プリンスエドワード島(P.E.I)へ
コロナ禍で3年ほど海外に行けなかったので、今年こそは海外へと、旅行再開!
グリーンゲーブルズ
ご存知「赤毛のアン」の舞台となった島。美しい島ですが、赤毛アンを知らなければ訪れないような場所です。
一冊の小説で世界中から人々を集めているかと思うと何が価値を作り出すのか!?と深く考えます。
赤毛のアンは1970年代に日曜日19:30~のカルピス劇場でアニメ化されていたので私くらいの年代の人は見ていた人も多いと思います。当時は児童文学のみとして扱われていましたが、原作は、大人にも読まれるような様々なテーマを持った小説です。
最近ではNHKで「アンという名の少女」という形で大人向けに、現代の視点も入れてアップデートされて放送されました。私もネットフリックスで全部見ました。60歳を超えた男が見ても感動出来る物語です。
現実が厳しいからこそ、想像の翼を広げないと生きていけない。マシューの様に歳を取ってからでも人間はどんどん変わっていける。「異なる個性を認め合うには何が必要か?」「自分の人生を愛する方法とは?」といったさまざまなテーマを、克明な人物描写、心理描写を通して見事に描き出したこの作品から、現代にも通じる生きるヒントをもらえます。
マシュウが買ってあげたワンピースだそうです。
びっくりするくらいシャイで、特に女性とはまともにコミュニケーションがとれないマシュウが、誰よりも深く、アンが他の女の子と違う服を着ていることの違和感に気づき、シャイさと必死で格闘しながらも、なんとかパフスリーブをアンにプレゼントするエピソードです。効率さや速度だけが重視される現代社会にあっては、マシュウという存在はコミュニケーション能力のない、とろい人間と切り捨てられてしまいがちかもしれません。だけど、愛する人ををしっかりと見つめることができ、その人にとって一番大切なものを見出していくマシュウの能力は、効率や速度では測れない、マシュウ自身の人格や個性から生まれてきたものだと思います。長所と短所は裏表なんですよね。また、マシュウが初老ともいえるような年齢だということも重要です。人間は何歳になっても、生き方を変えたり、自分とは全く異なる個性をまるごと受け容れるような度量の大きさをもつことができるんだという可能性を、マシュウの中にみて感嘆します。(転載)
人生の一つの目標が叶いました!