こんにちは！
廣瀬です。
ありがたいことに、非常にたくさんのご注文をいただいておりまして、逆に新しい技術の開発になかなか時間が取れないジレンマがあるのですが、それでも実現したい事はたくさんあり、今日はそんな実験の記録を手短に残しておこうと思います。
それは、何度も挑戦をしているハフニウムの発色バリエーションを増やす試みなのですが、
ハフニウムの鮮やかなピンク色が発色できました！
陽極酸化よる発色です。
ただ、このピンク色を出すためには、電圧をかなり高くする必要があり、しかも通電時間が長くかかり、そのために電極との接点でスパークが起きて部分的に焼けができてしまったりしていて、とても実際のジュエリーに使えるものではありません。
このことは、酸化膜の電気的な性質によるものなのか、それとも微量の不純物などの影響なのか、今のところ検証できていません。
こういったところから、ジルコニウムとハフニウムの性質の違いを大きく感じます。ジルコニウムは狙った色を決まった電圧と条件で一瞬で出すことができます。
ジルコニウムの鮮やかな発色
化学の教科書ではジルコニウムとハフニウムは化学的性質がほとんど同じという書き方がされていますが、こういう繊細で審美的な観点からは、結構違うものです。
逆に、ハフニウムは長年の着用でも変色が起きないのは、この酸化膜の成長がしづらい性質によるものだろうと思います。
今回の記事は、推測ばかりになってしまいましたが、備忘録として残しておきたいと思います。
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