直立2足歩行が出来ていますか? | 園原健弘 アドベンチアーズ!
最高の歩き方
 
一部抜粋!
 
 

あなたは直立2足歩行が出来ていますか?と聞かれれば誰でも「出来ているに決まっているでしょ。失礼ね。」となります。

 

しかしながら街を歩いている人々の中にも、直立とは言い難い姿で歩いている人、失礼な言い方ですがゴリラのような歩き方をしている人を時々見かけることがあります。

 

ご高齢で要支援手前の介護予防教室などにいくと、こうした姿は多くなってきます。

 

2足歩行ではあるが直立2足歩行にはなっていないのです。

 

それが、年齢を重ねた人間の自然な老いの姿とはなりません。私の周りには80歳過ぎてもかくしゃくとしっかり立って歩いている人が大勢います。

 

人類はおよそ600万年前に直立2足歩行を始めたといわれています。4足歩行から2足歩行へ進化し、前足が自由に使えて手指が使えるようになり道具をつくりだし脳がどんどん発達していったと言われています。

 

2足歩行だけであれば、ゴリラやチンパンジーも2足歩行です。ゴリラやチンパンジーは完全な直立を選択せず、時々4足歩行、後足指で木の上にも登りやすいように枝を掴めるようにしてきました。人間がチンパンジーやゴリラより脳が発達したのは、より自由で精緻に手指を動かす事ができたからでしょう。

 

人間の手指が自由に動くようになったのは完全に直立することが出来たからです。

 

それでは何故人間は直立出来るようになったのか。

 

直立歩行できるようになったにはいろいろな要因がありますが、ひとつは足指がしっかりのばせるようになったからだと言われています。

 

チンパンジーやゴリラは足指で地面を掴むように立ちます。人間は足指をしっかり伸ばして立ちます。試しに足指を曲げて立ってみてください。脛部が緊張し膝が曲がりやすくなります。足指の曲がりは股関節・背中も伸ばしにくくします。いくら背中の筋肉が発達して上体を起立させることが出来るようになっても、骨盤自体が起き上がらなければ、その上の背骨を起こすことも伸ばすことも出来ません。

 

介護予防教室で出会う上手く立てない人の多くは足指が曲がっていいます。

 

また、電車の中などで見るサンダルを履いた女性の足指も曲がってしまっている人もかなりいます。

 

もともと人間の筋肉は縮みやすいという特性があり、足指も元来縮みやすいのです。

 

この足指の縮み、曲がりが直立歩行を困難にします。この末端部の緊張は神経を介して腕、肩、首にま緊張をもたらす連鎖があることは知られています。

 

足指をしっかり伸ばせるような生活、歩き方をしっかり身に付けることはいつもでも直立でしっかり歩けることに繋がります。

 

 

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