大江戸温泉物語 箕面温泉スパーガーデン(大阪府 箕面市)~前編~2013年末スペシャル | 燐夢☆太郎の「スーパー銭湯へ行こう!」
今日のご紹介は「大江戸温泉物語 箕面温泉スパーガーデン」なのです。

<スーパー銭湯度☆☆☆☆☆>
昨年、2012年の師走を目の前にした11月に「箕面観光ホテル破綻!」
のショッキングな記事が新聞紙面、メディア報道に溢れました。
メディア発表によると「箕面観光ホテルそして箕面スパーガーデンの
運営会社は2012年10月31日に大阪地方裁判所へ民事再生法の適用
を申請し、同日保全命令を受けた。負債総額は約36億円~略~」という
内容でした。昭和40年代から続く、天然温泉利用の巨大レジャー施設
の草分け的存在であり、有馬ヘルスセンター(現在の有馬温泉 太閤の
湯)ともに二大温泉レジャー施設として、後進の温浴施設(健康ランドや
クアハウス、スーパー銭湯)の業態に多大な影響を与えた、正にベンチ
マーク的な存在だった「箕面スパーガーデン」。その破綻は関西の温泉
ファン、そしてワタクシには衝撃的な出来事でありました。
あれから1年…月日の流れるのは早いものですが、ナント!箕面スパー
ガーデンは装いも新たに「大江戸温泉物語 箕面温泉スパーガーデン」
として奇跡の復活を遂げたのであります!

民事再生法の適用を受けたもののシバラクは箕面スパーガーデンそして
箕面観光ホテルとも営業を続けていたのですが、その後は箕面スパー
ガーデンの営業をストップしました。箕面観光ホテル公式サイトに告知
されていたのは「箕面スパーガーデンはリニューアルオープンを目指して
ただいま改装中です!」の旨でした。その代わりに箕面観光ホテル内の
ホテル宿泊者専用の大浴場を特別料金で利用できるとのことでした。
しかしながら、この箕面観光ホテルの大浴場はホテル高層階にあって
大阪平野が一望できる素晴らしい景観の大浴場でしたが、浴室や湯船
などの老朽化は否めなく、箕面スパーガーデンの大浴場より小さいこと
もあってか、今後は箕面観光ホテルの大浴場を日帰り温泉として営業
するのか?と不安に感じておりました。
ですが、民事再生法により運営を続けていた箕面観光ホテルの支援
企業が決定したと2013年の4月に新聞などメディア発表があったのです。
その支援企業とは日本全国に温浴施設「大江戸温泉物語」を展開する
「大江戸温泉物語株式会社」グループでありました。
ウィキペディアによると、「日本初の温泉テーマパークとして、江戸開府
400年にあたる2003年3月1日に開業。~」とあります。
東京臨海副都心、通称「お台場」は東京都の港区の台場地区、江東区
の青海地区、江東区の有明北地区、江東区の有明南地区の4エリアで
構成される東京都が策定した7番目の副都心なのであります。(出典:
ウィキペディア 東京臨海副都心)
その「お台場」の青海地区に平成15年「大江戸温泉物語」が誕生する
のです。「大江戸温泉物語」はオープン前から、「日本初の温泉テーマ
パーク」との呼び声もあったようで、その前評判からか、大盛況となった
ようです。その成功へのカギはなんだったのか。
ワタクシが思うに、スーパー銭湯を初めとする温浴施設に利用者が求め
るのは日常の喧騒を一瞬でも忘れさせてくれる「非日常性」であると思う
のであります。そして極上の「癒し」。これらを安易に、御手軽に、安価で
提供してくれる温浴施設が、デフレスパイラル真っ只中の平成日本では
「勝ち組」になっていくのは自然の流れだと思うのです。
「大江戸温泉物語」は古き良き古来の「お江戸」をメインテーマに据えて
建屋外観は元より館内のあらゆる所に「お江戸」の街並を彷彿とさせる
演出が施されていて、館内に一歩足を踏み入れると、そこには懐かしい
匂いのする光景が広がっているのです。
そして本格的な泉質を持つ天然温泉。これ等がリーズナブルな料金で、
手ぶらで楽しめるのですから、何をやイワンヤでしょう。
しかしながら、この「非日常性」の演出、極上の「癒し」である天然温泉
は、シロウト目から見ても、それ相当な費用と経費、維持費が掛かって
いるように思います。それは以前にも御紹介した稚拙「スーパー銭湯へ
行こう」の「箕面スパーガーデン」
http://ameblo.jp/ringmutaro/entry-11472563404.html
でも書いた「高度経済成長期の関西巨大レジャー施設」とダブってしまう
のはワタクシだけではないと思うのです。

