本当の「思いやり」とは何かを考えたり。今日はまずこれらを振り返ってみようと思います。

①ロンドンにいた時の自分と今の自分
私は小学生のとき、2年間イギリスに住んでいました。いまからちょうど10年前です。記憶や感覚は結構残っていて、割と何でも受け入れてしまう適応能力の高さや、楽天的すぎるところ、外国人に対するバリアの低さなどなどを持ち合わせていることは、多分ロンドンに住んでいたことがエッセンスになっているんじゃないかと思います。
イギリスから日本に帰ったとき、小学5年生だった私は日本の環境に適応できず「逆カルチャーショック(私は勝手にそう呼んでいます)」を受けました。クラスでいじめがあっても、それが「いじめ」という事象であるという認識はなかったし、自分がいじめの対象であることにすら気づいていなかった。でも少し経ってそれが理解できるようになったとき、自分はどうしたらいいのかわからなくて、ものすごく悩みました。そこから「私は私なんだから、マイペースでいいや」という考え方をするようになりました。
高校は割と自由に個性を発揮できるところで私は苦しい思いはしなかったのですが、大学に入ってから自分の主張よりも周りに合わせることが多くなっていたようで、こちらに来てから「あれ、前の自分だったらここで自分の意見持ってしっかり発言できたのに・・・」という場面に何度も出くわしました。これに気付いたときは本当にショックで、
「意見がないということは、間違いを犯すことよりも、誰よりも、一番恥ずかしい」
というあるポーランド人の友人の言葉が胸に突き刺さりました。

10歳でイギリス、20歳でポーランド。これらの経験は私自身の軸を作っていく上でとても大きなエッセンスになるはずです。でも、私が今一番思うのは「日本人らしさを忘れないでいたい」ということ。何をどうしたって、私は日本人なのです。だから、日本人らしく、でもどんな人ともバリアなく、どんなところでも楽しく、でも相手を理解する気持ちを忘れない。そういう人になりたいなと思います。

②本当の思いやり
「日本人はものをストレートに言わない、曖昧だ」「欧米人はものごとをはっきり主張する」
これはよく言われることで、私も文字通りそう思っております。でも、少々意味を取り違えていました。私は今まで「物事ははっきり言わないと伝わらないのだから、なんでもはっきり言わないとだめなんだ」という風に解釈していて、聞かれたら自分の気持ちは何でもきっぱり言うようにしていました。とくに英語で話しているときには。
でも、欧米人がなにを言われても傷つかないかといったら、そうではないのですよね。日本人ほどあやふやな言い回しはしないとしても、そこに「思いやり」があれば、相手のことを考えた言い方ができます。はっきり言ったほうがいいことと、少し遠回しに言った方がいいことはどこの場所にもあるもの。その違いを知るにはとても時間がかかりますが、相手を思いやる気持ちは伝わります。
大切なのは「自分の意見を持つ」「相手を思いやる」ということで、なんでもずばずばという事ではないということに改めて気づかされました。


③家族の大切さ
私はあるときから家族がすごく大好きになりました。小学校高学年、中学生の反抗期を過ぎたあたりから、毎年お正月に親戚の家に集まったり、家族としょうもない話をしたり、そういうのが気づかないうちに自分の「幸せなひと時」になっていました。
最近は家族と離れているせいもあり、とてもその「ひと時」が恋しくなります。気が付くと家族の話をしていて、その頻度があまりにも多いため、自分でも気持ち悪いと思うくらいです。
家に帰ったら家族がいて、今日あった出来事を話して、一緒に同じテーブルで同じごはんを食べる。そういう何気ない時間の流れの大切さ、家族に対する感謝の気持ちを再確認しています。
2011年はオシャレに年末を過ごし過ぎたので、2012年はゆったり静かな年越しをしたいものです。



さて、2012年、なにをしようか。

まずは残りいよいよ半年となった留学生活、①ポーランド語の上達、②ゼミ(に追いつくため)の準備、③自分の将来像を描く ことを真剣にやりたいと思います。
ポーランド語は語彙力をつければ一気に話の幅が広がるレベルまで来れたような気がするので、語彙力。ゼミの準備は、怠っているマーケティングの勉強を完璧に、今手元にある日本語の本だけでも。それと同時に関連したことで勉強以外にやりたいことが二つほどあるので、それも全力で。自分の将来像は、来年就活だというのに全く描けていないので、そろそろ真剣にどういう方向に進むかを考えていこうと思っています。

帰国後は、この留学の振り返りとともに自分の進む道を決め、就活の状況にもよりますが、その時やりたいプロジェクトをなにかひとつ卒業前にやり遂げたいと思っています。というのは、今までリーダーとしてなにかをやり遂げたことがなく、部活や団体でも後輩を育てるという経験があまりないので、学生時代に一度経験しておきたいというのと、自分が「本当にやりたい」ことを責任を持ってやり遂げたいからです。

2011年の目標「挑戦」は私なりにできたのではないかと思っています。
2012年は「真剣」で行こうと思います。何事にも真剣に、我慢強く、粘り強く。


最後になりましたが、皆様、2011年はお世話になりました。2012年、ご迷惑をおかけすることも多々あるかと存じますが、何事にも「真剣」に向き合って、取り組んでいきたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い致します。

risa