「大は小を兼ねる」がまかり通った昭和の時代を彷彿とさせる営業面積、
そして趣向を凝らしに凝らせたサマザマなアクティビティ。
昭和の巨大温泉レジャー施設が、これらの設備を維持する為に肥大化
をタドリ、その後、閉鎖や廃業となった要因を「大江戸温泉物語」は全て
兼ね備えながら、大成功を収めている事実に驚愕するばかりなのです。
その「大江戸温泉物語」の大成功の秘訣は、ワタクシ燐夢が個人的に
想像できるのは館外・館内の至るところに感じる「豪華さ」と「簡潔さ」の
絶妙なバランスにあると思うのです。利用者が求める部分には徹底して
お金を掛ける。利用者が見えない、気にならない部分は徹底してコスト
カットする。その絶妙なバランス感覚が「大江戸温泉物語」を「勝ち組」に
押し上げたような気がしてなりません。しかしながら現在のスーパー銭湯
業態にありがちな「狭い営業面積」をイカニして広くみせるのか、という
部分を大江戸温泉物語には微塵も感じることがないのが、凄いことだと
思うのです!温泉に行って、ソンした気分になりたくないでしょ?
「お台場」での大成功を足掛かりに「大江戸温泉物語」は全国各地への
出店を展開していきます。
その全国展開でありますが、特筆するべきは、その出店方法でしょう。
その方法とは、「再生」であります。プロ野球を例に挙げてみれば、オフ
に戦力外通告を受けた、もしくは自由契約になった選手たち。元の所属
球団では黄金期を築いたものの、故障やサマザマな理由で成績を下降
させ、球団を離れた選手。しかし体力的にも気力的にもまだまだ一線級
の活躍が期待できる選手を名将と呼ばれる監督が広い上げ、低年俸で
契約をし、再び目の見張る活躍をするのです。言うなれば「再生」なので
あります。しかしながら、新たな球団でチャンスを与えられたからと言って
すぐに全盛期の輝きを取り戻す訳ではありません。拾い上げた監督の下
で、自分自身を変える努力が必要なのです。それには大幅な困難そして
苦労を強いられる選手も居たでしょう。名将のホンの一言で立ち直った
選手もいるでしょう。名監督のやり方一つで選手は再び輝きを取り戻す
のです。なぜならば、その名将は「再生」のプロだからで、あります。
大江戸温泉物語は正に「再生」のプロ集団であります。
その再生手腕により大江戸温泉物語は東京の店に続き全国出店第1号
店として「大江戸温泉物語 湯屋あいづ」を平成19年にオープンさせます。
この「大江戸温泉物語 湯屋あいづ」の前身はウェルサンピア会津でした。
ウェルサンピアと言えば、稚拙「スーパー銭湯へ行こう」で御紹介をした
「ヒルホテル サンピア伊賀」を憶えておいででしょうか。
http://ameblo.jp/ringmutaro/entry-11291570026.html
そう、このウェルサンピア会津も財団法人厚生年金事業振興団によって
運営された福島厚生年金健康福祉センターだったのです。その後はどう
なったのか…御存知のように「ムダ」の烙印を押し付けられた、これらの
施設は一旦「ウェルサンピア」として厚生年金基金の外郭団体によって
運営され、その後、廃止もしくは清算への道を歩んだのでした。

こうして「大江戸温泉物語 湯屋あいづ」を皮切りに全国の避暑地・温泉
街にある、「温泉」を持つ旅館・ホテルを次々に「大江戸温泉物語」の新
店舗としてリニューアルオープンさせて行くのです。
ワタクシが個人的に思うに、この「再生」手腕はお見事!と思うのです。
まず、既存の源泉そして温浴・宿泊施設にピンポイントで手を加えること
で「大江戸温泉物語」流の温泉テーマパークとして演出したこと。これは
温泉・宿泊に加えてエンタテイメント性を加えることで、新たな付加価値
を生み出すことになったと思うのです。
そして既存のホテル・旅館はサマザマな理由で廃止の憂き目に会った
ものの、地場の温泉処として固定客もあり、地元での知名度もあった所
が殆どだったようで、温泉テーマパークという新たな魅力を加えることで
以前の固定客を呼び戻すことができたでしょうし、また「東京」「お台場」
の「温泉」という目新しさによって、新規の客層も開拓できたということは
想像似難くありません。
そして記憶に新しいところでは関西圏初出店として平成23年にオープン
させたのが「大江戸温泉物語 城崎温泉きのさき」でした。以前にも稚拙
「スーパー銭湯へ行こう」でも御紹介した7つの外湯を擁する、北近畿の
名湯処「城崎温泉」にあった「ホテルブルーきのさき」が前身でした。
コウシテ関西圏での2号店として、また大阪府での初出店として平成25
年に満を持して「大江戸温泉物語 箕面スパーガーデン」がオープンの
運びとなったのでした。
~中編へと続きます…